王さんWBC出場要請も…ゴジラ態度保留


 ヤンキースの松井秀喜外野手(31)は2日、都内でソフトバンクの王貞治監督(65)と対談し、来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表監督を務める同監督から正式に出場要請された。

 夕方から都内で行われた雑誌の対談企画で顔を合わせた王監督と松井秀。席上、王監督から来年3月に初開催されるWBCについて正式に出場要請されたが、ゴジラは態度を保留した。

 「王さんのお気持ちは伝わってきました。(4番や主将など)そういうふうに言ってくれるのは光栄ですが、それ以上のことは言えません」

 銀座の高級ふぐ料理店で薄造りやふぐちり鍋に舌鼓を打ちながら、約2時間にわたって熱く口説かれた。これまでも間接的に熱意は伝わってきていたが、あらためて日本代表の主軸として必要とされていることは分かった。だが、それでも即答はできなかった。

 「いい点、そうじゃない点いろいろありますから総合的に自分なりの判断で考えていきたい。ヤンキースの意向も聞かなくてはいけませんし。(ヤ軍がOKでも)それだけでは決められませんしね」

 王監督の熱意にも慎重な言い回しに終始した松井秀。所属するヤンキースの方針、他チームの編成状況などをしっかり見定めたいとするだけに、結論を下すまではまだ時間がかかりそうだ。

[サンケイスポーツ 2005年12月3日]