飯豊山 2105m 2013年8月11・12・13日

川入から登る予定であったが7月の集中豪雨で登山口への道が崩落のため通行止め
急きょ予定を変更して大日杉から登ることになった。地図を見ると登山口までの道が
長く感じたが、実際には大峠トンネルや白川ダム周辺の道など走りやすく思ったほど
時間がかからなかった。

この日は関東地方では気温が40度近くまで上がる猛暑、大日杉の登山口でも
大変蒸し暑くテントを担いで歩き始めるとすぐに大汗が噴き出した。
大日杉小屋

大日杉小屋の向かいに登山道があり、すぐに急な登りになる。
ざんげ坂にあるクサリ場を慎重に登る、前日に雨が降ったようで滑りやすく
またクサリも泥が付いていて登り終わると手がドロドロになる。
クサリ場現る

クサリ場を越えると幾分道が緩やかになり長之助清水に到着、すごく暑いので
水場に行こうと分岐を水場方向へ歩き始めたがマムシが道を塞いでいたので
あきらめた。(頭が三角で丸い斑点模様、あきらかにマムシでした)
長之助清水の分岐

そのあとは展望の無い道をひたすら登ります、たまに通り雨がザーっと降るが
木の影で雨宿りしてやり過ごす、ぎりぎりカッパを着ないで済むような感じ。

地蔵岳手前のピークを過ぎひと登りすると本物の地蔵岳に到着する。
登りっぱなしの長く辛い道も一旦終了、ここで下山中の人と話をしたが
昨晩はカミナリが鳴りまくり大荒れだったようだ。

地蔵岳から切合小屋方向は小さなアップダウンを繰り返して徐々に登って
行くような感じ、途中の目洗清水は尾根沿いの登山道から40mほど下った
所にありました。冷たくて美味かったけど少し濁りがあるように見えました。

切合小屋まであと10分くらいの場所に水量豊富な水場(水場と言うより沢)
があり顔を洗ったり頭から水をかぶったりして涼む。
この水場がとっても良かった

最後に雪渓が現れるが、ここは上部へ巻いて通過する。
その雪渓

切合小屋に着いて雪渓でかき集めてきた雪でビールを冷やしながらテント設営
まだひと張りしかなく比較的平らな良い場所に設営出来ました。
テント設営

夕方まで周辺をふらふらしたりボーっとしながら過ごす、5時過ぎに夕飯を食べて
いたら15人くらいの中高年の集団が到着し大騒ぎしながらテントを張り始めた。
この人たちが最低でした、到着が遅ければ夕食も遅くなる日が暮れて暗くなって
から宴会を始め、9時過ぎまで話し声がやまなかった、早起きするつもりで
早く寝ている人が沢山いるのにかなり非常識だと思った。

いちど文句を言ったが一瞬だけおしゃべりが止まっただけで、その後も話が
止まらなかった、大勢いると許されてしまうのであろうか?二度とこの人たちと
居合わせたくないものである。

翌朝、3時過ぎに起きて外を見ると星空が出ていた。もう少しだけ寝て
明るくなったので起きると飯豊本山は見えているが大日岳は雲がかかって
よく分からなかった。
雲がかかり始める

朝飯を食べてすぐに出発する、切合小屋からすぐに登りになり草履塚に到着
飯豊本山方向を見ると姥権現に向けて急な下りだった。
草履塚

下り切ると姥権現に到着、この婆様は何年くらいここに居るのであろうか?
婆様

少し歩くと御秘所、クサリが掛けれ向かって右側は切れ落ちた断崖だった。
あまりこのような場所は得意ではないので慎重に通過する。
こんな感じの岩場

あとは飯豊山本山小屋に向かって急な登りになる。
昨日と違って荷物が軽いのでガンガン登り短時間で登ってしまった。


本山小屋の手前のくぼ地はテント場になっていて水場も近く、やや風が強いが
見晴らしが良いのでここに泊まるのもいいかもしれない。
テント場、とてもいい感じ

本山小屋のすぐ隣に神社がある、お参りを済ませて飯豊本山まで歩く。
すぐに着いた。
飯豊山本山小屋
隣が神社
飯豊本山

御西小屋・大日岳方向はガスがかかりイマイチな感じだったが御西小屋まで
行ってみることにした、緩やかな稜線の道を何度か上り下りしながら歩くと
さらにガスが濃くなってきた。道なりに歩いて迷うことなく御西小屋に到着
雨は降ってないが霧で衣服がかなり濡れていた。
ガスの御西小屋、ここで諦める

迷ったがこのガスで大日岳まで行っても展望は望めず面白みが無さそうだった
のでここで引き返すことにした。
気持ちの良い稜線

時間はたっぷりあるので写真を撮ったり何度も休憩して景色を眺めたり
しながら切合小屋までのんびり歩いた。マツムシソウなど沢山の高山植物が
咲いていた。
バイケイソウの群落
マツムシソウ
イイデリンドウ

切合小屋のテント場まで戻ると昨日の迷惑な団体が撤収作業中だった。
飯豊本山を往復してこの時間から下山するようである、行動が遅いですね。

夕方までビール飲んだり周りの人とお話したりしながら過ごした。
この日もテントは10張り程度でしたが昨日のような非常識な人はおらず
大変快適でした。
いい感じのテント場

ちょうどこの夜はペルセウス座流星群の極大とのこと、3時前に起きて
空を眺めると流れ星が飛んでいるではありませんか!
眠気も吹っ飛び明るくなるまで眺めていました。

最終日、皮肉なことに今日が一番天気良いようだ、雲はまったく無く
今までずっと見えなかった大日岳がきれいに見える、残念だが食料が
尽きたので下山せざるを得なかった。
最終日に見えた大日岳

大日岳は必ず登ろうと心に誓い稜線を離れ大日杉へ下山しました。

白川荘の温泉に入り喜多方まで移動、事前に調べておいた喜多方ラーメン屋に
行ってみたが大行列、もう一件のラーメン屋に行ってみたところなんとか
席が空いていたので食べることができた。

コースとタイム

8月11日
大日杉 6:25
地蔵岳 9:30(10分休憩)
御坪 11:30
切合小屋 12:45
8月12日
切合小屋 5:00
飯豊山本山小屋 6:20(10分休憩)
飯豊本山 6:40(5分休憩)
御西小屋 7:40(15分休憩)
飯豊本山 9:30(10分休憩)
飯豊山本山小屋 9:55
切合小屋 11:45
8月13日
切合小屋 6:10
御坪 7:00
地蔵岳 8:10(10分休憩)
大日杉 10:00

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