Step 1
機体データ | fun fly big2_ver_1_0.pln |
エンジンデータ | Super Tiger 4500 fun fly big2_ver_1_0.eng |
カトちゃん 製作
Real Flight専用コントローラースイッチ説明
左側スティック左上のスイッチ
左で小舵角、
右で大舵角
コントローラー左上角のスイッチ
こちら側で空戦フラップON、
向こう側で空戦フラップOFF
***通称「モーモー」***
思い入れがある機体データなので特に一筆...
トルクロールをマスターしたいと思ったときに
最初に立ちはだかる大きな壁は
正しい方向にラダーとエレベーターが反射的に打てる様になる事です。
その難しさは挑戦してみると判りますが、
多くの人が挑戦した途端、
あまりの難しさにヤル気をうち砕かれてしまいます。
考えながら舵を打っているようでは
実機RCでトルクロールは出来ないわけですが、
シュミレーターならば...、
考えながら舵を打っていてもトルクロールが出来る機体が作れるのではないか?
そう考えた私はまだ全くトルクロールが出来ない時から
試行錯誤を繰り返して色々な機体データを作りながら
細々と練習を続けました。
そして3カ月が過ぎた頃、
あるヒラメキとデータ入力ミスの偶然が重なって
飛び抜けた傑作機が誕生してしまいました!
それが本機のベースモデルの
「fun fly big 」
です。
本機は「fun fly big 」の挙動が穏やかすぎて
トルクロールの回転速度が遅すぎる点を改善し、
機体のクセを徹底的に取り除いて完成させた物です。
「コケにくさ」がトルクロール初心者に丁度良い味付けになっています。
苦労して完成させた事に加え、
本機でトルクロールの舵が打てるようになった事、
某模型店で公開したところ非常な好評をいただき
それがきっかけとなって
ホクセイモデルのHPでも公開されています。
またRC仲間をトルクロールに引きずり込んだ事等々、
カトちゃんにとって非常に思い出のある機体です。
そういうわけで本機だけ特に
「モーモー」
というニックネームまで付けているわけですが、
多くの仲間に愛されている、
トルクロール入門用傑作練習機です。
機体解説
まるで水中を飛んでいるかのように
粘りのある穏やかな挙動が最大の特徴。
機体を垂直に立ててスロットルを最スローにすると、
しばらく真上をむいたままでずり落ちて来ます。
スティック操作への反応は穏やかですが
舵の入りのレスポンスは良く、
機体の姿勢の崩れ方が非常に穏やかです。
また、トルクロール中の機体の回転も穏やかなゆっくりペース。
そのためトルクロールの練習で舵を打ち間違えて機体姿勢が崩れても
正しい方向に舵を打ち直して回転を持続させることが可能な余裕があります。
とにかく機首を上向きにしてスロットルさえ開けていれば
ズリ落ちてバックしながらでも機首が上を向いていたがる機体なので、
舵を打ち間違え続けてコケさせてしまわない限り
なかなか機首が下がってこないという不思議な感触の機体です。
舵を打つタイミングが少々遅れようが、
舵を打ち過ぎようが打ち足りなかろうが、
打ち間違え続けて垂直姿勢を大きく乱してしまわない限り,
ねばり強くトルクロールを続けてくれる特性があります。
また、スティック操作に完全と言って良いほど素直に追従し、
全くと言って良いほどクセが無いのも特徴です。
水平飛行でフルラダーを打つとまるでUコンのように旋回を続け、
ナイフエッジループも普通の宙返りのようにいとも簡単にこなします。
そのため失速系以外のスーパーアクロ、
ローリングループや
ローリングサークルの舵の打ち方を覚える上でも役に立つ存在です。
ただし、トルクロール同様、本機なら異常な程簡単にできますが、
実機RCではもっと難しいと言う事は忘れないで下さい。
STEP1の練習
とにかく
「エレベータとラダーを打つ方向」
を指に覚え込ませて下さい。
機体の正面が見えているときは
スピンナーの先に左の親指の腹がくっついているつもりで指を動かします。
機体の裏面が見えているときは
機体の尻尾に左の親指の爪がくっついているつもりで指を動かします。
この要領でラダーとエレベータを操作すれば、
考えなくても傾いた機体を垂直に戻すことが出来るようになります。
それからこの段階から注意しておかねばならない重要なポイントとして、
不必要、意味ナシにスロットルを煽らないようにしてください。
実機RCではスロットルを吹かしながら舵を打つのと
吹かさずに打つのでは舵の入りが全く違います。
ビデオ等でトルクローラー小野氏などの機体が
トルクロール中絶えずブイブイ言っているように聞こえてしまいますので、
とにかくブイブイと吹かし続ければ回りやすいと誤解されてしまわれがちなようです。
(私もその一人でした。)
この無意味なスロットル煽りがクセになってしまうと
後でかなり苦労させられます。
本来はスロットルを機体がホバリングする位置でホールドしておいて回転させつつ、
修正舵を打つ時にタイミングを合わせてブイッと吹かすのが基本です。
(風がある日などは修正舵をたくさん要求されるため、
それこそブイブイと吹かしまくる事になりますが...)
上達するに従って
スロットルで機体を吊ったり抜いたりしながら
トルクロールの色々なコントロールが出来るようになってきます。
さて、実際に練習をするとき、
一番苦労せずに本機をトルクロールさせるコツ
をアドバイスしておきましょう。
何の苦労もなく、
いきなりアイレベルで練習できるのがfun fly bigシリーズの特徴です!
コントローラーのスイッチ類は
空戦フラップON、
舵角を大にセット。
Real Flightの環境は無風にしておきます。
離陸の時に全開で1秒弱も引っ張ったら即、
最スローに絞って機体をコロコロコロコロ...、と滑走させ、
目の前に来た所で一気にフルアップを引いてみて下さい。
目の前で機体が完全に垂直に、目の高さで立ち上がります。
即、エレベータをニュートラルへ戻してスロットルを合わせ、
機体のずり落ちを止めてから
機体の傾きを微調整して垂直に立ててやると簡単にトルクロールに入ります。
後は機体が傾かないように、
前後左右上下に動かないように頑張って打ち続けて下さい。
ここから先は努力次第です。
なぜ通称モーモーなのかは...
飛ばしてみたら即納得できると思います。
トルクロール中のエンジンの音だけでも笑える機体ですが、
音が嫌いな方はReal Flightの機体データ編集機能を使って、
エンジン音を変える事ができますので、お好きな音を選んで下さい。
ちなみに
「fun fly big 」
は、あまりにも挙動が穏やか過ぎて
あまり練習になりませんので収録していません。
2を超える傑作機が誕生したときのために1は欠番としておきます(^_^;)