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【種子取祭の概要】
竹富島の種子取祭(タナドゥイ)は600年ともいわれる長い歴史を誇り、
神事・奉納芸能・世乞い(ゆーくい)が一体となった竹富島最大規模の祭り。
祭りのハイライトである狂言や舞踊の奉納芸能が行われる2日間は竹富島
出身者や観光客が全国から集まってくる。
世乞いとは夕方から翌朝まで銅鑼や太鼓を鳴らしながら家々を廻って歩き
庭先で歌い踊るもので、各家では「蛸とニンニク」が振舞われ行列について
廻っている観光客も参加させてもらえる。
1977年に国指定重要無形民族文化財に指定されている。
【日程】
毎年旧暦の9月か10月の甲申(きのえさる)の日から10日間行われる。
1日目 ⇒ トゥルッキ(祭りの計画手配、芸能の配役決定)。
2〜4日目 ⇒ 祭りの諸準備。踊りや狂言の稽古、総仕上げ。
5日目 ⇒ 芸能の舞台つくり。
各家では種蒔、イイヤチ(米・粟の蒸餅)つくり。
6日目 ⇒ ンガソウジ(精進の日)。音を立てたり殺生を行うことを慎む。
7日目 ⇒ 奉納芸能初日。庭の芸能、玻座間村の舞台芸能。
夜には世乞いを夜通し行う。
8日目 ⇒ 奉納芸能2日目。庭の芸能、仲筋村の舞台芸能。
種子取祭首尾の御礼。
9日目 ⇒ 諸会計と弥勒への感謝。
10日目 ⇒ 種子取物忌(現在は省略)。
「奉納芸能」
11月23日(金)
09:30〜庭の芸能(世持よもち御嶽横の庭にて)
10:30〜舞台の芸能(世持御嶽前の特設舞台にて)
17:30〜舞台の芸能終了後世乞いへ
11月24日(土)
09:30〜庭の芸能(世持御嶽横の庭にて)
10:30〜舞台の芸能(世持御嶽前の特設舞台にて)
17:30〜舞台の芸能終了後種子取祭首尾の御礼
*上記は予定時間で実際の開始時間は多少ずれていた。
【庭の芸能演目】
⇒初日、2日目は同じ演目
「棒術」、「太鼓」、「マミドー」、「ジッチュ」、「マサカイ」、「祝種子取」、
「腕棒」、「馬乗者」
【舞台の芸能演目】
⇒初日(玻座間村の舞台芸能)
公民館館長挨拶、「長者」、「弥勒」、島の功労者表彰、「鍛冶工」、
「かぎやで風」、「早口説」、「しきた盆」、「租頭」、東京竹富郷友会長挨拶、
「種子取節」、「かたみ節」、「世持」、「揚作田節」、「まるまぶんさん」、
「世曳き」、「安里屋節」、「蔵ぬ花」、沖縄竹富郷友会長挨拶、「伏山敵討」、
「鶴亀節」、「古見ぬ浦」、「赤またー節」、「大新城忠勇伝」、「かたみ節」、
「真栄節」、「三人天川」、「ペーク漫遊記」、「くばぬ葉踊り」、「大浦越路」、
「組長刀」、「曽我の夜討」
⇒2日目(仲筋村の舞台芸能)
公民館館長挨拶、「長者」、「弥勒」、「シドゥリャニ」、「かぎやで風」、
「揚作田節」、石垣竹富郷友会長の挨拶、「蔵ぬ花」、「天人」、
「たのりゃー」、「竹富節」、「種子蒔」、「目出度い節」、「仲筋ぬヌベマ」、
「扇子舞」、「揚古見ぬ浦」、「父子忠臣」、「夜雨節」、「仲良田」、「武の舞」、
「まへーらつい」、「畑屋ぬ願い」、「する掬い」、「江差節」、「元たらくじ」、
「八重山下る口説」、「くるく節」、「サングルロ」、「おしどりの舞」、
「竹富口説」、「鬼捕り」、公民館館長挨拶
【写真の内容】clickすると大きくなります。
1段目 ⇒ 庭の芸能「棒術」
2段目 ⇒ 庭の芸能「マサカイ」
3段目 ⇒ 庭の芸能「馬乗者」
4段目 ⇒ 舞台の芸能初日「種子取節」
5段目 ⇒ 舞台の芸能初日「揚作田節」
6段目 ⇒ 舞台の芸能初日「大新城忠勇伝」
7段目 ⇒ 世乞い
8段目 ⇒ 世乞い
9段目 ⇒ 世乞い
10段目 ⇒ 舞台の芸能2日目「仲良田」
11段目 ⇒ 舞台の芸能2日目「元たらくじ」
12段目 ⇒ 舞台の芸能2日目「サングルロ」
13段目 ⇒ 売られていた世乞い用のTシャツと鉢巻のセット(3,000円)
写真はTシャツの裏で、表には左胸の所に竹富島の形と
うつぐみの島、TAKETOMIという文字が入っている。
【アクセス】
石垣島から安栄観光、八重山観光フェリーの船で約10分。
竹富島発の最終便は通常17:45だが、今年は八重山観光フェリーが
23日には22:30発、24日には18:30発の臨時便を運行。
【LINK】
『全国竹富島文化協会』 : 竹富島の文化と歴史を網羅。
種取祭についても詳しく説明。 |
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