デンドロビウム

 デンドロは蘭のなかでは寒さに強いので、温室なしでも育てられます。最低気温は7度 くらいまで耐えます。吐く息が白く見えたら危険のサインです。大事なのは水です。水はほとん どあげません。水が無いので温度が低くても凍らないのです。冬場のみずやりは1カ月に3.4度。 暖かい天気のよい日の午前中に、その日のうちに乾くくらいの量を上げます。鉢の底からでてきた 水は捨てます。受け皿に水をためないように。
 ただし、加温設備のある場合は、鉢の乾き具合を見てあげてください。加温施設にいれていると、 冬に花が咲き始めます。が、よほど湿度や風に気をつけないと花が変に咲きます。ねじれたり、 咲ききらずにかれたり、色がにごったり。あまり暑くせず、枯れない程度の温度をおすすめします。 ストーブの部屋など、咲かずに落ちることもあります。(失敗した事があります)
 ついに花が咲くときです。売っているものと時期が違いますが、普通に育てていれば、2月から4月 にかけてが開花期です。前に「ゆっくり咲くほど長く咲く」とテレビで専門家の方が言っていました。 ゆっくりつぼみが育っていくところを楽しみましょう。  さて、花が終わったら外ヘ出しますが、霜がおりなくなったら徐々に明るいところへ、外へと 移動してください。急にだすと葉が日焼けして黒い班が出てその部分が枯れます。また急な 変化に伴い、芽が腐ったりなどの病気が出ることもあるからです。
 デンドロは風が強いと日当たりが多少強くても大丈夫です。うちは海からの風が強いので南へ 置いていますが、平気です。(あくまで徐々にです)
 デンドロは、風が強ければ南に置いてもokですが、風のない日もあります。気をつけましょう。 すくすくぐんぐん伸びます。
 涼しくなり、一日の気温差が大きくなり、元気に生育します。この時期は長雨に注意します。 あんまり雨にあたりすぎると、根が乾くひまがない上に、この後できるはずの花芽が全部葉っぱの芽 になってしまうので、雨よけをします。デンドロの栽培で1番のポイントです。
 外にはぎりぎりまで置きます。10月の小春日和の日光に充分あて、(南向きがいいです)茎の先に トメ葉が出て成長がとまり、茎があめ色に透き通るような感じにさせます。もし、霜が降りるまでに このようにならなかったら、家にいれて日当たりのよい暖房のない場所に置き、引き続き育てます。 ここで暖かく(15度以上)保つと、やはり花芽が葉っぱ(高芽)なってしまいます。