ダイエー・王貞治監督(63)は26日、福岡ドームでの全体練習後に会見を開き、「(開幕戦は)勝つに越したことはないけど、負けたとしても99年も優勝しているからね」と5年前を例に出して、敗戦も受け入れる余裕の構えを見せた。
「去年よりはイケイケという感じはない。地に足をつけて、ウチの持ち味が出せればいい」と日本一監督として泰然自若。開幕5連戦を3勝2敗で乗り切ればいいという考えを明かした後、「5ゲーム差以上離して、トップでゴールする。2年連続で日本一になる」と堂々とV宣言した。
周囲も認める圧倒的な大本命。「戦力的には満点ではないけど、まずまず。和田のいないのを引いても、他よりはいいかな」と確かな手応えを感じ取っている。他球団は順位を気にしながらの戦いとなるが、王ダイエーの目標は、あくまでプレーオフで1勝分のアドバンテージが得られる5ゲーム差以上離すことだ。
いよいよ始まる監督就任10年目の節目のシーズン。「1か月すれば、感じが分かる。2か月も模索している余裕はないが、5月から04年型の戦いができれば」スタートでは手綱を緩めながら、5月からはアクセル全開でVロードを突っ走る。
[スポーツ報知 2004年3月27日]