中学3年の時、祖父から落ち着きがないと半ば無理やり教えられました。
最初はまったく面白くもなくふてくされながらやっている毎日でした。3ヶ月ほどして、
祖父に大目玉をくらい、母親に促されてわびを入れ再開本格的にやる気になりました。
祖父は5級くらいの棋力でしたので1年も経たずに対等に打てる棋力になって
いましたが、囲碁は、最初の時期が大切だと、プロが教える囲碁教室に通い始めました。
囲碁将棋といった高度なゲームの場合、プロになるためには、10才になるまでに
囲碁を始め、15才アマの最高段位ぐらいの力がないとプロにはなれません。
アマの場合でも、早い時期から囲碁を始めプロに習うというのは大切です。
大阪で代表を争えるだけの棋力になれたのも早い時期からプロに習ったことが
大きいと思います。
囲碁というゲームはルールが少ないシンプルなゲームです。ルールのゲームほど
簡単なように思われますが、実は逆で本当は難しいゲームです。
361ヶ所の打つところがありますが、最初はどこから打ってもかまいません、
どこから打ってもいいと言われるときめる術がありません。そこで過去の経験、勉強と
創造力が必要となります。
現在は、コンピューターも非常に進んでいてチェスやオセロでは、人と対等に戦える
ソフトも出ていますが、囲碁の世界では、コンピューターもアマ3段くらいの実力と
思います。(アマは7段、プロは9段までの棋力があります)。
囲碁の場合、どこに打ってもいいということがゲームを非常に難しくしていると思います。
チェスの場合、駒の動きに制約があるので少しわかりやすいと思われます。(将棋の
場合は、取った駒を使うことができるので、チェスよりは、はるかに難しくなっています。)
こうして見ていくと、ボードゲームの場合、オセロ、チェスといったようにはっきりとした
駒の動きに制約があるゲームほど簡単になるようです。
囲碁というゲームは、4000年程前中国で始まり、日本で進化し、現在では、世界各国に
プロが存在します。残念ながら近年、韓国、中国が日本のプロ棋士より強いようです。
最近は、たくさんのボードゲーム、パソコンのゲームソフトが出ていますが、囲碁という
ゲームほど完成度の高いゲームは無いと思います。いいすぎかも知れませんが、
囲碁は、芸術性すら持っていると思います。プロの世界では「この碁はきれいな碁、
きたない碁だ。」という言葉で表現する人もいるくらいです。
小生の少ない囲碁知識ですが少しでも囲碁の楽しさをお伝えできたらと思います。
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