タカラ メタルキット・アスラーダGSX


ストーリー

テクロノジーの進歩はF1に代わるモータースポーツ『サイバーフォーミュラ』を誕生させた。
新式のマシンOS『サイバーシステム』を搭載したマシンは、ドライバーの安全を守りながらも
そのポテンシャルをこれまで以上に引き出す事が可能となる。
14歳の少年風見ハヤトは父の開発したニューマシン・アスラーダGSXに搭乗した事により
ドライバーとして登録されてしまう。アスラーダの複雑なシステムにより登録の解除は困難。
チームスゴウはレースを諦めるよりはと素人であるハヤトをドライバーとして世界選手権に挑戦した。
しかしアスラーダの性能と二輪で培ったハヤトのドライバーセンスは
まさかの三位入賞を果たし、舞台は世界GPへと…

設定やマシンの各種装備を見た時はマッハGOGOGOかチキチキマシン猛レースかと思いましたが
見てみるとなかなかしっかりしたレースものでビックリ。
前半は主人公がなかなか勝てず、入賞しても三位とか五位とかなのも斬新でした。
作品自体は人気があったようなのですが
ファン層とおもちゃの購買層が噛み合わず、早期終了が決定してしまったのは皮肉ですね。
OVA版は逆にその辺が上手く噛み合い、四シリーズもの続編が作られました。

そんな訳で出回りが良くなかったサイバーのおもちゃ。
「どんなアイテムだったんだろう?」と思ってもなかなか調べがつかないんですよね。
なんで、うちでも分かる限り紹介していこうかなと。

ここで紹介するのは『メタルキット・アスラーダGSX』。
キットと言っても限りなくTOY方面に振られた、CF−KIT版に対するDX玩具的存在です。

 

運命を決めた日

メタルキットとはシャーシにエンジンやらカウルやらを取り付けて完成させる半完成品モデルの事。
メカニックの気分も同時に味わえる…かな?

もともとGSX自体に大したギミックはなかったものの
580円程度のプラクションではオミットされた部分も少なくありません。
メタルキットはそのDX版と言った位置付けで、
価格やサイズの分そうした部分への配慮がなされている様子。

 

ブーストポッド作動、エンジン臨界へカウントスタート

左が通常モード、右がブーストポッド作動状態。
きちんとブーストポッドがせり上がり急加速モード(説明書より)を再現出来ます。
CF−KIT版では固定だったので、メタルキット版が唯一の再現?

メタルキットの名の通り、カウルはメタル製。
ラジエーターや各部ライトはパーツ分割で再現されています。
何気にサスペンションも入っていて接地性も抜群?

 

アスラーダ3段変形?

パッケージには『3タイプに変形』などと聞き慣れない文句が。
一応左写真が『ノーマル走行タイプ』、ブーストポッドを収納してウイングを畳んだ状態ですね。
右写真がなんと『オープンカータイプ』。天井パーツを外しただけで変形と言うのもアレですが
アスラーダでオープンカー…まあOVAでは一般車バージョンなんかも発売されてはいましたけど。

どうせならヴァリアブルモデルにあった車高変更ギミックでも取り入れて
オフロードモードになって欲しかった。

 

ここでヘタばるような整備はしてない…行けっ、ハヤト!

フロントが開きアスラーダ(サイバーシステム)が覗けます。
ヴァリアブルモデル・スーパーアスラーダではアスラーダを取り外す事が出来ますが
残念ながらデザインもサイズもまるで違っていて交換は不可能です。

カウルを外して内部の構造を見る事が出来ます。
カウルは軟質プラ製のロックを軽く回すだけで簡単に外せます。
ヴァリアブルモデルにも引き継がれる機構ですが
メタルキット版ではこれを回す為のドライバーが
サイバーフォーミュラのキーを模しています。こういう遊び心は嬉しいですね。

ハヤトの着座フィギュアは取り外しが可能。
でもこのフィギュアノーヘルです。ドライブ仕様?(笑)

 

奇蹟は、これからだ!

メタルキットアスラーダGSX、ヴァリアブルモデルスーパーアスラーダ01共に
メイン商品であるCF−KITシリーズより一回り大きい1/40スケール(CF−KITは1/48統一)。
なのでこうして並べてみるのも一興。

 

栄光のウィナーズ

サイバー関係の立体ものって大抵ブーストだの変形だのがオミットされてしまっているので
どうもと言う玩具者にお勧めしたいのがメタルキットとヴァリアブルモデル。
ヴァリアブルモデルスーパーアスラーダはお手頃と言うには値段も発見難易度も高いですが
メタルキットアスラーダGSXはオークションなどでも割と出品されてますし
今のところ値段もそこそこなので、CF−KIT版に満足出来なかった方なら手を出して損はないと思います。

ただ立体として設定に忠実であるかと言えばそうでもなく
CF−KIT最大の問題であるフロント下部の違いなどもそのままです。
ブーストも収納出来る分CF−KITより小ぶりですし
カウルが鉄製なのも加わって、改造派の人には向かないかも。
DX玩具として楽しむのが正解でしょう。

 

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