初のオトキタLIVE、そして初の砂川でのライブ鑑賞でした。JR砂川駅裏にあります立派なホールでして、元々ここにはJR函館本線上砂川支線の線路がありまして、館内の床には装飾の一部としてレールが残ってありました。
会場について案の定、物販の方へ行きまして音楽処さんにご挨拶。そして会場で先行発売されていたオトキタのDVDを購入し、列に並ぶことに。
新しいホールなので作りが立派でしたよ。一番驚いたのは座席が肘掛けのうしろが座席の正面になるように1列ごとに互い違いになっていたことですね。「背の高いやつはジャマ」にならずに済みます、素晴らしい。
しかし、座席の方は全体の約半分くらいしか埋まってなかったのがなんとも残念。2000円という破格なのに勿体無いですね。
会場のMCはAir-G'とFM NORTH WAVEのコラボ。放送の枠を超えての交流はやっぱりいいものですね。
オトキタライブは北海道のインディーズ応援プロジェクト「オトキタ」の定期的に行われているライブでして、普段は札幌で行っております。恥ずかしながら、今回参加されたミュージシャンでは福原美穂さん以外初めて聴きました。ただ、こういう形式のライブは自分の知らない音楽に触れる絶好のチャンスなのでお目当てミュージシャンのみを楽しみで観に行くとはまた違う感覚があります。
1組目のminami.は札幌を拠点に活動している3人組のアコースティックユニットで、メンバーはボーカルのMINAMIさん、キーボードのYUKIEさん、ギターのSHINJIさんです。全体的に切なさがこみ上げてくるような曲が多かった印象があります。
2組目は山木将平さん。札幌出身のアコースティックギタープレイヤーで、主にブルースをモチーフにしたインストの楽曲を中心に活動されております。ギターでブルースっていうのがいまいちピンと来なかったですが、曲を聴いてなるほどと思いました。ギターのインストといいますとDEPAPEPEやら押尾コータローさんなどなどいろいろとおりますが、その方たちとはまた違う世界観がありました。「WIND CITY」という曲はなかなかよかったですね。
3組目はメロウデュ。ピアノ兼ボーカルのかおりさん、ベースのウエダアキラさん、ドラムのヤギちゃんさんによる札幌を拠点に活動されております。かおりさんのピアノの弾き方が姿とは裏腹に攻撃的でいい印象を持ちました。曲の途中でドラムのヤギちゃんさんがジャンベ(肩からかけるコンガみたいな打楽器))を持って演奏していたら、ベースのウエダさんがドラムのところに行きドラムを弾いたのはさすがに驚きました。ベーシストからドラマーにチェンジってあまりないですよ。かつてTM NETWORKのライブで小室哲哉さんがパーカッションを弾いてましたけど、全く違い楽器を途中で弾くのは珍しいかと。
4組目はTomomiさん。砂川出身のミュージシャンで今回は凱旋ライブでもありました。バンドやアコースティックや弾き語りなど様々なライブ形態で活動されているそうですが、今回はバンド形態でのライブでした。「My Way」という曲は聴いているだけで背中を一押ししてくれるような感覚でいい曲でしたよ。ライブが終わって後日、音楽処さんでミニアルバム「Palette」を購入したくらいですもん。このオトキタライブ終了後2010年にまだ6本ものライブを控えてまして、かなり精力的に活動されてらっしゃいます。ライブあったこの日、会場でオトキタアーティストと映像クリエイターによるPV製作プロジェクトDVDが先行発売されまして、Tomomiさんの「My Way」が収録されております。メイキングを含め約10分半に渡る収録時間でオール砂川での収録をされてまして、北菓楼やJR砂川駅といった砂川のいろんな場所で撮影されております。
そしてラストは福原美穂さん。地元北海道でのライブは夏以来で、ライブのラストということでとても緊張されてらっしゃったそうですが、堂々と歌ってらっしゃいましたよ。インディーズからもうかれこれ5年になりますが、生で観るたびに歌に対するスケールが大きくなっていっている感がありますね。5年前から聴いている「絶え間なく」「Englishman in New York」も歌ってらっしゃったのですが、当時より深みが増している感がありました。さらに北海道では初披露になる新曲(2010年12月22日リリース)「Regrets of Love」も聴きましたが、またとんでもないチカラを持った曲が出てきた感がありました。2011年も楽しみであります。
最後はアンコールで出演者全員によるThe Beatlesの「All you need is love」で締めくくりました。約4時間に渡る長丁場のライブでしたが、これからの北海道の音楽シーンの歴史に名を残してもらいたいと思えるような素敵なライブでした。