他機種用の抜かないでグラフィックボードを挿す。

VALUEWSTAR V3桁シリーズは、数あるPC-9821機種の中でも標準のグラフィックボードでは、かなりの高い性能を誇るMGA-1064SG(ミスティーク相当品)を搭載しています。

また、タワー型の”抜かないでボード”は本当に抜いてはダメなボードということは周知のことですね。(起動すらしません。)

しかし、ここでの試みはこのボードを他機種用の抜かないでボードと交換してしまおうと言うことです。具体的にはXa/W用のG8WMPやRa用のG8YKJ等の抜かないでTridentボードです。

何故、このボードを使うか?と言う事ですが、先ずは下の写真をご覧下さい。

これは、CPU周りの写真ですが、ALFHA等の6センチ角のクーラーを取りつけると側面4つのうち1面はCバスライザにほぼ塞がれています。もう1面の半分は(写真で見ると手前側)抜かないでMGA-1064SGに塞がれています。またメルコ製のN下駄を取りつけるのにも邪魔になってしまいます。これは、上記Tridentボードを取りつける事で解決出来ます。(その後PCI増設で念願の?C-バスライザー撤去)

また、既にVDB16/PCI等のグラフィックボードを他PCIに挿していた事も有り、MGA-1064SG自体も必要無くなってきた事もあります。OSのセットアップ時に一々1064SGを眠らせる作業も無くなります。

さて、G8WMP,G8YKJの取付けですが、そのまま装着しても、起動時Windowsの雲の画面のでフリーズ(ストップ)してしまいます。もともとTridentは使う気は無かったので、早速パターン追い、狙いはPCIクロックの行く先です。既に原発改造でPCIクロックさえ切断してしまえば、PCIデバイスは(PCIセットアップユーティリティーでも)”消失”することは体験済みですので、この線を断ち切ってしまえば、起動には不具合は出ないはずです。つまり98コアグラフィック専用板にしてしまえば、何も問題が出ない、と言うか返って都合が良い事も考えられます。特にOC時には・・・・・ですね。

で、実際にはどうすれば良いのか?このタイプのボードはPCIクロックが2分岐されていて、そのTrident側のクロックを断ち切る。具体的には0オーム抵抗1個を除去するだけで実現できます。

上記右側の写真、水色に囲まれた部分の抵抗除去だけで実現できると思います。(写真はG8YKJで1B14,G8WMPの場合は1B12)

なお、この後使用されていないTridentチップ自体の発熱が気になった事も有り、Tridentチップ(上記左側の写真に有るTGUI9682と書いてある物)を取り外しましたが問題無く動きました。

注意:なお、V3桁タワー型搭載の抜かないでMGA-1064SG、G8YDQの場合、ボード上のCLKラインには0オーム抵抗等付いていませんので、中間のパターンカットなどの方法を取るしかないでしょう。まあパターンカットまでしてMGA-1064SGを眠らせる事も無い、と言う気がしますが・・・。