かながわ障害者芸術ネットワーク  -  メンバー 

 

 かながわ障害者芸術ネットワークのメンバー紹介です。

蔭山 ヅル

(委員長)

アートラボ・オーバ

 いろいろな機会に、県内の障害のある作家たちによるすばらしい作品に出会うことが多い。しかし実際にその制作現場や支援者など、彼等をとりまく状況のことは、ほとんど知らないので、制作支援の研究をしている者として、情報を交換する場がほしかった。

 また、現在ほとんどのオーバを利用している作家たち、そして、ボランティアたちも、他に選択肢がないから、偶然オーバを利用しているにすぎない状況であるが、今後は、多くの選択肢を提供することにより、より積極的に、オーバとともに、活動をしてもらいたいと思っている。

斉藤 進治

しんゆり

 芸術ネットの委員になったことについて、形にこだわる人間社会、競争と優劣と弱者強者の世界、そしてアートの世界とみてみると、私のまわりにいる人たちの素朴(にふるまっているのか?)な人間性に、どのようにしてアプローチできるのか?人間理解の一つの可能性を秘めると思っていたのがアートだった。

 そして、知的障害のある人たちのアートに接して、人間の持つ力の奥の深さを知らされ、まさに、あの人たちは<ふるまっていた>のだった。 

草加 登起夫

神奈川県立

高津養護学校

養護学校では、生徒が先生を教えることが よくあります。美術の時間、画用紙に好きな色を塗り 分けていました。 授業の終わり頃、一ヵ所だけ白く塗り残していた N君に、ここは何色を塗るのか聴いたことがありました。 彼は「ここは水色」と、すでに水色が塗ってあると言うのですが、 どうみても白い紙の地が塗り残されているだけでした。 自分の言っていることが理解されないとわかったN君は もう一度塗りなおしてくれました。筆に水をつけて。 「水色」という透明な絵の具を使いながら。

私が、「水色」のことを本当にわかったのはこの瞬間でした。 それと同時に私は、N君と同じ表現の場所にいて描かれた絵に敬意を払いました。 「水色」をきっかけにして、二人の間にフラットな表現の世界を感じることが出来ました。 何かを創る活動が個人的でありながらも、それを観るもう一人の人と繋がっていること。 障害があるとされている人が開いてくれる世界が、思いっきりかっこよく見えること。ネットワークに参加したのは、そんなことが関係あると思っています。

スズキクリ

アートラボ・オーバ

 オーバの活動をしている中で、障害のあるひとたちの芸術について考えたとき、福祉の側からの議論に傾きがちだが、それぞれ違う施設や団体に属しながらも、個人として参加できるネットワーク組織に参加する事により、もっと、芸術の側からのアプローチが、できるのではないかと期待している。

 委員たちの期待や思惑もそれぞれで、まったくどのような団体になるのか、どのようなことができるのか、わからない。手探りの現状から出てくるアイデアや討論が、おもしろいと思っている。すでに、いろいろな立場の委員が混在しているが、今後、当事者や芸術関係者などの参加が増えて、ますます多様になってゆくことを期待している。

大野 圭威子

アートラボ・オーバ

 現在、施設への出張ワークショップなどで、障害のあるひとたちと共に芸術活動をしていますが、常に活動に対しての迷いや難しさを感じています。いろんな立場から関わっているひとたちの考え方、関わり、また様々なちがいなどを知り自分の活動につなげていきたいと思い委員になりました。

 3月のフォーラムでおこなったアンケート調査では、障害のあるひとたちの芸術活動に対する関心の高さを知りました。しかし、触れる機会や、情報が少なく、その提供を求める声が多くよせられています。委員会では、様々な情報提供をはじめとする、きっかけづくりができれば。と考えています。

加藤 亮子 

幼稚園こどもの家

エーデルワイス

 人や社会と芸術の関係を探っていく中で、知的に障害のある方の作品に強く惹かれる出会いが重なり、art-lab-ovaの活動に強く興味を抱いて参加するようになりました。それがこの委員会への参加につながりました。フォーラムの準備を通じて様々な活動報告に触れ、

・情報交流の機会

・障害のある方の生活の中での選択肢

の広がりの必要性を強く感じました。この問題を社会全体へのプラスの要素として、障害のあ動いていければと考えています。

金島 隆弘

金島兄弟

 兄が知的障害で、普段何気なく広告の裏に絵や文字を書いていました。その表現には他のアーティストにはないパワーがあると感じていましたが、その表現行為をサポートしてくれる場がないと感じていました。現在はオーバのアトリエの存在を知り、兄と一緒にアトリエに通っています。

 社会的にどうしてもはずれ値になってしまう障害者の活動を、個別的でなくもう少し社会的に認知してもらうためにこの委員会での活動が拡張していけばと考えています。

武藤 正浩

神奈川県立

ひばりヶ丘学園

 私は、ヨルダンの知的障害を有する方のセンターで素敵な絵画や造形作品を作る方と出会い、彼らの作品を日本や他国に紹介したい、本国でも評価してもらいたいということからこの委員会へ名前を入れてもらうことになりました。

 今後私がやりたいのは、いろいろな国の(特にこれまであまり注目されていなかった)障害を持つ方々の造形作品、作者の発掘と紹介です。そして全世界的に彼らの素敵な作品を知ってもらいたいということです。

野口 由美子

八木クリニック

 今まではとある精神病院でケースワーカーをやっていました。自分が今まで歩かなかければいけなかった(と思い込んでいた)道をふと外れてみようと思い、イイコの自分をちょっとばかしいじめているところです。おもしろそうなことがあったら、あまり考える前にひとまずやってみよう、と思っています。ということで、おもしろそうなこの委員会に参加させてもらうことにしました。

橘川 富美子

素心学院

 

柏木 郁子

横浜市立

日野養護学校

 

菊地 牧子

逓信総合博物館

 

 

 

 

村田 修治

アンダンテ

 

今関 麻理

神奈川県立

高津養護学校

 

高橋 文

逓信総合博物館

 

 

 

 

 

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