RvII26/N20 PCIビデオカード比較nVIDIA 編 ・・と言うかこれしかしないつもり

 

PCIのグラフィックボードは、PC-9821で使う限りnVIDIAのボードが基準になると思います。

ATI系の物は種類が少ない上に上位モデルのボードというのは皆無ですし、RvII26に搭載するには(僕の使用環境では)不安定な部分が目立ちます。

3dfx系のVooDoo 3/ 4/ 5 はベンチ比較という意味合いからすると、除外されます。

多くのベンチマークから弾かれてしまいますし、動いても体感からは程遠い数値しか出ません。

と言う事で、GeForce2MX400なボードから最新のGF6200Aな物まで5種類のボードを同一環境にて動かしてみてその差を見てみたいと思います。


スペックPC-9821 RvII26/N20 PentiumIII-S 1.4G(SL6BY*2) 下駄Upgradeware SLOT-T*2 FSB74.5MHz*10.5=782MHz

メモリー Vertex製 64MB*4=256MB チップセットレジスタ 4A_C0 - 79_FC - 91_0F

PCI*1 Terratec Aureon5.1sky / PCI*2 SC-UPU2 / PCI*3にボードを挿して検証

ドライバはForceWare 77.77を使用、全て設定をパフォーマンス側にして垂直同期OFF

OS : Windows2000 SP4 DirectX9.0C

まりも氏のVGAENB Ver1.20を使用 設定は全て0-N-N-N (GF2MX400とGF4MX440はVGAENB無しでも動きますが有っても動くので、入れたままです。)

 

RvII26は多少オーバークロックしてあります。

あまり限界まで引き上げても参考にならないかも知れないし、この辺で押さえました。(^^;)

↑じゃあOCなんかするな!と言われそうですが、まあそれは私を知る者は仕方ない事と割り切ってくれますよね?

んじゃまあ、一気に・・・どうぞ。

 

メーカー

canopus

玄人志向

innno3D

inno3D

玄人志向

製品名

SPECTRA Light G32PCI

GF4MX440-PCI64TV64

FX5600-8X W/256MB

FX5700-8X-LE W/256MB

GF6200A-LP128H

チップ名 (コードネーム)

GeForce2 MX400(NV11)

GeForce4MX440(NV17)

GeForce FX5600(NV31)

GeForce FX5700LE(NV36)

GeForce 6200(NV44A)

コア/メモリー クロック (MHz)

200 / 166

270 / 400

270 / 500

225/400

300 / 500

メモリーバス(bit) / メモリー帯域(GB/sec)

128/?

128/?

128/7.4

128/6.4

64/4.0

HDBENCH Ver3.40b6 Rectabgle 32800 33150 31552 31926 32573
  Text 32000 32177 31352 31302 31527
  Ellipse 5576 5616 5576 4916 4552
  BitBlt 330 739 814 689 438
  DirectDraw 26 26 25 26 30
Final Reality(no sound) Overall 3D 5.343 5.811 5.999 5.900 5.254
  Overall 2D 5.972 6.096 5.975 6.133 6.097
  Overall bus.rate 2.153 2.217 2.216 2.244 2.238
  OVERALL SCORE 5.053 5.357 5.424 5.415 5.054
3DMARK2000 Ver1.1 DMark Result 4161 4718 4570 4631 4581
  CPU Speed 307 307 300 304 303
夏海ベンチ Ver1.3b Hardware T/L *注1 (1660) (1703) 1379 1391 1380
ゆめりあベンチ Ver1.2 1024*768 (最高) - - 1147 2080 3204
  1024*768 (綺麗) - - 4212 4583 4933
  1024*768 (それなり) 1110 2517 6740 7119 5960
  640*480 (それなり) 2221 2605 9302 9767 9616
FFXI Bench Ver1.1   1166 1512 1478 1581 1540
FFXI3 Bench Low 836 1621 1619 1632 1599
  High 378 826 1281 1286 1160
信長の野望 オンラインベンチ 93 100 113 116 111
FMO オンラインベンチ (1024*768) 192 *注2 1233 2300 2654 2273
AQUA MARK3 GFX - - 1716 1683 987
 (32bit/AA.Off Aniso4× CPU - - 2466 2459 1696
 Details V.High) TRISCORE - - 12930 12533 7644

注1 GF2MX400とGF4MX440は、「頂点処理」の項目が選べない(していない?)。これが原因かどうかは解らないが数値が高く出る。

注2 何故かGF4MX440/PCIだけ2回目のループに入る時にブルーバックで落ちる(ttp9.sys)。原因は不明

「-」はベンチ自体がその設定を選べないとかベンチ途中で強制終了する等の理由で、結果を出せない状態と言う事です。

ベンチマークの数値は三回試行して一番良い数値を乗せました。 (AquaMark3だけは一発勝負です。)


これくらいのボードになるとHDBENCHは一応正常に動いてますよ、みたいな物ですから具体的な数値は余り意味を持たないかも知れません。

RvII26はV200やRaみたいに矩形やテキストの数値が高く出ないみたいなので、HDBENCH競争用じゃないな、と言う事は解りましたがね(笑

 

FinalReality/3DMARK2000はDX7世代のベンチですが、DX8以降に導入されたPixcel Shader等の影響を受けないベンチですから、

反ってグラフィックチップの基本的な部分を見るには良い部分があります。

表が長くなるので割愛しましたが、例えばFillRateの数値

Fill Rate

FX5600

FX5700LE

GF6200

FinalReality(Single)

530.52

445.82

269.23

3DMARK2000 Single-Texturing

766.0

700.5

452.0

3DMARK2000 Multi-Texturing

636.4

591.9

1129.2

FillRateSingle-Texturing)は、コアクロックとメモリクロック、ビデオメモリバンド幅がそのまま結果に結びつくテストです。

GPUクロックが近いFX5600/GF6200の比較で、明らかにGF6200が低いのはこのボードだけメモリーバスが64bitであるという事が影響していると言って良いでしょう。

FinalRealityベンチの3Dの数値が低いのはこのFillRateの数値の低さが影響しています。

FX5600>FX5700LEの数値の違いは単純にクロックスピードの差と言っても良いのではないでしょうか。

GF6200に於いては(単位時間当たりの)テクスチャユニット起用頻度が多くなるMulti-Texturingで数値が上がるのは普通では考えにくい事ですが、

バーデックスユニット*3搭載されている事に関係が有ると睨んでますが・・・・。(簡単に言うとこのユニットがマルチ環境で”上手くやっている”と言う事)

まあ、各数値の結果を詳しく書いても長々と行きそうなのでこの辺でヤメ。(と言うかボロが出そうですし・・・・・)

 

FFXI系ベンチはタイプとしては、ジオメトリ処理は高負荷ですが、ピクセル処理系は(マルチテクスチャリング主体で)そこそこで、

通称”CPUベンチ”と言われる位ですから、この測定条件では特別数値が突出したりはしないです。

 

それ以外の今時のベンチははっきり言ってよく解りません。(^^;)

まあ、多分新しいグラフィックボードが良い数値が出るようになっているんだろうなぁ・・・・

一部GF6200ボードが数値が伸びないのは帯域が狭くて邪魔してるのかな、と言う位です。(笑

 

ベンチ結果はこういう風に何かの形で残しておいた方が良いと思いコンテンツにした次第です。

これから上のようなPC-9821に挿すつもりで、PCIボードを買おうという方(数は少ないでしょうが)の参考になれば、幸いです。