NAUGHTY製作解説
バッテリークレードルの製作

さて、下の図9と青色文字のテキスト、
これだけが取説に収録されている内容ですが
これだけでバッテリークレードルを製作して頂くのは
かなり苦労する事になると思います。
m(_ _)m
カトちゃん自身、V3K、ノーティ初号機、3型MIGHTYと
かなり苦労してグラステープを貼りましたので...

しかし、何回もバッテリークレードルを作ってやっと
これなら割と簡単にグラステープを貼れるという工法が確立できました!
のですが...
「これをご紹介するには写真を多用しないとムリだなァ...(-_-;)」
って事で取説の方は、はしょらせて頂きました。
m(_ _)m
ここでシッカリ解説しますので
よく見てバッテリークレードルを製作して頂きたいと思います。
便利な上に冷却性、衝撃吸収性にも優れていますのでゼヒ!


要点と完成状態はこの図で理解できると思いますので、
先ずはこの図を良く見ておいて下さいなっ。
幅4o、長さ30pのカーボンシートの両面に同じく幅4o、長さ30pに
カットした3oEPPの端材をサンドイッチにして接着し、棒材の芯を作り
ます。出来上がった棒材の芯の表面に、とぎれ目が無いようにグラス
テープを貼ってくるみ、長さ75oにカットして棒材を4本作ります。


ハイ、プランク材の余りを幅4o長さ30pにカットしたもの2つ、
あとは幅4oのカーボン、長さ30pを一つ用意して下さい。
カーボンの両面に接着剤を塗って...
幅4o、長さ30pのEPPをペタリと貼って
サンドイッチにしちゃいます。
半乾燥状態になったらもう次の作業にかかってOK!
グラステープを貼って表面を包み込んじゃいます。
グラステープを2面ほど貼ったらもう幅が不足しちゃいますので、
適当にもう一枚貼り重ねて...
グルリ1周巻きました!
貼り重ねが1枚で足りなかったら3枚でもモチロンOK!
とにかく棒材の表面を途切れることなくしっかり包み込んで下さい。
この棒材、強度に方向性があって
カーボンの縦方向には強いんですが、横方向はフニャリと曲がります。
つまり、方向を間違えなければリポの重さをしっかり支えつつ、
衝撃も吸収してくれる優れもの!
もともと、カーボンパイプを使うつもりが
手持ちが足りなかったので考えて作ったんですが
ケッコウ良い物が出来ちゃってラッキーでした(^^)V
ハサミで長さ75oにカットして4本作って下さい。
図9の位置にクレードル用棒材を3Mで接着します。カーボンシートを
使用しているため強度に方向性がありますので向きに注意して下さい。
棒材を接着する間隔は使用するリポの現物より1〜2o広めにして
おきます。


「使用するリポ」と言っても色々なリポをお持ちかと思います。
ここは1番ブ厚いリポを基準にしちゃって下さい。
幅方向、ブカブカでも全く差し支えありません。
(むしろ空気の通りが良くなって冷却に有利になります。小さいリポ
ほど温度が上がりますが、空気が良く通って冷却されやすくなるワケ
です。)

いっそ胴体の内幅いっぱいいっぱいにしておくのが賢いかと思います。
写真はE−TECの1200mAh8.5Cタイプ、3セルに合わせています。
(使えるリポにこれよりブ厚い物は...まずもって無いと思います!)
接着剤が乾燥したら図9に従って木綿糸でワイヤリングをし、
3Mで棒材に木綿糸を接着します。木綿糸の結び目には瞬間接着剤を
染みこませて緩み止めをします。棒材がスパーより後ろに突き出た
部分は適当にカットします。

墜落の衝撃で接着が剥がれない様に上下に接着した棒材を
糸でシッカリとワイヤリングしておきます。
糸を通すにはなんと言っても糸を針に通しておくのが便利です。
ここも2本掛けにして結んで下さい。
10 結び目が緩まない様に瞬間接着剤を結び目に1滴垂らしておきます。
11 4カ所キッチリとワイヤリングしたらスパーの後に飛び出ている部分を
ハサミでカットして下さい。
ワイヤリングした糸を切っちゃったり、外したりしないように注意!
12 瞬間接着剤では糸はグラステープに接着出来ないので
3Mの接着剤を少し盛り上げて、糸を棒材に接着します。
これでフレーム部分は完成!
あとはリポを受けるグラステープを貼り付けて行きます。
13
ポの底の受けをグラステープで作ります。幅30o程度につないだ
グラステープを糊面を外側にしてリポに沿わせ、シールの台紙でカバー
します。そのまま接着した棒材の間にリポを納め、シール台紙をずら
して下側の棒材にグラステープを貼り、必ず棒材に巻き付けて止めます
(図9)。巻き付ける作業にはロウを塗った割り箸やものさしがあると
作業しやすいでしょう。

も、上のテキストは忘れちゃって下さいm(_ _)m
手順としてまず、バッテリークレードルの底の受けから作って行きます。
20pくらいのシールの台紙にグラステープを貼り、2〜3o貼り重ねて
幅30〜35oの広さにします。
14 写真13で作った幅広グラステープを機体の下側から、クレードルの
棒材の下側に貼り付けます。棒材に対してではなく、機体の中心線に
対して直角になるように貼って下さい。
このとき、リポを挟む様に接着した棒材の内側に貼りますが、
ペタリと貼り付けた後、棒材に巻き付けて貼れるようにグラステープ
先端から2〜3pの所で棒材に貼って下さい。
15 この写真15、何かを計ってるんじゃなくて、写真14で貼り付けた
グラステープの先をクレードルの棒材に巻き付けるようにして貼って
いる所です。棒材にグルリと巻き付けて、最後はグラステープの糊面
どうしを張り合わせる事が出来たら完璧!もう、チョットやそっとじゃ
絶対に剥がす事は出来ません!
16 写真15でグラステープの片側は接着出来ました。今度はもう一方を
貼るワケですが、リポを納める深さを上手に調整しつつ、リポにピッタリ
とフィットさせつつで貼らねばなりません。ここがムツカシイ所なので、
写真27まで使って写真1枚1工程ペースで解説していきます。
まず写真16、機体の下側から見ています。写真14のグラステープを
貼った台紙の手前側をリポを納める穴に通し、先を機体上側に出した
所で写真16の赤い矢印の様に、台紙の先端をクレードルの棒材と
台紙の間に通して機体上側に持っていきます。
17 写真17は写真16のテキストで解説した作業が終了したところです。
台紙はまだあまり剥がしてませんよね。ココが大事なポイントでして、
一気にはがしちゃうとテープがアチコチにペタペタくっついて、きれいに
正確に作業出来ないのです。台紙は少しずつ、ユックリと剥がして
行って下さい。
さあ、使用するリポで一番大きくて重いリポを用意して下さい。
目安として80gを少し超えるくらいまでなら使用できます。
写真17の「ココにリポが入る」と矢印で示したグラステープの隙間に
用意したリポを納めて見て下さい。
18 すると、この写真18の状態になります。
グラステープの糊面はシールの台紙でカバーしてますから
リポを差し込む深さも、グラステープとリポのピッタリフィット加減も
自由に調整出来ますよン♪
19 リポの位置は機体中心線と合わせた位置より5o程度高めにすると
機体上下の重量バランスが良くなります。

上の取説に書いておいた青色のテキストはケッコウ重要なのです!
NAUGHTYは主翼上下の胴体側面積バランスはほぼ完璧ですが、
重量バランスは主翼下側にサーボと主脚があるので下がやや重く
なってます。そこで更に重いリポまで下側にずれて固定したら、
完全に下重になってホバリングで(わずかではありますが)クセ持ち
になっちゃいます。そこでリポを少し上にずらして固定する様にして
バランスを補正してやるワケです。下重になると言っても、軽いリポ、
例えばKOKAM HORNET 360mAhなどではほとんどクセは感じ
られませんが、80g近いリポではかなりクセが出ちゃうと思います。
ここでは一番重いリポをセットして5o程度、機体上側にずらしておいて
グラステープのフィット具合を調整しておきます。
(あまり上にずらすとリポがバッテリークレードルから外れる可能性が
ありますのでホドホドに。ちなみに、完璧なホバリング性能を追求する
ならエルロンサーボを主翼上面に搭載して下さい。重量バランスが更に
良くなって最高のホバリングマシンになります。ただし、ハンドキャッチ
でリンケージロッドが意外とジャマになります。そこまでこだわらなくても
リポを上に5oずらしているだけの3型MIGHTYもよ〜てぃも、充分
満足できる性能を発揮しています)
20 さて、写真19でウンチク垂れ流しちゃったリポのオフセットを行って
グラステープのフィット具合が調整出来たらグラステープを貼り付けに
かかります。写真19に赤矢印で示しておいた台紙の端をつかんで
ユックリ、少しずつ引っ張って台紙を剥がして行って下さい。
せっかく調整したリポの5oオフセットがずれないように注意して下さ
いね〜!
21 ハイ、写真20で説明した台紙を剥がす作業、この辺まで台紙を剥が
したらもうグラステープがクレードルの棒材にくっついてます!
ここで台紙を剥がすのはストップ!
この先はグラステープを棒材に巻き付けてシッカリ貼り付ける作業を
しなければイケマセン!台紙を全部はがしちゃったら作業しにくくなっ
ちゃいます!
22 グラステープを棒材に巻き付ける作業のジャマになりますので
リポを取り外します。
23 リポを抜いたところ、機体上側から見たらこんな感じになってます。
24 こんどは機体下側から見てみます。シールの台紙が上手い具合に
残ってます!台紙をずらしながら貼っていったら簡単に棒材に巻き
付けながらグラステープを貼って行ける状態になっちゃうワケです!
25 折り返した台紙の間に物差しを突っ込んで作業すると簡単にキレイに
グラステープを棒材に巻き付ける事が出来ま〜す(^^)V
26 折り返した台紙の先を機体下側に物差しで押し込んだら、後は
指でつまんで引っ張って
27 余分をカッターで切り取って、グラステープの糊面どうしを張り合わせ
ておきます。これで底側の受けが出来ました〜!

...って忘れてました(^^;)
むき出しになっているグラステープの糊面に紙、PPテープ等
(何でも可)を貼って糊面をカバーします。
これでバッテリークレードルの下半分は完成です

グラステープの残りでもティッシュでも何でもOKですから
むき出しの糊面に貼ってカバーしておいて下さい。
これ、忘れたら後でうっとおしい事になっちゃいますので...
28 リポを押さえて固定するベルトをグラステープとマジックテープで作り
ます。クレードル上側の左右の棒材にグラステープを巻きつけて貼り
ます。リポをクレードルの中に納め、リポに合わせて左右のグラス
テープにマジックテープ(幅10o程度)を接着します(図9)。
グラステープの長さはやや長めにしておき、マジックテープも少々
間隔を開けながら数カ所に貼り付けてベルトの長さを調整出来る
ようにしておくと、大きさの違うリポを搭載できるので便利です。
むき出しになっているグラステープの糊面には紙、PPテープ等
(何でも可)を貼って糊面をカバーします。

ハイ!、って事で今度は上側の押さえにするベルト2本を作ります。
先ずはマジックテープを幅1p弱くらいにカッターで切り出しておきます。
4〜5本もあれば充分!Kokam 360 Hornetから
Poly Quest1100までシッカリ固定出来るベルトが作れます。
29 先にベルト2本の内、下側になる方を作ります。グラステープの糊面と
マジックテープの糊面を合わせながら、1oくらい間隔を開けてマジック
テープを並べて貼って、マジックテープのはみ出た余分をカットして
おきます。ちなみにマジックテープを細かい幅にカットして少し隙間を
開けて貼るのは、その方がリポの角に沿ってスムーズにマジックテープ
が曲がってシッカリと固定できるためです、ハイ。
30 クレードルの棒材に貼る時はリポをセットして現物合わせせ貼るのが
楽です。今度は少しスリムなリポを差し込んで、ベルトにするグラステ
ープの位置を決めたら、リポごと棒材に押しつけてグラステープをペタリ
と貼り付けます。
31 押さえのベルトにするグラステープも、ちゃんと棒材に巻き付けて貼っ
て下さいね。
32 次にベルト2本の内、上側になる方を作ります。剥がす時につまみ易い
ようにグラステープの先を折り返して糊面どうしを合わせて貼り付け、
つまみ部分を作っておきます。
マジックテープは隙間の部分で直角に曲がるように、下側よりも多めに
隙間を開けて並べて貼り付けます。マジックテープがはみ出た余分は
同様にカットしておいて下さい。
33 今まではグラステープを棒材の内側に貼っていましたが、今度は
グラステープの糊面の関係で棒材の外側に貼ります。狭い所にグラス
テープを通さねばなりませんので、グラステープの糊面をシールの台紙
でカバーしておいてから隙間に通して下さい。台紙は二つ折りにして
おくと剥がしやすいですよン♪
このあたりは次の写真34の方が見やすいデス。
34 マジックテープを合わせてグラステープ(上側のベルト)の位置決めを
したら、機体の下側からシール台紙を引っ張って剥がします。台紙を
剥がす時に軽く物差しで押さえておいたら台紙を剥がした瞬間に
グラステープの位置が決まって良い位置にくっついてくれます。
35 こちらもグラステープを棒材に巻き付けて、糊面どうしを張り合わせて
おきます。
これでほぼ完成〜!(^^)ノシ
36 これで色々なリポを簡単に取り付ける事が出来ますよン!
普通にマジックテープでリポを止めようとしたら、リポ1個1個に
マジックテープを貼らないとイケマセンが、このバッテリークレードルなら
リポにマジックテープを貼る必要ナシ!機体側のマジックテープが
剥がれていつの間にか機体の中でリポがゴロゴロしたり、リポの被覆が
破れるなんて事もありません!それに衝撃吸収構造にもなっているの
で、墜落しても信頼性は高いんです(^^)V
この写真はKokamのHornet 360mAh3セル、NAUGHTYを
飛ばせる最小のリポですが、左右に隙間がタップリ開いてますね。
空気がリポの左右両面を流れて冷却してくれるので、片面空気に触れ
なくなっちゃうマジックテープ止めより効率良く冷却出来るワケです。
おかげで、この小さなリポでも熱ダレせずに元気にホバリング出来ちゃ
います。(Hornet360mAhは全開を多用するとさすがに焼けますので
あまり全開に出来ないインドア限定で使って下さいm(_ _)m)
37 こちらはE−TEC1200mAh8.5Cタイプの3セル。リポの中を空気
が通るようにセルの間にスペーサが入ってます!これを使う場合は
リポの後に隙間が開く様に何か当て物をしておいて下さい。
38 Polyの850mAh3セル。全開を多用しない限りほとんど焼けません。
隙間はHornetより少ないですが、これで充分です。NAUGHTYは
モーターをブン回して走らせると、空気取出口に背圧がかかって
胴体の中を空気が良く流れる様になりますから、左右両面から冷却
出来るバッテリークレードルを使うと、バッテリーが焼ける事はほとんど
ありません!(逆にこれ以上大出力のリポを使って全開でブッ飛ばし
まくると、モーターが焼け死ぬ心配をしなくてはイケマセン!)
39 これはE−TEC1200mAhの旧7.5Cタイプ。
充分パワフルに飛びますが、全開を多用すると割と良く温度が上がり
ます。マジックテープで固定する場合、夏場は少し気を付けて、
温度を確認しながら使って下さい。
(逆に冬場は適温になって具合が良いかも知れません(^^;) )
40 さて、手持ちのリポをいろいろセットして具合を確認したら、前後長が
一番長いリポに合わせて、リポが前後に遊ばないようにEPPの
当て物をしておくと完璧です!墜落したとき、更にリポが外れにくく
なります。
(3型MIGHTYは別に当て物はしてませんが、外れた事ありません。
より完璧にするために、くらいのつもりで良いと思います(^^;) )
当て物を接着するのはリポの前でも後でもかまいませんが
風のあるアウトドア中心では少し前に重心があるほうが良いかも?
と言う事で...それとE−TECの8.5Cタイプも使う場合は後側に
当て物をすると良いと思います。
この写真は制作時、何も考えずに前に当て物を接着してみました。。
まァ、よーたんも気に入ってるし、インドアが多かろうという事で
これはこれで正解だったかなァと思います(^^;)(^^;)(^^;)