はるか昔、この地(モンベツ)に住んでいたモンベツの守護獣は、鴻之舞の金を食べていた。


 ある日、海にはたくさんの美味しい食べ物があるのを発見し、海に食べ物を探しに行ったが金を食べていた体の重みで深みにはまり溺れてしまった。


 しかし、オホーツク海の冷たい水温のおかげで仮死状態となった守護獣は、深い海の中で静かに眠りについた。




 2021年、地球温暖化によりオホーツク海の海底深くに眠っていた守護獣が目覚めてしまった。


 ある日、流氷の隙間からモンベツを見た守護獣はモンベツの変わり様に驚き、この地で生活していたことを懐かしく思い、再び流氷に乗って現代の紋別に上陸する。


 古代生物学者・本萌 博士(ほんもえ ひろし)が紋別に伝わる古代文書を調べると、はるか昔にこの地をも守っていたと言われていた守護獣“モンベモン”とわかる。




 いきなり現れたモンベモンに人々は大混乱。


 北海道オホーツク科学省は、極秘裏に作っていた戦闘砕氷船“スーパーガリン”を発動させてしまう。温厚なモンベモンは逃げようとするが、余計に街を破壊させてしまうのだった。




 本萌博士は古代書の中で、紋別の特産品をモンベモンに捧げ物として与えると静かに海に帰っていくことを解読。“スーパーガリン”に特産物や海産物を巨大な袋に詰めてぶら下げ、モンベモンが溺れない深さのところまで誘導し、捧げ物を流氷の上に置いた。


 そして、戦闘砕氷船“スーパーガリン”が“ガリンコ号”に変身し、捧げ物に喜ぶモンベモンが乗った流氷をゆっくり推し進め、遠いオホーツク海へ連れ帰っていった。


 今でも時折、海から顔を出しては皆の生活をやさしく見守っている。


 



※文中に出てくる団体・ストーリー等はフィクションです。