ツインリンクもてぎ
本コース走行会
2

2000年10月25日(水)


 路面を見ると、ハーフウェットと言った感じだ。
かなり微妙なので、路面状況を考えずに走ったら、転倒してしまうだろう。
現に他のクラスで既に3〜4人の転倒者が出ている。
内1台は、大破・負傷である。俺は慎重に行こう。
第一目標は『コケない範囲で出来るだけ速く』である。
なんて考えていたら、俺の前に並んでいるドカの人が話しかけてきた。

ドカの人「前のあの女の子、走行会の常連でさぁ、凄く速いんだよ。
前回なんて、S字コーナーを先導車と同じペースで綺麗に走り抜けてたからなぁ」
俺「ま・・・マジすか!?」

 少し落ち着いていた気持ちに、一気に不安が充満した。
このAクラスの中でも5グループ程に分かれていて、どうやら俺が居るグループは一番速いトコらしい。
ダメだ、俺はヘタレだ。
2周のウォームアップ走行の後に全員ピットインして、不具合が無いか確認するので、
その時に一番遅いグループに移ろう・・・。

 そして、ついにスタート。前3台について行き、コースインする。
1コーナー・2コーナーはスローペース、インベタで回るのが規則だ。
2コーナーを立ち上がって、いよいよペースが上がるだろう。・・と思いきや、それ程ではなかった。
路面が乾ききって無い所でも、相棒はしっかりとグリップしてくれる。安定感も抜群だ。
今よりも2ランクスピードが上がってもついて行けそうだ。イケル!

 2周を終え、ピットインする。前を走行していたドゥカティが列から離れる。
これ以上のペースにはついて行けないと判断したのだろう。
ドカは神経質な面が有る、という話を良く聞く。
完全なドライコンディションでは無いこの状況では、賢明な判断かも知れない。
係員が「大丈夫か? イケルか?」と聞いてくる。俺は迷わずコクンと頷いた。
と言う事で、俺の前はファイヤーブレードお姉ちゃんになった。旧型との違いを見る事が出来るぞっ、と。

 そして再びコースイン。ここからが本番だ。
あれ程充満していた不安はどこかにフッ飛び、ワクワク感が相棒と俺を包み込む。
2コーナーを立ち上がり、アクセルオープン。やはり先程よりもペースが速い。
だが、俺は難なくついて行ける・・どころか、速すぎて前のお姉ちゃんを突っついてしまう。
コーナー進入では、追突防止と転倒防止の為に少し速度を落とすので差が開くのだが、
クリッピングから立ち上がりにかけて、こっちの方が全然速い。
コレがマシンの差なのか、アクセルの開け方の違いなのかは分からないが、総合的に俺と相棒の方が少し速い。
なので、安全マージンを保ちつつ、楽しく走る事が出来る。

 前走車を抜いてはいけない規則なので、後ろについたままバトル気分で走る。
こりゃイイなぁ・・・なんて思っていたら、お姉ちゃんがピットインしてしまった。
ありゃりゃ、俺が突っつき回したから、お姉ちゃんは自分が邪魔だと思ってしまったらしい。
これは悪いことをした・・。

 という事で、とうとう俺の前は先導の国際A級ライダーだけになってしまった。
果たして、ペースはこれ以上上がるのだろうか。いや、すぐに上がりました。(笑) 
先導車はCB400SFなのでストレートでは速くないが、さすが国際A級、コーナーが異常に速い。
しかもスムーズで安定している。コーナーを攻めるようなバイクじゃないのに、
130Rの高速コーナーでも120〜130km/hでズバッと寝かして駆け抜けていく。
その後ろをついて俺も130Rへハイスピードで飛び込んでいく。
うひょ〜! なんてダイナミックなんだ! これは公道では味わえない感覚だ。

 よし、もう一丁・・と言う所で時間が来てしまい、終了。折角面白くなってきた所だったのに。残念。
まぁ、もう1本有るからイイか。
先導の直後は、走行ラインやペースが参考になるので、安全且つ速く走るのにうってつけだ。
2回目も、先導の後ろを走ろう。( ̄ー ̄)ニヤリッ


 と、言う事で、2回目の走行。(早っ)路面もほぼドライになった。
俺は素早く並んで、3グループ目の先頭を確保。
1回目の走行で、前走車が遅くてフラストレーションが溜まったライダーが多かったのか、
1グループ(1番速い、と一応なっている)にみんなひしめき合っている。
結局、先頭じゃなければ、前が遅いライダーだったら同じ事なのにねぇ。
そうそう、ピットロードでスタンバってる時に、写真を撮って貰いました。(^^)



斜め前から。もう、やる気満々です。(笑)




斜め後ろから。
この写真は撮られているのに気付きませんでした。



 そして、スタートの時間が来た。今回はウォームアップ走行無し。30分間思い切り走れる。
先導についてコースイン。ところが、3コーナーで前のグループのマシンが1台転倒。
かなり派手にコケた上に、ライダーがマシンの下敷きになっている。いきなり赤旗中断。
俺のグループの先導が転倒者を救助に行く。
と言う事で、3コーナーからピットに戻るまでの1周弱、
俺がこのグループの先導をする事になってしまった。(笑)
「よーし、みんなぁ、ついて来いよぉ〜」ってな気分。
前のグループに追いつくまでは、フリー走行みたいなものだ。
無理しない程度に自分の気持ちイイペースで走る。すると、後続が思い切り離れてしまった。(笑)

 仕方がないので、ペースを落とし、後続を待つ。
みんな来たところで、改めて先導する。そしてそのままピットへ。
コース整備が終わるのを待ち、気を取り直して再スタート。

 その後はコレと言ったトラブルも無くスムーズに。
更には、前のグループを追い越したので、俺達のグループはかなり速いペースで走行していたと思う。
130Rも一本目の時より更にダイナミックに。
140km/hでコーナリングし、タイヤが遠心力に負けて少しずつ滑る、という状態は初めての体験だ。
バックストレートでは先導車が180km/hまでしか出ないので、せいぜい200km/hだったが、
それよりも距離の無いホームストレートで210km/hをオーバー。
これは最終コーナー手前でオーバースピードでミスをし、
そのツケを取り戻すのにアクセル全開が出来た為である。

 その他、3コーナーでは、突っ込み過ぎてブレーキを引きずりながら倒し込んだらフロントが滑りそうになったり、
最終コーナー手前では、アクセルを開け過ぎて吹っ飛びそうになったりと、
一本目に比べて、かなりハードに走る事が出来た。
でも、転倒やコースアウトをせずに済んだのは、相棒の性能の良さのお陰だ。
前後ともタイヤの接地感やスライド感、更にはどの程度のスライドで転倒してしまうか、
などが乗っていて良く分かる。
路面やマシンの状況がライダーにリニアにフィードバックされるのだ。
これは俺のように趣味でカッ飛ぶライダーにはスゴク必要な事だ。
コケずに楽しく速く走る、これが重要。
速けりゃ速い程イイのは勿論だが、マージンが無いのは困る。
その点、ファイヤーブレードはその辺りの出来が良い。コイツは益々手放せなくなってしまった。



戦い済んで日が暮れて・・・




みんなが帰るのを待って、撮影しました。



次回は、サーキットライセンスの取得ですかのう?