2年連続日本一を目指すダイエー王貞治監督(63)が、独走Vを宣言した。19日、福岡ドーム内でコーチ会議を行い「(2位を)6ゲーム以上離して優勝したい。一番いい条件でプレーオフに臨みたい」と語った。今夏はアテネ五輪で城島、和田が離脱することが確実視されるだけに「3、4月の戦いが重要。全部勝つつもりでやる」と開幕ダッシュに意欲をみせた。
今年からパ・リーグが導入するプレーオフ制は、優勝チームが2位に5ゲーム差以上をつければ、1勝のアドバンテージが与えられる。アテネ五輪期間中の主力離脱を考えれば、正念場の夏を迎える前までに開幕ロケットダッシュする必要がある。「8月には頼りになる選手が(五輪で)抜かれるわけだけら、それでバタバタしないようそれまでにキチッとした成績を確保したい。(3月)4月の戦いが重要になる」。昨年は開幕から4月末までの27試合で貯金5。今季は同時期までに29試合が組まれているが「最初から負けなんか計算していない。全部勝つつもりでやる」と全勝宣言までブチ上げた。
慢心はない。この日のコーチ会議で、しっかりと方針を伝えた。約15分、監督指針で熱弁を振るった。「連覇は目指すが(優勝した昨年の)過去を捨ててもう1度、初心に帰ろう。ガムシャラにやろう。われわれはチャレンジャーだ」。コーチたちを前に早くも強烈なゲキを飛ばしていた。
[日刊スポーツ 2004年1月20日]