幌尻岳 2052m 2015年8月20・21日

1月末に羽田-新千歳間の飛行機を早割予約をする。
4月1日、幌尻山荘の予約をする。
2ヶ月前にレンタカーの予約をし、仕事の調整もして夏休みを取得。
準備万端で出発を翌日に控えた仕事中にとよぬか山荘から電話がかかってきた。
「昨日大雨が降り川が増水しているため明日のシャトルバスは運休になりました」
とショッキングな内容、仕方が無いので飛行機やレンタカーなどを全てキャンセル
飛行機代は半分しか戻ってこなかった。

というのが昨年のお話。

リベンジとなる今年、ほぼ同時期に昨年とまったく同じ日程で予約をし
天候悪化には見舞われず予定通り幌尻岳へ登ることができた。

幌尻岳は他に新冠からのルートとチロロ林道から北戸蔦別岳経由で登る
ルートがある、どのコースも距離がとても長い。

当日、始発の飛行機で新千歳へ、レンタカーを借りて走り始めたのがAM9時前
日高自動車道の無料区間を使って富川インターへ、途中コンビニによって
とよぬか山荘へ着いたのはAM11時前でした。
富川インターから豊糠の間にローソン2軒とセイコーマートが2軒ありました。

とよぬか山荘でバスの切符を買って、12時のシャトルバスまで時間が
有ったので荷物の整理をして昼飯を食べる。
とよぬか山荘

バスが来て降りてきた人に話を聞くと、昨日降った雨で水位が高く渡渉は
股下くらいとのこと、結構苦労したようだ。

バスは時間通り12時に出発する、なんと乗客は自分ひとり!
砂利道を走る事50分で第2ゲートに到着する。
第2ゲート

あまりゆっくりしている時間も無いので運転手さんに挨拶して歩き始める。
ここから幌尻山荘まで標高差約500m、地味な登りです。
とりあえず取り水堰堤までの林道を歩きます。キタキツネがいました。
キタキツネがいました

デカイ糞が・・・

すれ違う人に様子を聞くとやはり水位が高く「覚悟が必要!」とのこと。
取り水堰堤に到着する、予定より30分以上早く着いた。
取り水堰堤

渡渉開始地点はさらに30分ほど先、川沿いをへつる箇所などもあり。
川の左岸を歩いてゆくが道が無くなり、対岸にピンク色のテープが見えて
渡渉開始地点に到着する。
渡渉開始!

みなさん沢靴を用意するようですが、私の場合は登山以外に釣りと言う趣味があり
渓流を歩くときに履くウェーダーを使用しました。長靴がそのまま長くなり
腰まである物で、ゴアテックスのような透湿素材で出来ています。
それと、ふだんストックを持ち歩かない私は代わりにウェーディングスタッフという
折りたたみ式の杖(これも釣り用)を使用、そして水面の反射を抑え水中が良く見える
偏光レンズのメガネ(これも釣り用)を掛けました。
ウェーダーとウェーディングスタッフ

川を横切るために渡渉第一歩、うーん確かに押しが強く水量が多いようです。

川歩きは慣れておりますが2度ほどヒヤっとする事がありました、ただ慎重に
ルートを探して歩けば大丈夫です。

そして、目標の時間よりも早く幌尻山荘へ到着しました。
やっと小屋が見えた

ウェーダーを脱いで山小屋の受付をする、管理人さんにバスの乗客は自分ひとりで
もう登ってくる人はいない事をつげる。割り当てられた寝場所は台所だったが
スペースが広くて快適でした。
寝場所

本日の宿泊者は25人くらい、思ったほど多くありませんでした。
日没まで外で持参したウィスキーでお湯割り飲んでました、ちなみに小屋で
ビール売ってますが350mlが700円でした。


とくに起きる時間は決めてなかったのですが・・・
朝の3時くらいになると周りの人が起きて準備を始めるので自分も起きてしまった。

昨日と違って時間がたっぷりあり慌てる必要も無いのでのんびり朝飯食べて支度をする。
トイレを済ませて出発!
幌尻山荘

急登、とは聞いていたが歩きやすい道でそれほど急には感じませんでした。
命の水の少し先までは展望のない道を登る。

周りの木がだんだん低くなり辺りが開けてくるとカールの縁に出て幌尻岳が見える。
カールと山頂

もう花の時期は過ぎてますが少しだけ残ってました。

展望の良い道をカールの縁に沿って徐々に登る、よく見ると新冠のダム湖が
はるか下に見えました。そして山頂直前で新冠コースと合流します。


幌尻岳山頂に到着、本日山頂一番乗り!晴れてます!
遠くまでいろんな山が見えるけど、北海道の山は詳しくないので
何がどの山かは分かりませんでした。
山頂

10分ほどすると新冠コースから人が登ってきました。
新冠ポロシリ山荘には30人ほどが泊まっていたようです、幌尻山荘より人が多い!

十分に景色を楽しんだので下山を開始します。
「クマでも居ないかなぁ〜」なんて思い北カールを眺めながらのんびり下山
花の写真を撮ったりして登りと同じ時間がかかりました。
花が咲いてました

幌尻山荘へ戻ってきました、夕方5時までシャトルバスは無いので
時間調整のため長時間休憩する事にする。荷物の整理をして、お湯を沸かして
コーヒー飲みながら昼飯を食べ、周りの人とお話して・・・

同じバスに乗る人が次々に出発してゆく、自分が一番最後の12時に小屋の管理人さんに
お礼を言って出発する。
出発!

昨日より水位が下がっていて歩きやすい、とくに危険も感じず取り水堰堤まで
戻ることが出来た。

最後は長〜い林道歩き、うんざりするほど歩いてシャトルバス乗り場に到着する。
それでもバスの時間まで1時間半くらいありました。
第2ゲート

平取の温泉「ゆから」に入り汗を流す。
翌日の飛行機で帰る。

コースとタイム

8月20日
第2ゲート 13:00
取水ダム 14:30(5分休憩)
幌尻山荘 16:30
8月21日
幌尻山荘 4:45
命の水 5:50(5分休憩)
幌尻岳 7:10(30分休憩)
命の水 8:50(10分休憩)
幌尻山荘 9:50(2時間10分休憩)
取水ダム 13:35(10分休憩)
第2ゲート 15:30

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