新しい視座で「障害者芸術」を考える

トヨタ・エイブルアート・フォーラム神奈川

 

障害のある人たちの

アート・サポーター入門講座

 

  ■  開  催  趣  旨  ■  

  

現代社会が生命力を失う中で、いのちが躍動する「障害者芸術」が注目されています。

障害のある人たちにとって芸術とは、人間として生まれもった可能性を開花させると同時に

誇りをもって生きるためのとても大事な活動です。

そこから生まれた作品には、観る人の感性を揺さぶり、規制概念に縛られた

私たちの芸術観や美術観を一変させるパワーにみちたものが多く存在します。

 

障害のある人たちの芸術文化活動が、全国各地でより豊かに行われりることを目的として、

トヨタ自動車、エイブル・アート・ジャパン、各地実行委員会は、

1996年より「トヨタ・エイブルアート・フォーラム」を開催しています。

ここ横浜では、2000年3月に「障害のある人たちと芸術活動のあり方」と題して

講演会を開催し、彼らの芸術のもつ新たな価値や可能性について考えました。

 

今回はさらに一歩踏み込んで、新しい「可能性の芸術」を生み出すための

実践的なワークショップとアートマネージメント講座を開催いたします。

このフォーラムを通して、学校、施設、作業所、アトリエで、

新しいアーティストが生まれることを願っています。

 

  ■  実  施  概  要  ■  

  

  ■  名  称  ■  

  トヨタ・エイブルアート・フォーラム神奈川 「障害のある人たちのアート・サポーター入門講座」

  ■  日  程  ■  

  2001年2月17日(土) 10:20〜17:30 (受付は10時より) 18日(日)10:00〜16:30

  2001年2月25日(日) 13:00〜16:00 (かながわ独自企画ディスカッション)   

  ■  内  容  ■  

  17日(土) 1.ワークショップ1(共同制作) 「芸術なんて怖くない」 講師:藤野忠利

           共同制作を通じて「芸術とは」「芸術はむずかしい」といったこれまでの概念を取り払ってみます。

             一人一人に眠っている創造のエネルギーを刺激します。

         2.ワークショップ2(絵画) 「絵の楽しみ」 講師:高澤俊郎

           ビー玉やタオル、釘などおよそ絵画とは無縁なものを使ったワークショップです。

             誰でも気軽に楽しめる実践的かつ即興的な絵画入門講座です。

         3.質疑・意見交換

           一日のワークショップを振り返って、講師と参加者のみなさんとの意見交換を行います。

  18日(日) 4.作品展示ワークッショップ 「実践アウトプット講座」 講師:服部正

           展示の仕方によって、作品の見え方は大きく異なります。

             ここでは、作品を発表するために必要なテクニックを具体的に学びます。

             作品の選び方、額装の仕方、作品の並べ方、展示空間のつくり方など、限られた条件や空間の中で

             最高の展示をするための実践講座です。

          5.アートマネージメント講座

            「エイブル・アートをマネイジメントする」 講師:播磨靖夫

            生まれた作品を社会にアウトプットするには、企画を立て、人、情報、資金などを集め、

              つなげていく作業が必要になります。これまで数多くの企画を手がけた事例をもとに

              アートマネージメントについて考えます。

            「企業とのコミュニケーション」 講師:中井久志

            活動をすすめるためには企業からの協賛をはじめ、様々な支援を受ける必要が出てきます。

              その際に企業にはどのようにアプローチしたらよいのでしょうか。

              実際に支援を行っている担当者からそのポイントを聞きます。

  

  高澤 俊郎   福島県立あぶくま養護学校教諭。10数年に渡り障害に応じた絵画指導に取り組んでいる。

              モダンアート協会会友。元福島県立美術館学芸員。

  藤野 忠利   画家。現代っ子センター主宰。「現代っ子センター」は「教えない、困らす、不便を与える」を

              モットーにしている絵画道場。

  播磨 靖夫   エイブル・アート・ジャパン常務理事。(財)たんぽぽの家理事長。日本NPOセンター副代表理事他。

              エイブルアート・ムーブメントの提唱者。

  中井 久志    トヨタ自動車(株)広報部社会文化室社会文化グループ課長。現在の主要業務は、社会貢献活動・

              メセナ活動の企画・総括、全国のトヨタ販売会社の広報・社会貢献活動の支援。

  服部 正     兵庫県立近代美術館学芸員。美術史家の立場から「アウトサイダー・アート」とそれを取り巻く諸現象を研究。

 

  25日(日) 神奈川県内の障害者の芸術活動に関する報告とディスカッション

         (別枠で参加を受け付けています。定員30名。)

  ■  会  場  ■   

  障害者スポーツ文化センター横浜ラポール

  〒222-0035 神奈川県横浜市港北区鳥山町1752 TEL 045-475-2055/FAX 045-475-2053 

  ■  参 加 費  ■  

  2000円

  ■  参 加 対 象  ■  

  50名 (施設職員・教員・親・学生・アーティストなど障害のある人たちと表現活動をしている人。

       また、創作活動に興味がある人。)<定員に達したため応募は締め切りました。>

  ■  主  催  ■    

  かながわ障害者芸術ネットワーク

  トヨタ自動車株式会社

  エイブル・アート・ジャパン

  ■  共  催  ■  

  神奈川県トヨタ販売会社グループ

  障害者スポーツ文化センター横浜ラポール (社会福祉法人横浜市リハビリテーション事業団)

  ■  後  援  ■  

  神奈川県、神奈川県社会福祉協議会、

  横浜市、横浜市社会福祉協議会、

  川崎市、川崎市社会福祉協議会

  ■  お申し込み・お問い合わせ先  ■  

  かながわ障害者芸術ネットワーク準備委員会事務局

  〒222-0035 神奈川県横浜市港北区鳥山町1752

  障害者スポーツ文化センター横浜ラポール 企画課内

  TEL 045-475-2055 / FAX 045-475-2053