●スロットルのリバースについて
まず最初に一つ、
これは電動屋さんなら皆さんご存知ですが
フタバのプロポを使う場合、
スロットルは必ずリバースをONにしておいて下さい。
じゃないと最スローが全開、全開が最スローになっちゃいますので(^^;)
●舵角のセッティング
現在の所、カトちゃんの3型MIGHTYの舵角のセッティングは下の表の様になっています。
大、中、小の3つ用意していることは特徴と言って良いかなァ、と思います
3型MIGHTYの舵角一覧表
舵面 | 大舵角(エクスポ) | 中舵角(エクスポ) | 小舵角(エクスポ) |
エルロン | 45度(−20) | 30度(−20) | 23度(−38) |
エレベータ | 55度(−25) | 35度(−20) | 18度(−10) |
ラダー | 45度(−20) | 38度(−40) | 30度(−40) |
●小舵角について
パワーに物を言わせてブッ飛ばす
(と言っても、ゼンゼン大したスピードは出ないのです。
風が強いと向かい風ではNAUGHTYは鈍足デス(^^;) )
と言った飛ばし方をする場合、軽量で舵面が大きいNAUGHTYは
カトちゃんの腕でも大きな舵角のままでは滑らかには飛ばせないのです!
特にモーターを中スロー以上で回すとエレベータが非常に鋭く効きますので
上がったり下がったりして見苦しい飛びになっちゃいます。
スピードに乗せて、
カトちゃんなりにまとまったローリングサークルが出来る舵角セッティングを行うと...
普通の機体と大差ない舵角に落ち着きました(^^;)
(...でも、これって結局、少し風が吹いていても
普通に飛ばせるって事の顕れなんですよね...(^_^;) )
ファンフライのトリッキーな飛び、とてもタイトな旋回や
ペラの推力で機体を支えながら飛ばす失速系演技に不慣れな方は
まずこれぐらいの舵角で、風の穏やかな時に飛ばして見て下さい。
ただし、スロットル全開は機首が真上を向いた時以外は厳禁です!
全開ではモーターもバースト領域で回す事になるペラを使ってますので
長時間全開で回すとモーターが焼けてしまいますのでご注意を!
●大舵角について
順番ゴチャですが、先に大舵角について。
この舵角で3舵のフル舵角をエイヤッと打ち込むと、
NAUGHTYはファンフライのくせに割とマトモなスナップロールをします。
つまり、この大舵角は完全に失速系演技を行うための舵角セッティングで、
NAUGHTYが最も本領を発揮する舵角だと言えます。
特に55度のエレベータ舵角は完全にNAUGHTYを失速させてしまうので
フルにエレベータを打ってウオーターフォールをやろうとすると
適切にラダーを当てながらスロットルを合わせないと頭が真っ直ぐ起きてくれません!
フォールに入って大きく沈み込んでしまったり、スピンに入ってしまいます。
(楽にタイトな宙返りをするには中舵角の35度くらい、
ウオーターフォールと変わらない様な小半径の引き起こしが可能です)
つまり、この舵角でNAUGHTYをまともに飛ばすには
それなりの腕、
特にスロットルコントロールを問われる事になります。
例えば、55度動くエレベータと
推力重量比2のバカ力を持つスロットルをフルに駆使すると
中スローで普通に真っ直ぐ飛んでいる時に
イキナリ減速ナシで高速失速させてフラットスピンに入れる事も可能です。
また、これは速度と密接な関係があり、
適切なスピードに機速をコントロールする必要がありますが、
エレベータの引き具合を強くするとフォールに、
緩くするとコブラに、といった切り替えを非常に簡単、スムーズに行う事も可能です
駄菓子菓子!
...失敗するとモロに失速してポロリと落ちちゃいます(^^;)
でも、ここがEPP機の本領!
落ちても落ちても簡単にはお亡くなりになりませんので
ゼヒ、この舵角で自由自在にNAUGHTYを振り回せるように練習して見て下さい!
ちなみに、よーたん用のよ〜てぃは
エルロンが60度切れる様にして渡しました。
R/C HOBBYのインドアのビデオでは
フルに右エルロンを打って右周りのトルクロールを決めています!
腕があれば上の表より大きな舵角を駆使して
より高度な演技を行う事も可能です。
失速系演技をマスターしておられる方は、
どんどんセッティングを変えてみて下さい。
2004 11 9 New!
●中舵角について
大舵角の所でも少し書きましたが、
NAUGHTYを失速しない程度の低速で、
普通にロールや宙返りをさせるための舵角です。
何の事か良くわからないと思いますので
チト具体的に説明しておきますね〜(^^;)
一番解りやすいのはインドアで飛ばす時。
思わず「ウ〜ン!(-_-;)」と唸りたくなってしまうほど天井が低いANAの体育館では
失速させるための大舵角、エレベータ55°のままでは
非常に宙返りが難しくなってしまうんです。
エレベータが大きく動きすぎると空気抵抗もグンと大きくなりますが
ANAでは天井が低いので宙返りを小さくまとめなければならないため
機速を出さずに宙返りに入ると
機体は宙返りの頂点で完全に失速した状態になってしまいます。
ココで舵角が大きすぎると機体が宙返りの頂点から降下しはじめても
エレベータの抵抗と主翼の仰角過大のため揚力が回復しません。
そのまま引き起こしで更にUPを引くと見事に完全なフォール状態になって
床に激突してしまうワケです。
しかし、ある程度の機速をキープして、
スピードを殺さない程度、空気抵抗が過大になりすぎない程度の舵角で宙返りを行うと
宙返りを十分に小さくまとめながら
引き起こしでフォールに入れてしまう事無く、スムーズに機体を引き起こす事が出来ます。
これはエレベータだけでなく他のエルロンやラダーも同様で、
例えばロール中にエルロンやラダーをを打ち過ぎて空気抵抗過大になって機速が死んでしまうと
いきなりコブラロールの要領でスロットルを合わせてやらねばならなくなります。
しかしエルロンを打ちすぎにならない程度の舵角にセットしておけば
ほぼ一定のスロットル開度をキープしたまま
ロールをさせる事が出来るワケです。
つまりこの中舵角はコブラのテクニックを使わず、
機首上げにならない程度のゆっくりしたスピードで
NAUGHTYを普通に宙返りやロールさせるための舵角、
いわばインドアF3A用の舵角とも言えます。
ちなみにNAUGHTYは水平飛行をさせながら
スロットルを絞ってエレベータをどんどん引いて行くと
いつの間にかコブラに入ってしまいます。
通常、普通の水平飛行状態とコブラの間には
主翼が失速し始めの不安定な領域があるんですが、
それを全く感じさせず、
何度の機首上げ角度でもスムーズに前進し続けてしまうワケです。
ですからどこからがコブラか、と言うのは逆にわかりにくくなってしまっているんですが、
機首が15°も上がってしまったら完全にコブラに入っています。
スロットルを合わせつつラダー旋回を行わなくては高度を保っての旋回は出来ません。
(エルロンを切って傾けてUPを引いて旋回させる普通の旋回操作では
一気に巻き込んで大きく降下してしまいます。)
しかし、機首がそこまで上がらなくてもNAUGHTYはゆっくり飛ぶ飛行機です。
コブラの操作をマスターしていない方は、この中舵角をセットしてみて下さい。
普通の水平姿勢をキープ出来るスピードさえ出ていれば、
驚くほどタイトな旋回をとてもスムーズに行う事が出来ますので
狭〜い場所でもフライトを満喫出来ますよン♪
●ナイフエッジミキシングについて
普通に真っ直ぐ走らせるナイフエッジではミキシングの必要はありません。
クセが出るとしたら重心が合っていない事を疑って下さい。
重心がズレてダウントリム又はUPトリムになっているために
アップやダウン方向に走る事がありますので。
とは言っても...
実はNAUGHTYはあっけないくらい簡単に
スーパースローナイフエッジ
(と言うより、ホバリングで横に移動、と言う方が良いくらいのスローぶりデス!)
やナイフエッジループ、果てはナイフエッジフィリップをこなしてしまいます!
この領域になると機体の空力に加えて、
機体とペラのマッチングが問われ始め、
機体サイズに対して巨大なペラを使っていると、
どうしてもわずかながらのクセが出るようになってしまいます。
(ペラ径を小さくすると影響は少なくなりクセも少なくなる傾向ですが
ホバリング性能は低下する傾向になります。)
重心がキッチリとセッティング出来ると
NAUGHTYにGWS11×4.7の組み合わせでは
右ラダーは全くクセなし、エルロンもエレベータも完全にミキシング無しで真っ直ぐに走りますが
左ラダーではわずかにUPグセが出ますので、3%程度ダウンのミキシングを入れてみて下さい。
ちなみにカトちゃんはFF9ではカーブミキシングを使い
右側へ一杯の位置 :0
右側へ半分の位置 :0
ニュートラル位置 :0
左側へ半分の位置 :4
左側へ一杯の位置 :3
(値はエレベータダウンミキシング値)
のミキシングを入れています。
右ラダーでも左ラダーでもラダー操作とスロットルの開閉だけで
ナイフエッジフィリップを3連発できるようになりますよン♪
2004 11 15追記
上のミキシングの値、右と左を間違えてましたので
訂正しておきました。m(_ _)m