黒部五郎岳 2839m 2018年7月20日

約1年ぶりのテント泊山登り、直前に仕事が忙しくなり危うく行けないところでした。

仕事から帰宅後に車で出発、中央道を走り松本インターから平湯経由で新穂高へ
夜の12時過ぎに到着する。平日深夜なので登山者用無料駐車場に空きはあり鍋平へ
行かずに済みました。

朝まで車中で仮眠、周りの車がドタバタとうるさいので目が覚めてしまい
予定より少し早く出発することにした。
駐車場から歩き始める

新穂高センターで登山届けを提出しトイレを済ませて歩き始める。
でも、この先1時間以上は林道歩き、本格的に登山道が始まるのはまだまだ先です。
笠ヶ岳が見えました

涼しいうちに標高の高いところへ行きたかったのでペース上げ気味でどんどん歩く。
笠新道入り口を通り過ぎてわさび平へ、とくに休む必要もないので小屋も通過する。
ワサビ平小屋

わさび平小屋からさらに10分ほどでようやく小池新道の始まり、何気に新穂高らから
標高差約500mも登ってます。
ようやく登山道へ

きれいに石が組まれ歩きやすい小池新道をどんどん登ります、まだ日光が当たらず
涼しいので快適、テントが重いけど速めのペース。

秩父沢で少しだけ休憩し、さらに登るとだんだん日が高くなり日光を浴びるように
なってきました。いいペースで登っていたのもこの辺りまで、次第に足が重くなり
さらに眠気が襲ってきました。
川を渡ります

黙々と歩いて鏡平に到着、槍から穂高にかけての稜線がキレイに見えてます。
ただ、逆光なので写真を撮っても山が黒く写ってしまう。
鏡池

鏡平山荘でオレンジジュースを買って一気飲み。
鏡平山荘

鏡平から稜線までは今までの道より急登になり、お日さまもカンカン照り
なかなか厳しかった。

フラフラしながら弓折乗越へ到着、やっと稜線へ出た。しかし眠い。
稜線に出た

ここから双六まではアップダウンを繰り返しながら徐々に標高を上げる、
ちょっとした登り返しがキツくてなかなか足が進まなかった。
双六小屋が見えて、その先は鷲羽岳!

双六小屋に到着するとかなりバテた状態に、小屋前のベンチでぐったり。
本当は黒部五郎小舎まで行く予定だったが無理と判断、今日は双六にテントを
張る事にする。

少し休憩したあとテントを張ってしばらく横になっていた、2時間ほど
ウトウトと眠り目覚めると先程より体調が良い感じになった。
たぶん寝不足だったのだろう。ようやくビールが飲みたくなった。
テント設営



翌朝、4時前に勝手に目が覚める。良く寝れたので体調は良いみたいなので
朝飯食べて最終目的地へ向けて出発する。
双六小屋の脇からスタート

双六小屋のすぐ脇から登り始め15分ほどで巻道分岐、さらに少し歩くと双六岳へ
直登するルートとの分岐になる、双六岳は後回しにして中道を進む。
三俣蓮華に向けて

稜線に出ると目指す黒部五郎岳が見えます、アップダウンを繰り返して
三俣蓮華岳へ、ここから左へ曲がって黒部五郎小舎へ向かうために下り始める。
ようやく目指す山が見えた

同じ目線に黒部五郎岳の山頂が見えるのですが、残念ながら一旦下らなければ
なりません。
黒部五郎小舎の直前はかなり急な下りです、帰りの事を思うと気が重くなる。

黒部五郎小舎に到着し状況を聞くと、カールルート・稜線ルート共に問題なく
通行可能とのこと、戻ってくるなら稜線を登ってカールを下るのがお勧めと
教えてくれたのでその通りにした。
黒部五郎小舎

テン場の横を通り登り始める、次第に周りが開けて見晴らしの良い稜線の道になる。
下の方を見ると雲がわき始めていたけど山頂到着までは大丈夫な感じ。
稜線ルート

もう少し

ずっと山頂が見えていてなかなか良いルートでした。
そして黒部五郎岳山頂に到着、13年前に登ったときは展望が得られなかったけど
今回はバッチリです。
山頂に到着

休憩ののちカールルートへ向けて出発、北ノ俣方面の道と分かれてカールへと
降りてゆく、途中花がたくさん咲いてました。
ふと、山頂を見上げると雲がかかり始めてました。
カールの途中から

カールのまん中に流れている川に到着、暑かったので頭を川の中へ「じゃぼ」っと
冷たくて気持ち良かった。
川で水浴び

次第に樹林帯へ入りいくつか沢を渡ると黒部五郎小舎に到着する。
ちょうど昼飯時で何か麺類が食べたかったが、牛丼とカレーしかないとのこと、
仕方ないのでネクターだけ買って持っていたパンで済ませました。

ここから登り返しです、最初の急登をどうにか登り、あとは三俣蓮華岳に向けて
一歩一歩登るだけです。ずーっと見えているけどなかなか着きませんでした。

だいぶ雲がわいてしまい南側の展望が得られませんでしたが、北側の山々は見えてました。
三俣蓮華岳山頂から鷲羽岳

三俣蓮華岳から双六岳は上り下りを繰り返し稜線を歩きます、ガスが出て涼しくなりました。
この先に槍ヶ岳が見えるハズですが

双六岳の山頂から双六小屋へ戻る、小屋に着いてすぐに生ビール最高にうまかったので
瞬間的に飲み干してしまった。
小屋前のベンチでビール

テントに戻りちびちびお酒飲みながら夕方まで過ごす。
夕飯食べて7時くらいにテントに入りウトウトし始めたころテントの真横に
「ドサッ!」と荷物を置く音がした。

こんな時間に到着するなんて非常識な人だな〜なんて思っていたら
その人、すぐ真横にテントを張り始めてその後2時間近くガサガサと音を立てていた。
耳元でペグを打たれたときはさすがに文句を言いましたが・・・

テント場はガラガラなのに、なんでこんな真横に来るのだろう???
おかげで眠気が覚めてしまいました。
自分のテントは撤収済み、なんでこんな真横に?



最終日、3時くらいに目が覚める。
のんびり朝飯食べてテントを撤収、今日も天気が良さそうなので日が差さないうちに
下ってしまおうと早めに出発する。

結局、弓折乗越の手前で日が差してきて暑くなりました。
土曜日なので登ってくる人がたくさんいました。

わさび平でオレンジジュース飲んで新穂高へ下山、ひがくの湯で風呂に入って帰りました。


コースとタイム
7月19日
新穂高 5:30
わさび平小屋 6:30
秩父沢 7:25(5分休憩)
シシウドヶ原 8:35(5分休憩)
鏡平山荘 9:20(15分休憩)
弓折乗越 10:40(10分休憩)
双六小屋 12:10
7月20日
双六小屋 4:55
三俣蓮華岳 6:10
黒部五郎小舎 7:20(15分休憩)
黒部五郎岳 9:25(25分休憩)
黒部五郎小舎 11:20(15分休憩)
三俣蓮華岳 13:05(5分休憩)
双六岳 14:10(5分休憩)
双六小屋 14:55
7月21日
双六小屋 4:50
弓折乗越 5:40(5分休憩)
鏡平山荘 6:15(10分休憩)
シシウドヶ原 6:55
秩父沢 7:40
わさび平小屋 8:35(5分休憩)
新穂高 9:40

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