NAUGHTYのセッティング
CC−PHNX−25のセッティングについて


このCC−PHNXシリーズのスピコンは非常にセッティングする項目が多く
悪く言えば「難しいスピコン」とも言えますが、
セッティングの変更で機体にマッチしたキャラクターが得られる
素晴らしいスピコンです(^^)V
プロポを使ってセッティングするだけでなく、専用の
「PHX−LINK」というケーブルとパソコンを使うと
セッティング項目を画面で確認しながら変更したり
よりきめ細かくオートカット電圧を変更出来るようになったりします。
セッティングの変更の仕方はエアクラフトさんのHPに日本語の取説がありますので
そちらを見て下さい。取説を見ながら一度やってみれば大して難しい事はありません。
カトちゃんの場合、NAUGHTY用セッティングの各項目は下記のようにセッティングしています。


CC−PHNX−25セッテイング一覧表

プログラム設定項目 選択オプション番号 選択オプション内容内容
1.オートカット電圧 4 又は 5 7.2V 又は 9V
2.過大電流保護 標準
3.ブレーキ種類 ブレーキ無し
4.スロットル範囲調整 固定範囲指定
5.タイミング(進角)設定 進角標準
6.オートカット種類 ハードオートカット
7.ソフトスタート 高速スタート


オートカット電圧について
KOKAMのHornetシリーズを使用する場合、単セル3V以下になると
もうほとんど容量はゼロになっています。
そのためHornet640mAh以上を使用する場合は9Vに設定しておく事をおすすめします。
しかし、他のリポでは9Vに設定すると、
ほとんど使わない内にオートカットがかかる事すらありますので7.2Vに設定する事になります。
(PHX−LINKを使う場合、3セルは0.1V単位でセッティング出来ます)
例えば旧E−TEC1200mAh(7.5Cタイプ)などを使うと、
満充電近い容量が残っていてもスロットル全開にするとオートカットがかかって
モーターがストップしてしまいます!
Hornetと他のリポでいちいちオートカット電圧を切り替えるのは面倒なワケですが...
考え方として、オートカットはあくまでも一種のセーフティ機構であって
フライトタイムをオートカットに頼るのは間違いだと思います。
エンジン機の燃料タンクに燃料を満タンにしてから離陸させてタイマーでガス欠を防ぐのと同様、
バッテリーは満充電でフライト開始して、
プロポのタイマーを使ってバッテリー切れする前に降ろすのが本来の飛ばし方だと思います。
消費電流の目安として
・アウトドアで中スロー以上を常用、スロットル全開も良く使う場合
 1分で140mAh(モーターがかなり焼ける、ほぼ限界の使用ペースです...(^^;))
・アウトドアで中スロー主体、たまに全開を少しだけの場合
 1分で90mAh、
・狭いインドアで全開は全く使えないような場合
 1分で70mAh
以上の数字を参考に
とりあえずフライトタイムを計算し、更に少し余裕を見てタイマーを設定して下さい。
その設定で飛ばした後、充電してバッテリーの消費状況を確認してタイマーの設定を再調整して下さい。


ブレーキ種類について
NAUGHTYは飛ばしてみるとすぐ解る事ですが、
ゆ〜っくり飛ぶ飛行機に分類出来ます。
これは軽量で厚めの主翼の空気抵抗が大きいためですが
減速したければスロットルを閉じれば即、素早く減速してくれます。
そのためスピコンのブレーキをONにしていたら、
スロットルを閉じると簡単にペラの回転が止まってしまいます。
この時にペラをストップさせるためにモーターが発生させる反トルクによって
機体の動きがギクシャクしてしまい飛行が乱れる事があります。
また、飛行中にペラが止まってしまうとスロットルを開けて再スタートさせる時にも
トルクで機体がゆすられてしまいます。
そう言った理由でブレーキは無し、
スロットルを最スローにしても
出来るだけペラが止まらないようにセッティングしているワケです、ハイ。

ちなみにNAUGHTYをスムーズに着陸させるには
ある程度、ペラを回したまま引っ張ってやる必要があります。
機首を上げてフレアをかけながらペラでほんの少し引っ張る感じ、
ズバリ言えば滑らかな降下ラインのコブラで降ろすのが一番スムーズに決まります。
スロットルOFFではあっと言う間に減速して
ストン!、と落っこちますのでご注意を!
(でも、低空からストンと落ちても滅多な事では壊れませんのでご安心を!(^^;))


スロットル範囲調整について
デフォルトは1の自動範囲設定になっていますが、
この自動範囲設定、チトくせものだったりする事があります。
これはカトちゃんが使っているフタバのプロポ(FF9、PCM1024)と
受信器(OK模型RX−7、Berg5−DSPU、GWS製4ch)の相性の問題なのかもしれないのですが、
スロットルを動かす範囲の真ん中半分くらいでしか
スロットルをコントロール出来ない、
すなわち
最スローから上に1/3くらいの間、モーターがスタートしてくれず
ニュートラル位置を過ぎて2/3くらいスティックを上げると
スピコンが全開になってしまう事があるんです。

これではスティックの可動範囲いっぱいを使う事が出来ず、
非常にコントロールしにくくなってしまいます。
本来、何回かスティックを可動範囲いっぱいに動かしたら
スティックの可動範囲いっぱいで全開〜ストップになるよう
自動的に調整してくれるハズなのですが、
数回フライトさせても自動調整してくれませんでした。

しかし、これはアンプの自動調整機能をカットした上で
(すなわち「固定範囲指定」にセットするワケです)
プロポの方で動作範囲を調整して改善する事が出来ます。
(PCM1024ではATVはデフォルトの100/100のままARFを調整、
FF9ではENDPOINTを調整します)
ちなみにプロポの調整値は上50、下55〜上70下76程度です。
スピコンは全開になったら赤いLEDがつきます。
最スローはペラが確実にストップすれば良いわけです。
数値は個体差や受信器の違いにより差がありますので
様子を見て調整して下さい。


ソフトスタートについて
高速スタートを選択していますが
これは低速のピックアップが驚くほど良くなります!
ピックアップ、と言うより低速トルクが一回り太くなったような印象で
インドアや、風の非常に穏やかな夜遊び等、
低速域を多用するフライトで絶大な効果を発揮してくれています(^^)
また、モーターの起動がスムーズでは無い場合にも効果があるとの
情報もあります。
これは余談ながら
進角調整を行うとモーターの個性が大きく変わるのは良く知られている事ですが
AXI2212/26とGWS SF11×4.7の場合、
進角を変えるよりこのソフトスタートの変更の方が
飛びに与える効果は大きかったデス!