★これって当たり前のこと?
  「女の子は可愛らしく、やさしく、男の子は強く、たくましく」「女の子はピンク、
男の子だからブルー」・・・・・一見、当たり前のようですよね。
  でも、逆に「可愛くなければ女の子じゃない」「強くなければ男じゃない」と言っ
たらどうでしょう。これは差別ですよね。そうじゃない子も一杯いますから。

★ジェンダーって?
  「男らしさ」や「女らしさ」、「男は仕事、女は家庭」、「男が先で、女が後」のよう
な男性・女性の違いについての考え方は、社会的、文化的に作られて来た性差
で、ジェンダー(Gender)といいます。
  このジェンダーは、家庭、学校、職場、地域、日常の意識や使っている言葉・表
現の中に深く潜んでいます。
  そして、それが、人間として、もって生まれた能力・個性を発揮しながら、生き生
きと暮らすことを妨げている場合があるのです。
 ジェンダーは、長い歴史の中で作られて来たとはいえ、生物学的な性差に基づく
ものでなく、人間によって作られたものですから、直していくことは可能です。

★ジェンダーチェックとは
  この「ジェンダーチェック」は私たちが、日頃から生活の中に何気なく組み込まれ当
たり前として見過ごしている性別にかかわる差別的な意識・言動に気づいてもらうた
めの冊子です。
  このジェンダーチェックを活用して、今までの自分自身の意識や言動を振り返り、
心の中にある「当たり前と思っていること」を点検し、男女が共に個性を認め合い、
良きパートナーとして力を発揮できる社会に向けて第一歩を踏み出しましょう。
<家庭>@家事
夫(父)がスーパーで買い物したり、
洗濯物を干すことは恥ずかしいことだ

はい   いいえ
□  □

<アドバイス>

 家族は、一つ屋根のもとで、お互いに助け合い、
支えあい、励ましあって生活しています。
最近の調査では、夫の家事時間はわずか数十分
と言われていますが、夫が妻や子どもに指示する
だけで、何も家事をしないということは問題です。
働いている女性が増える中で、妻が仕事と家事
と育児のすべてを両立させることは、多くの困難
を生みます。夫も家事を分担して、家族生活を全
員で支えることが、男女共同参画社会を目指す
うえで不可欠です。
 また、料理、買い物、洗濯などは女性、日曜大
工、電球の取替えは男性と区別することも好まし
くありません。男性も、女性も自分できちっとした
生活ができるよう、いろいろな作業ができるよう
にしたいものです。ゴミ出しや便所掃除などは
絶対いやだと言う男性も数多くいますが、
これからは、
男性も家事ができて当然。生活面での自立が
大切です

以下の質問はどうですか?

○料理の得意な女性はいい奥さんになれる。
○いい仕事をするためには、家庭のことにわず
  らっていてはだめだ。

<家庭>A育児
男の子は「活発」に
女の子は「しとやか」に育てたい。
はい   いいえ
□  □

<アドバイス>

子どもができたら、ミルク、おしめの取替え、しつ
け、病気の時の看護と楽な仕事はありません。
子どもが小さい時は特に大変です。
 それなのに夫は、会社で働いているのだからと
言って、子育てを妻にまかせていませんか。育児
の責任を妻に押し付けていませんか。
 父親は「いざという時にだけ子育てにかかわれ
ばいい」ではなく、あくまでも子育ては夫婦の共同
責任だということを忘れてはいけません。
 また、子育ての中で、女の子は「女らしく」、男の
子は「男らしく」と決めつけて子育てすると、子ども
の個性や将来の可能性をつぶしてしまうことがあ
ります。特に、女の子に対して、「手伝いをして家
事を覚えさせたほうがよい」「可愛らしさ、愛嬌が
大切だ」などと考えていませんか。
 女も男も、希望を持って自分の力で生き生き
と生きること
が大切なことから、子どもをのびのび
と育てているか、もう一度、見直してみましょう。

以下の質問はどうですか?

 ○「母親が子どもを預けて遊びに行くなんて」と
   思うことがある。
 ○「女のくせ」に「男のくせ」にと怒ることがある。

<家庭>B家族関係
女性が仕事を持つのは言いが、
家庭のことはしっかり、きちんとすべきだ。

はい   いいえ
□  □

<アドバイス>

 私たちが生活していくには、たくさんの事をしなけ
ればいけません。食べること、きることから始まって
収入を得ること、他人と付き合うこと、世話をするこ
とそして、社会に役に立つ活動もあります。あなた
はこれらのことに、「これは女の仕事」「これは男の
仕事」と仕分けていませんか。
 妻は家事はもちろん、子どものこと、学校のこと、
地域のことや隣近所との付き合いなど、多くのこと
を受け持ってきました。
 その一方で、夫は、仕事をし、稼いでいれば、
家事・育児はおおめに見られていました。また、家
庭の中では、夕食のおかずの品数だけではなく、
入浴、居室、チャンネルの選択など、有利、優遇の
状況があります。
 「家を継いだり、家を代表するのは男性」と言う考
えも根強くあります。
 これからの夫婦は、豊かな家庭生活を築き上げ
るために、独立した個人が対等のパートナー
として協力しながら一緒に歩む
ことが必要です。

 以下の質問はどうですか?

 ○一家の大黒柱として経済的責任を負うのは夫
   の役割と思う。
 ○保護者名の欄に、ほとんど夫(父親)と書く。

<地域・社会生活>地域生活
自治会等の会合やPTAで、
役員の長は男性がやるのが適当だ

はい   いいえ
□  □

<アドバイス>

 あなたは、地域に根ざした生活をしていますか。
地域の生活は、一人ひとりの住民・市民の生活の
集まりです。日頃の地域生活は女性まかせなのに
地域に向けての「表の顔」は男性になっていること
はないでしょうか。たとえば、表札は夫の名前しか
載せていないということはありませんか。
  自治会、PTA、商店会、マンション管理組合等
実際に活動は女性がしているのに代表の名前は
男性であることがあります。大事な問題を相談した
り、決めたりするのはもっぱら男性、女性が地域で
活躍してくると、「女のくせに」と足を引っ張る人が
いたりすることも事実です。
男性が会長、女性が実務と決めつけず、男性が上
女性が下という不平等な関係でもなく、一人ひとり
が人間として地域を支え、地域に根ざして暮ら
していきたい
ものです。

 以下の質問はどうですか?

 ○地域の催し物の日程などは、夫より妻のほうが
   詳しい。
 ○「女らしさ」「男らしさ」を出すのは社会生活に
   おいて大切だ。
   
<地域・社会生活>社会生活
結婚の際には、夫の家や夫の地域の
しきたりに合わせるべきだ。
はい   いいえ
□  □

<アドバイス>

 慣習や伝統の名のもと、男女の不平等が残って
いることがあります。
 慣習などは、決まり事だから特に不思議に思わ
ないでいると、その中にある男女不平等を見過ごし
てしまいます。そうしたことの積み重ねが男女不平
等の温存につながります。
  結婚式・結婚披露宴は、一人の女性と一人の
男性が夫婦になる事を社会的に表明し、そのことを
周囲の人に知ってもらう場です。
  お祝いのスピーチでも、夫婦の性別役割分業や
地域のしきたりを押しつけたりすることで、女性の
生き方を縛るような表現が聞かれることがあります
が、慎みたいものです。
  主賓や列席者、親族、当事者の挨拶なども男性
側を優先したりすることも考え直し、新しい生活の
スタートラインは夫婦がイコールパートナーの認
識を持ち、お互いが支えあう男女平等で始めた
ものです。

 以下の質問はどうですか?

 ○デートの費用は男性が出すべきだ。
 ○プロポーズは女性からしてもいいと思う

<職場>
お茶出しは、女性がする仕事だ
はい   いいえ
□  □

<アドバイス>

  職場の慣行・雰囲気の中には、女性労働者を男
性労働者と区分し、女性の能力を男性より低い存
在として位置付けていることがあります。
  お茶くみやコピーとりなど直接業務に関係しない
雑用や補助的業務については女性がするもの、と
いう慣習がまだ根強くのっこています。
 本来の仕事のやり方から考えて見れば、付随的
な仕事が女性のみに任されているということは、ジ
ェンダーにとらわれた思い込みです。
  女性も男性も同との能力を備えています。
補助的業務は女性だけにしかできないものではあ
りませんし、性別では職場の仕事は決められま
せん。
  女性の意欲を低下させるような意識や慣習を見
直して、一人ひとりの能力が十分発揮できるよう
な職場環境をつくりましょう。
これからは男女が均等にあらゆる分野で活躍する
こと
が期待されています。

以下の質問はどうですか?

 ○男性と女性で採用や昇進・昇給が違うのは
   おかしい。   
 ○女性はすぐに退職するので、大事な仕事は
   任せられない。
 ○接客や窓口業務は、女性のほうが適している

   
<職場>
女性が嫌がっても、その場が盛り上がれば
性的ジョークを言ってもよい。
はい   いいえ
□  □

<アドバイス>

  性的ジョークは、人によって受け止め方は様々で
すが,結果として、相手を不快にし、プライバシーに
かかわってくる場合もあります。
  職場にヌードポスターを飾るようなことはありませ
んか。
  女性を性的関心の対象とし、また、女性の身体・
容姿に注目した発言をすることは問題です。
女性の受け止め方を問題にしない「男性中心」の考
え方だからです。性的ジョークなどを不快に思う女
性がたくさんいることを男性は十分に理解しなけれ
ばいけません。また、職場で女性をちやほやする
かのようで、実は一人前扱いしていない女性軽視
の態度も問題です。
  自然に性的な関心を持つことと、場をわきまえず
に相手に不快感を与えることとは違います。自己
中心的な性的関心の表現や相手の立場を尊重し
ていない態度は是非改善したい
ものです。
以下の質問はどうですか?

 ○女性が反論すると、「女のくせに」と思うこと
   がある。
   
 ○女性だけが制服を着ていることに疑問はない。
  
       
<職場>
仕事上の重要な決定権を
男性に任せてしまう。

はい   いいえ
□  □

<アドバイス>

 女だからと言う理由で、甘えている姿勢や行動は
ありませんか。
  「女だから」とか「女らしく」など、性別にこだわっ
て仕事を進める職場では、女性も男性も本当の能
力を発揮できません。反対に、女性として特別視さ
れず働くことのできる職場、女性にとっても男性に
とっても働きやすく、持っている能力を十分に発揮
できます。
結果として企業の発展にもつながっていきます。
  これからは、女性も職場で男性と対等になって
働くことが当然の社会となります。女性も男性も
一人ひとりが個性豊かに良きパートナーとして
能力を発揮し、互いに働きやすい職場環境づくり
に心がけていくことが必要となります。
  「女だから」「男だから」と言う思い込みや偏見、
甘えを捨てて、ジェンダー・フリーな職場を作るよう
もう一度見直してみましょう。

以下の質問はどうですか?

 ○「女だから許されることがある」と思う。
   
 ○女性が結婚、出産すると働きにくい雰囲気が
   ある。
  
         
男女共同参画社会を
実現するために


  男女共同参画社会とは、「男女が、社会の対
等な構成として、自らの意思によって社会のあら
ゆる分野における活動に参画する機会が確保さ
れ、もって男女が均等に政治的、経済的、社会
的及び文化的利益を享受することができ、かつ、
共に責任を担うべき社会」をいいます。

 
現在、「男女共同参画社会」の実現に向けた環
境整備が進みつつありますが、ジェンダーに根ざ
す男女の能力や役割に対する固定的な考え方な
どが、今なお根強く残っているなど、まだまだ課題
が残されています。
  いま、私たち自身がこれに「気づき 考え 
行動する」ことにより、身近な生活から見直してい
きましょう。

さあ、
あなたは何からはじめる


家庭で
  ○パートナーとは対等?アンバランスをなくす。
  ○家事・子育て・介護等の家庭責任を分担する

◇地域で
  ○男中心の習慣を見直す。
  ○自分らしい生き方ができるよう多用な生き方を
    認め合う
  ○地域活動で男女ともに参加しやすい条件作り
   をする

職場で
  ○女性を男性と区別・差別するような職場慣行や
    雰囲気を是正する

  ○女性を職場の対等なパートナーとして見る。

 
静岡県生活・文化部女性政策室作成のジェンダーチェックより TEL054-221-3122.3363