世界恐慌とは?
1920年代のアメリカは第一次世界大戦後の恩恵を受けて経済がものすごく伸びました。1920年代前半に農業の過剰生産や異常気象さらには鉄道や石炭産業部門も不振になっていたのにも関わらず適切な抑制措置をとりませんでした。
1924年中頃アメリカの株式市場は好景気によって余った資金により上がり続けました。投機熱は高まり1929年までほとんど上昇し続けました。
そんな状況のなかで1929年に過剰生産により米国工業セクターの設備投資縮小が要因になって株が一気に下がりはじめる。これを機に投資家はパニックに陥り、株の損失を埋めるため様々な地域・分野から資金を引き上げていきさらに株は下がり続けました。
これによってアメリカ経済に依存していた国も連鎖的に不景気になっていきました。これが世界恐慌です。
初日の株価下落だけで11人もの投機業者が自殺したといわれています。それだけ急激で絶望的な株価の下落だったようです。