☆CR(Computed Radiography)検査の特徴

● 従来のX線撮影の方法では、X線を直接フィルムにあてて現像し、画像が出来上がる仕組みでした。

 

   CRを使用したデジタル撮影では、特殊な感光板(IP)で受けたX線を画像読み取り装置でスキャンし,デジタルデータとしてコンピュータ処理をした後モニター・フィルムに出力します。コンピュータ出力された画像は、従来のX線画像(レントゲン写真)と比べて鮮明で診断領域の広い画像となります。

 例えるなら一般のカメラとデジタルカメラの様なものです。CR画像はデジタルカメラと同じ様に撮影後にコンピュータ上で様々な画像処理ができます。1度撮影した画像データを元にコントラストや濃度などの調整を行い、全く見え方の違う画像を作ることも可能ですし、従来のフィルムでは再出力が不可能で年数によるフィルムの劣化もありましたが、CRでは画像をサーバーやDVDなどに保存する事も出来るので、いつでも劣化の無い鮮明な同じ画像を出力する事が出来ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

【CRの特徴】

  1. デジタル画像であり、保存・伝達に適する。
    (データを保存しているため、過去に撮影した写真の読み出しや遠隔画像診断が可能)
  2. ダイナミックレンジが広い。
    (一度の撮影で軟部組織から骨部まで広い範囲にわたって画像観察できる)
 3. 被曝低減が可能。
       
(骨のアライメントのみの観察などではX線量を低減できる)