笠ヶ岳 2897m 2009年8月23・24日

本当は7月の海の日の三連休で挑戦するつもりだったが
今年は天候が悪く延期して、8月後半に天気が安定したので
今回登る事にした。

前夜0時過ぎに新穂高の登山者用無料駐車場へ到着するが
満車で車を止める場所が無い、いろいろ探し回って本来の
駐車スペースでは無いものの問題無い場所が空いていたので
そこへ車を止めて朝まで仮眠する。

翌朝、準備をして新穂高のバスターミナルまで移動する。
どんどん車が入ってくるが、みんな車を止める場所が無く
右往左往していた。
新穂高のバスターミナル

登山届けを提出して出発する。
と言ってもしばらくは林道歩き、一般者通行止めのゲートを
超えてダラダラとした車道を歩くと左手に見える山肌に
砂防堰堤がいくつも重なっているのが見えた。本当に必要なのだろうか?
連なる砂防堰堤(本当に必要か?)

橋を渡り、道路が川の対岸へ移動すると10分も歩かずに
笠新道の入り口に到着する。やっとスタートラインに到着
と言う感じ、ここでたっぷり水を汲んで登り始める。
笠新道の登り始め

今回は日曜から月曜にかけての1泊の予定、土曜日じゃないから
そんなに小屋も混んでいないだろうと思ったが念のため前日に
電話で聞いてみると、「予約だけで定員に達している」との事
急遽テント泊に変更した。

噂では辛い登りが延々と続くと言う笠新道、テントを担いで
ゆっくり登る。時計についている高度計と睨めっこしながら
「あと何メーター」なんて考えながら展望の無い道をひたすら
登ると次第に周りの木がダケカンバなどに変り背も低くなり
展望が開けてくる。
真っ先に見えてくるのが穂高岳で次に槍ヶ岳や焼岳なども見えるようになる。
槍ヶ岳が見えるようになってきた

登り切るとカールの端っこに飛び出すような感じで杓子平に到着する。
目指す笠ヶ岳や、これから登る稜線などが綺麗に見えた。
やっと笠ヶ岳が見えてきた

10分ほど休憩して歩き始める。ここから稜線までは前半は緩やか
後半は急登、標高も上がるので今までにも増してペースが落ちるが
体調が良いのかバテる事はありませんでした。

稜線に到着する。反対側には黒部五郎や薬師岳の姿が綺麗に見えた。
鷲羽岳・水晶岳そして雲の合間に剣岳なども見える。

稜線の先には目指す笠ヶ岳!
ここから先はワタシの大好きな稜線歩きになります。
稜線の延長線上に笠ヶ岳

休憩ののち出発しようとしたとき、双六方面から縦走してきたと
思われる約30人の団体が笠ヶ岳方面へ通過していった。
大勢で歩いているのでペースが遅く、自分が歩き始めたらすぐに追い付いて
列の最後尾を歩く事になった。
譲っていただき一人一人に礼を言いながら追い抜いていくが
当然のごとく自分のペースで景色を楽しみながら歩くような事は
出来なかった。言わせていただこう!
団体さんの行列

人数が多すぎやねん!
「団体で歩くな!」とは言いませんが、せめて10人以内
出来たら5〜6人位に留めてほしいものです。


団体さんを追い抜いたあとは稜線のアップダウンを快調に歩き
抜戸岩も通過する。
抜戸岩

ひと登りするとテン場に到着する。
早速テントを張って水場に行こうとしたら、近くにいた人が
「水場は涸れているので、水は小屋からだよ」と教えてくれた。

テン場からひと登りすると笠ヶ岳山荘に到着する。
テントの受付を済まして山頂を目指すが、前に先ほどの約30人の
団体さんが山頂に向かって登っているのが見えた。
笠ヶ岳山荘

小屋から登る事15分ほどで山頂エリアに到着するが、先ほどの
団体さんが山頂を独占していたので少し離れたところで団体さんが
立ち去るのを待った。周りには同じように待っている人が10人位いました。
山頂を占拠する団体さん

団体さんも立ち去ったので山頂へ行き記念撮影をする。
笠ヶ岳山頂、奥は槍ヶ岳

槍から穂高にかけての稜線がすばらしく、焼岳・乗鞍岳・御岳が
綺麗に並んでいる。足元の遙か下には出発地点の新穂高見えました。
槍から穂高
焼岳・乗鞍岳・御岳

景色を楽しんだので山頂をあとにする。途中小屋でビールを買って
水を汲みテントまで戻る。
あとはテントの前でビール飲みながら景色を眺めていた。

日が陰ると同時に気温が下がり始め、日没後はかなり寒くなったので
寝袋に入っていたらいつの間にか寝ていた。
しかし更に気温が下がったようで夜中に寒さで何度も目が覚める。
今回は使用したのは真夏用のシュラフ(モンベルの#5)で
若干役不足だったようです。

4:30位に足音が続くのでテントから顔を出すと、昨日の団体さんが
出発していくところだった。ずいぶん早い出発ですが朝食抜きなんでしょうかね?

トイレに行くため小屋までひと登り、もう少しテン場と小屋が近ければ…
なんて思ったりもしてます。

テントを撤収して下山を開始する。夜明けの頃は曇っていましたが
歩き始める頃には雲が無くなり始めて天気が良くなってきた。
朝のうちは雲が多かった

稜線の笠新道分岐まで歩くが、何気に下りより登りの方が多かった。
ここから先はほとんど下りのみ、コケ無いように注意しながら
杓子平へ降りてゆく。
稜線から杓子平方向

杓子平で笠ヶ岳の姿ともお別れして笠新道を下り始める。
最初のうちは槍ヶ岳などが見えて展望が良いが次第に周りの木が
高くなり展望が無くなる。荷物が重いので足がガクガク状態
うんざりするほど下ってようやく笠新道入り口に戻る。
笠新道入り口に到着

あとは新穂高まで林道を歩く、駐車場はさすがに満車では
ありませんでしたが8割くらい埋まってました。

風呂に入り帰る。

コースとタイム

8月23日
新穂高 6:40
笠新道入り口 7:35(20分休憩)
杓子平 11:20(15分休憩)
稜線分岐 12:50(20分休憩)
笠ヶ岳山荘(テン場) 14:10(45分休憩)
笠ヶ岳 15:20(25分休憩)
笠ヶ岳山荘(テン場) 16:00
8月24日
笠ヶ岳山荘(テン場) 5:55
稜線分岐 6:45(5分休憩)
杓子平 7:25(10分休憩)
笠新道入り口 9:30(5分休憩)
新穂高 10:20

戻る

HOMEへ