新しい視座で「障害者芸術」を考える
トヨタ・エイブルアート・フォーラム神奈川
障 害 の あ る 人 た ち と
芸 術 活 動 の あ り 方
■ 開 催 趣 旨 ■
障害のある人たちの生み出す作品には、既成概念に縛られた
私たちの芸術観や美術観を一変させるパワーにみちたものが
多く存在します。芸術本来のもつエネルギーに圧倒されたり、
なつかしさを感じたり、見る者の感性に直接響いてきます。
また、障害のある人たちが、ありのままに表現することによって、
自らが解放されたり、ひとりの創造者として尊厳を獲得するなど、
さまざまな可能性が発見されています。
日本障害者芸術文化協会では、こうした障害のある人たちの
芸術を「ABLE ART=可能性の芸術」と名付ました。
そして、障害のある人たちの芸術文化活動が、全国各地で
より豊かに行われることをめざし、1995年より展覧会や
ワークショップ、シンポジウムなどを展開しております。
また、トヨタ自動車株式会社も、この活動の今日的意義に注目し、
1996年よりメセナ(芸術文化活動支援)としてこの活動を支援しております。
このような障害のある人たちの芸術文化活動に対する意識の高まりの中、
ここ神奈川県においても「エイブルアート・フォーラム神奈川」を開催し、
障害のある人たちの芸術文化活動を支援する人の輪を広げ、
豊かな表現活動が行われる環境作りをめざします。
幸いにも神奈川県においては、障害のある人たちの芸術活動が
すでにいくつか始まっております。このフォーラムを機会に、これらの活動を報告し、
情報交換や交流を深め、神奈川県内における支援者、
関係者のネットワークを作ることも合わせてめざします。