G8YDP型にK6系の直載せは危険？

V3桁のタワー型（と言うかG8YDPマザー）は、同時期に発売されたデスクトップ型とは違いCPUのV/Coreを3端子レギュレータで生成しています。CPUとIDEコネクタの間に有る大きな星型？のヒートシンクにくっついている物がそうです。これは、5VからMMXペンティアムのV/Core2.8Vを作りだします。

　　レギュレータはLINEAR(リニアテクノロジー社)のLT1584CT

一部WebSiteとかでもジャンパを挿す事によりV/Coreを約2.2VにしてK6-2等を（又はL2改造をしてK6-IIIも）直載せさせるという事を読みましたが、果たして大丈夫なのでしょうか?

レギュレータはその差を熱として発散させるので、大きなヒートシンクが付いている訳だと思いますが、2.2VのCPUを直載せするとその分レギュレータの発熱は増えていくはずです。実際僕もK6-2 400MHzを直載せしましたが、ヒートシンクは触れないぐらい熱くなりました。

また消費電力の問題も有ります。V233もV200も同じ電源回路を持つとして、MMX233MHzが約17W(6A)少し余裕を見て、19.6W(7A)が安定限界だとすると、K6-2 400MHzの22.7W(10.3A)やK6-III 400MHz 2.2V版で約24W、2,4V版で約30Wというのは、少し危険な気がするのですがどうでしょう。

実際にレギュレータ部が壊れたとかの報告はあまり見ないのですが、K6-2　400MHzぐらいなら、結構耐えるのでしょうか?少なくても長期運用は僕はする気になりません。又、L2(L3)改造をしてK6-III等を直載せする様なスキルをお持ちの方はその辺を承知して何らかの対策をしているのかも知れません。

1つの対策として、レギュレータ部を5V入力→3.3V入力に変更し、それにつれてV/Core設定のチップ抵抗を張り替える。そしてCPU周りのコンデンサをより大きな容量の物に交換する、と言う方法がありますが、これは未だ試していません。多分行けるような気がしますが・・・(^_^;)

もう1つの対策として、素直に下駄を挿すと言う事でしょう。OCで壊しても下駄だけと言う場合が多いので・・・。（経験上）

参考写真

尚、青札マザーのG8YDP Z A5には2.2Vを生成するチップ抵抗が付いていませんので、そのままジャンパだけを挿してもV/Coreは2.8Vのままですので、お気お付け下さい。