さあ球春!あす12球団がキャンプイン



 いよいよあす2月1日、12球団が一斉にキャンプインする。連覇を目指す者、雪辱を期す者。各チームの監督が決意を口にした。

 ◆巨人・長嶋監督 「夜間練習も取り入れるし、ハードになるのではないか。一、二軍の入れ替えも頻繁にやる。プログラムを完ぺきにこなせなければ、二軍に行ってもらう。例年通り野手より投手が主体。わたしも6割はブルペンに足を運ぶでしょう」

 ◆中日・星野監督 「投手陣に関しては川崎の加入が大きい。強化ポイントは走塁面における状況判断。キャンプではなるべく早く実戦に移りたい。今年は140試合制になったし、もう一度原点に戻る」

 ◆横浜・森監督 「うちのチームはすべてゼロからの出発。過去の実績は通用しない。練習に長時間をかけようとは思わないが、やるときはやる。ローズが抜けて中軸打者がいない。ならば、造るという使命感はある。外国人と新人の見極めも大切だ」

 ◆ヤクルト・若松監督 「先発投手が2、3人足りないので宮出や入来の飛躍に期待したい。投手には肩のスタミナを作る意味で早めにブルペンで投げ始めてほしい。野手には、一つでも先の塁を狙うんだという積極性を植え付ける意味でも走塁練習を多めにさせる」

 ◆広島・山本監督 「シーズンを戦い抜く体力作りと全体のレベルアップが必要。チーム内の競争が激しくならないといけない。チーム防御率を上げ、失策を減らすには練習するしかない」

 ◆阪神・野村監督 「最低でも最下位脱出を目標として質、量ともに欲張ってやりたい。新庄が退団したためにすべてのポジションが空白。苦境を乗り切るには一人ひとりの自覚と執念が必要だ」

 ◆ダイエー・王監督 「あくまでも目標は日本一奪還。監督7年目で最も重要なキャンプとなる。連覇した過去は忘れ、原点に戻って基本を確認する。山村と山田の加入はいい刺激になるはず。守備や走塁にも力を入れたい」

 ◆西武・東尾監督 「3年ぶりに優勝するための一番の課題は打線の強化。新外国人選手のカブレラとマクレーンにポールを加えて競争させたい。松坂と松井がペナント制覇のカギを握っていると思う」

 ◆日本ハム・大島監督 「ゼロからのスタートのつもりでやる。昨年の反省を踏まえてどう対処して行くかが問題。1年間やって選手のことは把握したつもりだが、競争だし結果を残せば使っていく」

 ◆オリックス・仰木監督 「イチローの代役は一人の選手では無理。カバーし合い全員で戦う。今は横一線、全員がチャンスなので生かしてほしい。すべてに力をつける必要があるが、投手陣の再整備が最重要だ」

 ◆ロッテ・山本監督 「バッテリー強化がテーマ。打って勝つのは10試合程度。投手がしっかりしていれば戦える。正捕手は清水将を軸に育てたい。一人も故障者を出したくないから焦って調整させない」

 ◆近鉄・梨田監督 「投手に関しては一軍を選ぶのに迷った。層の厚さはある。チームメートでお互いに技術を盗み合って、競争してほしい」

[サンケイスポーツ2001年01月31日]