読書の愉しみをひろげるために

読書の極意は
『入口』『出口』

まず、
読むきっかけ『入口』には、「人から薦められて」や「偶然書店で」等、様々ですが、そのどれもが、結果必然によるもので、縁あって出逢った一冊なのでは、と自分の読書経験から感じざる得ません。

その、一冊は屹度
「出逢うべき時に出逢うべくして出逢った一冊」なのだと。「この先何年後かに役立つ」のではなく、その本の中の、何か、どこかのフレーズが、今のあなたに響いてくるはず

恋愛小説にも、ビジネスの極意
が隠されていたり、ビジネスモノに複雑怪奇な恋愛問題を解く鍵が書かれていたり、科学本に人間ドラマがあったり、歴史小説に普遍の問題を見出したり、元気をもらったり、涙を流して心が洗われたり。

言い出したらきりがないくらい、
本には不思議な力があるのです。

まずは読むべし!!
「入口」になるべき一冊はなんでも良いのです。

そして、その一冊との縁をより深く、有意義なものにするのが『出口』
「次にどう繋げていくのか」です。

次々と関連作を読み進むもよし、その本によって見えてくる世界から、また違う分野の一冊にめぐり逢うもよし。

恋愛小説→人間ドラマ→ノンフィクション→ビジネス書
、というルートや、ビジネス書→歴史小説→フィクション→心理分析本等など、読書の連鎖はつきないのです。
読書を自分のために

読書は、時間を作ってまでもする価値のある事だと思います。
読書する事により、得る何か(必ず、なにか感じ得ます)は、
知識だったり、感情だったり、感動だったりしますが、
その、知識感情感動が、間違い無くあなたを成長させます

自分のいる世界には、何がありますか?

家族と会社と友人と恋人と、そして趣味。

世界がどんなにグローバル化しても、結局自分のまわりは案外変化していない
それが、現実だと思います。

もちろん、それでも十分充実されている方もいっぱいおられるでしょう。

でも、本当に世界は広い
様々な、人・国・職種・年令・環境・思想があるものです。

地球の反対側の国の出来事がリアルタイムに知ることができる、
そんな時代に本当に、自分のまわりだけの小さな世界で満足ですか?

私は、知りたい!

まさに、この欲望が読書へと駆り立てます。

垣間見、知る事が出来た世界が、さらにまた
「深く広く知りたい」という欲を大きくさせます。

知る事です。
勇気にもなります。
自信にもなります。

つまり、読書は、あなたを強くさせるのです。
解説の有効利用

読書感想文の宿題、「解説」は、中身を読まず(読む時間が無くなるまで放って置かれた)に宿題の感想文を書く為のものでしかありませんでした。しかし、現在の
読書スタイルに於いて、この「解説」が非常に重要な存在になっています。というのも、この「解説」もまた、「出口」の一つだからです。

「出口」は作品の題材や、ちょっとしたフレーズ等々作品中にもたくさんちりばめられているのですが、その一つにこの「解説」が大きな役割を果たしてくれています 。

「解説」者
にも、同業者(同種の作者)・編集者・異業種の方等、様々ですが、この「解説」によって、作品により深い理解を得られることはもちろん、この解説者のキャラクターも見えてくるのです。

作品もさることながら、「解説」が、面白いものも沢山あります。そうしますと、その解説者の作品にも、異業種の方ならその職業にも
興味がわいてくるものです。つまり、そういった「出口」もなかなか面白いのです。

読書し、何かしら感ずるところあれば、それを他人と共有したい共感しないまでも同じ作品を読み、どう感じたか聞きたい話し合いたい、と次の目的にしてください。

そんな時少なくともこの「解説者」は、間違いなく作品を読み、その読後感を記してくれている一人なのであります。

どうぞ、「解説」も、楽しみに読まれてはいかがでしょうか。