予防接種名 |
副作用 |
実際に掛かったときに考えられる合併症 |
BCG |
接種局所が一時小さな膿疱になります。 また、接種した側の脇の下のリンパ節が 稀に腫れることがあります。 |
結核は感染力が強く肺が主とされています が、殆どの臓器を侵す菌です。 乳幼児期に、最も恐れられているのが 結核性髄膜炎です。 また、結核菌には薬剤耐性の場合 治療がうまく行かないことも多いようです。 |
DPT (三種混合ワクチン) |
1981年に百日咳ワクチンが改良されて 新しい精製ワクチンになってから副作用の少ない 安全なワクチンになりました。 注射部位の発赤、腫脹、硬結(しこり)が主な 副作用となっています。 |
ジフテリアの場合 咽頭ジフテリアの場合、ジフテリアが作った 擬膜による呼吸困難、窒息などが起こったり ジフテリア菌の産生する毒素により心筋障害 末梢神経炎を起こすこともあります。 致命率は10%位と言われています。
百日咳の場合 特有の咳が長く続き、激しい咳が夜間に 出たり、痙攣性の咳の発作が見られることが 特徴です。無呼吸発作を起こしたり肺炎や 気管支炎を合併することもあります。 脳症などの神経系の合併症を起こすことも あります。母親からの免疫の移行は ありません。
破傷風の場合 土壌の中にある破傷風菌が傷口から入って 起こる病気です。菌の毒素のために 口が開けなくなって、赤ちゃんではミルクの 飲めない嚥下障害や全身の筋肉の痙攣 歩行障害などが現れて、致命率の高い 病気です。
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ポリオ |
服用後、体内で増えるため300万人 〜400万人以上に一人程度の割合 でウイルスが膿脊髄に達して麻痺を 生じることがあります。 ワクチンを受けた人から、15日から37日間 (平均26日間)に渡ってウイルスが便中に排泄 されます。ポリオワクチンを受けていない人に 感染して麻痺をきたすことがありますが 頻度としては1〜2年に一人くらいの稀です。 |
ポリオは小児麻痺をきたすウイルスで、 治療法がありません。致命率は低いの ですが、将来もまず治療法の開発は 不可能といわれおり ワクチンで予防するしか発病を防ぐ方法が ないようです。 |
麻疹 |
注射後7〜12日位で発熱や発疹が現れることが あり軽い麻疹に似た症状が約20%の人に 出ますが、通常は1〜2日で消失します。 また、稀に熱性けいれんが起こります。 ごく稀に(100万人に一人程度)に脳炎も 報告されています。 |
合併症としては肺炎(1〜6%)脳炎(2000 〜3000人に一人)中耳炎(7〜9%)などが ありますが、麻疹による致命率は2〜4%で 多くは肺炎を合併した乳幼児であることが多い。 2000人に一人の比率で急性脳炎が 10万人に一人の割合で6〜8年後に 亜急性硬化性全脳炎が起こることがあります。 |
風疹 |
軽い発熱、発疹、リンパ節腫脹などが見られ ますが、接種を受けた物の100人中6人程度に 見られます。ワクチン接種後1〜2週間後に 接種者からワクチンの排泄が認められることも ありますが、感染はしないと言われています。 |
稀に、血小板減少性紫斑病や脳炎を 起こすことがある。 免疫のない妊婦に罹患した場合、 先天性風疹症候群が起こり胎児が 奇形になる可能性が高い。 |
インフルエンザ |
接種後の局所反応が主で、発熱、頭痛などの 局所反応は、極めて稀です。 卵アレルギーの副作用の可能性が ありますが、極めて稀です。 |
高熱が一週間くらい続きます。 気管支炎、肺炎、筋肉炎などの合併症を伴ったり 稀に、髄膜炎や脳炎などを起こすこともあります。 |
日本脳炎 |
2日以内に37.5度以上の発熱が100人中1人 以下に見られています。稀に、ショック、 アナフラキシー様症状(蕁麻疹、呼吸困難、浮腫 など)が見られることもあり、また稀に急性散在性 脳脊髄炎(ADM)が現れることもあります。 |
アカイエカの媒体で伝染します。 2〜7日の潜伏期間をおいて発熱、頭痛、嘔吐 項部硬直、腱反射亢進、意識障害などが 見られます。死亡率が30〜50%と高く 予防接種による予防以外に対症療法は ありません。 |
おたふくかぜ |
接種後、2〜3週間後に一過性の耳下腺腫脹や 発熱が100人中2〜3人の割合で見られます。 接種後2〜4週間後に無菌性髄膜炎が数千接種 に一人程度見られます。 |
従来、難聴に掛かる確率が2〜20万人に一人 と言われていたのに、最近の報告では300人に 一人の割合と言う報告がなされてきました。 難聴の場合、適切な治療方法が確立されて いません。 また、無菌性髄膜炎も掛かった子供の65%に 髄液細胞の増加が見られ臨床症状のあるものは そのうち2〜10%前後と言われています。 成人の場合は副睾丸炎や卵巣炎なども 考えられますが、小児の場合はまず 考えなくても良いかと思います。 |
水痘 |
接種後14〜30日に、発熱、水痘様発疹が見ら れることがあります。 |
予防接種をしても掛かってしまう人が 3割くらいいるようですが、それでも個数とすると 予防接種を受けた人は、水疱の数が50個以下 であるのに比べて自然感染の場合は 250〜500個出ますので、苦痛度には かなりの差があるようです。 接種後4年を過ぎると、掛かることは全く なくなるようです。 また、帯状疱疹などは、本来水疱瘡のウイルスが 神経組織に残っていることで起こるのですが 予防接種による免疫を獲得した人の場合は 神経組織までウイルスが到達していないと 言うことで、帯状疱疹にならないとも言われて います。 |
破傷風 |
追加接種の時に、注射部位が赤くなり腫れること があるが、自然に治ります。 |
(三種混合のところに記載してありますので ご覧になって下さい) |
B型肝炎 |
副反応は殆どありません。 |
血液感染によって起こる。一過性と持続感染との 二つがあるが、一過性感染の場合、黄疸を伴った 全身倦怠感、発熱などの急性肝炎の症状を 伴う例と、不顕性感染例とに分かれます。 殆どが3〜4ヶ月で完治するが、稀に劇症化 して死亡する例があります。 |