王JAPAN世界一宣言! WBC監督就任会見


 「王JAPAN」の目標は、世界の頂点しかない。日本プロ野球組織(NPB)が10日、来年3月に初開催される国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)の日本代表監督として、ソフトバンク王貞治監督(65)の就任を発表した。福岡ドーム内で会見に臨んだ王監督は「やる以上は最後の試合、決勝までいき、最後の試合も勝ちたい」と、きっぱりとした口調で「世界一」を宣言した。
 長嶋JAPANの成し得なかった夢を実現させる。昨夏のアテネ五輪で日本代表は決勝進出を逃し、銅メダルに終わった。リハビリ中の長嶋氏に配慮し、連絡は取っていないが、アテネ五輪では派遣選手に1球団2選手の制限があったことに「本当の意味で最強チームではないのに、最高の結果を求めるのは酷だと思う」とこぼしたこともある。今回は「最強チーム結成」を自らの就任のカギとしてきた。ヤンキース松井、マリナーズ・イチローらメジャー組についてもメンバー入りをNPB側に要求している段階。この日もあらためて「国として戦うのだから、メンバーに入ってもらいたいとは思っている。果たして、3月にベストメンバーが組めるか」と最強メンバーの招集を熱望した。
 代表メンバー約30人(投手は13人以上)は12月初旬に発表される。来年2月20日に日本代表チームを集め、翌21日から福岡ドームで約1週間の合宿を行う。「やる以上は勝つことが求められる。ベストなチームを編成した上で勝ちたい。私も(日本代表監督は)未経験ですが、思い切ってやりたい」。「王JAPAN」の世界一への挑戦が、いよいよ始まる。

[日刊スポーツ 2005年10月11日]