例会ー世界を楽しもう ”ポーランド”
VOICE総会

VOICEの例会と総会の当日、34日は早春とはいえ風が冷たい日だったが、例会題目の第一「『世界を楽しもう』マルティアン・グジェゴジュさんのポーランドのお話」に興味をそそられながら鉛色に沈む湖岸を南下して会場へと向かった。

マルティアン・グジェゴジュさんは、数年前にAISECの交換生として滋賀大学経済学部に学び、日本に魅せられて日本企業に正社員として就職し現在彦根在住の20代半ばの青年だという。映像を使った話が始まって先ず驚いたことは、彼がとてもきれいな日本語を話し、語彙の選択も極めて適切であることであった。そして、話の組み立てとして、先ずポーランドの自然や文化、そして古都の紹介から始まり、政治体制、内乱や周辺国との軋轢を含めた祖国の歴史の説明、さらには祖国の生んだ偉人に触れ、現代市民の食生活や娯楽などに及ぶ総合的で体系的なものであった。 

一応の話が終った後質問に移った。日本人にとって一般にポーランドはなじみの薄い国であるため、貴族制度、移民、言語、経済政策など多くの質問が出された。中には個人の食の好みについてといった特殊なものもあった。彼はこれ等の質問に的確かつ丁寧に青年とは思えないほどの悠々迫らざる態度で答えていたのには感心した。  

最後に彼は、ポーランド国民にとってのキーワードは「神」「愛」そして「誇り」だといった。国家に誇りを持ち、愛に溢れ、広い心を持った青年が日本人の中にどれほどいるだろうか。このような青年による国際交流が如何に貴重なものかを考えさせられる講演会であり、VOICEがこのような企画を続けていることの意味を改めて噛み締めたものであった。              参加者 富田

新代表 丹下さんから小澤元代表に花束の贈呈

最初にVOICEメンバーによる琴の演奏