二日目 9月24日(月) 曇りのち晴れ

昨夜の丹後山避難小屋は
八木沢ダムからの沢登りパーティーの二組4人と
越後駒ヶ岳〜中の岳の縦走組3人
そして十字峡からのワタシで宿泊は8人
ワタシ以外は下山で十字峡へ
5:50〜小屋を出て一人静かに稜線歩きがスタート
 
小屋から歩いて2分で丹後山!
まだまだガスは濃くて・・・。
せっかくの稜線歩きもこれじゃ〜・・・。
梅雨の朝日連峰を思い出した

チシマザサの登山道は刈払いされて歩きやすい
登山道の両脇のチシマザサは進むに連れて
背の高さほどになってる

6:15〜利根川水源碑

昨夜小屋で一緒だった沢登りパーティー2組は
八木沢ダムから利根川源流を辿りここに着いたんだ・・・
ガスが無ければ利根川水源地帯の山々が見えるはず

6:25〜大水上山

ここから平ヶ岳へ向かうには遠い道のりだろう
登山道は整備されてない

大水上山からは急降下で鞍部
朝露で登山道は滑りやすい
スッパツをつけているが膝上まで濡れる

兎岳までじわじわと登りつめる

アキノキリンソウ

兎岳山頂手前より振り向くと
群馬側からガスが覆いかぶさってくる
薄く米山が遠くに姿を映し出してる
登りながら兎岳の左に中の岳の上部がぼんやりと見えた!
ガスが晴れるかも・・・少々期待!

6:58〜兎岳山頂

残念ながらガスで見えない・・・。
ここから眺める中の岳はいい感じだった!
暫く写真タイムでガスの晴れ間を待つ
荒沢岳に続くルートもガスで見え隠れ

オヤマリンドウ?

中の岳と越後駒ヶ岳

兎岳山頂付近で15分ほど待つ
ガスが薄くなりチラッと見えた中の岳と越後駒ケ岳のツーショット!
中の岳の左手には八海山もチョコと覗いてる
左から
ハナコと覚える・・・ッカイサン、カノタケ、マガタケ
ず〜と以前に小出の人から教わった

駒ケ岳の上は青空広がってる・・・。
守門や浅草方面もスッキリ澄んだ感じ
荒沢岳はガスに半分隠れてる

登山靴は濡れて靴下までぐっしょり
歩き難いが仕方ない
ゴアの登山靴なんだけれどなぁ・・・。



小兎へ向かうルート
紅葉が少し始まってる

守門岳&浅草岳方面

秋の空

兎岳〜小兎岳は植生豊かなお花畑と推察
色々な花々の葉が秋化粧
コバイケイソウは沢山咲いて様子・・・。
7:35〜小兎岳山頂直下

標識は山頂下の登山道に横たわってる・・・。
山頂はシラビソの樹林帯&ハイマツやツガザクラ?ネマガリタケ・・・。

小兎岳から見る中の岳は大きく凛々しい!

小兎岳から中の岳


小兎岳を下り次の登り返しにて
今日初めての6人の団体とスライド
昨夜は中の岳非難小屋泊まり

ナナカマドが群生!
紅葉ハイシーズンはササの緑とのコラボが楽しめるはず
7:55〜小兎岳下り

ナナカマド

下って来た小兎岳

北又川滝沢

8:10〜北又川の滝沢を見下ろすと・・・紫の群生!
たぶんトリカブトでしょう
写真は無理と諦めて前に進む
何気に山側の斜面を見上げると・・・トリカブトがいっぱい!

前方に登山者二人が向かってくる
男性に名前を呼ばれて驚く・・・。
K夫妻だった!
昨夜は満員状態の中の岳避難小屋泊
今朝は駒ケ岳、八海山、浅草岳、守門岳などは見え
丹後山方面がガスで見えなかったと彼らは言う

トリカブト

中の岳へ

遠くなった小兎岳・・・。

小兎岳を下りきって朝露も上がり登山道も乾いてきた
中の岳に向かう急な登りが始まる
行く手はだんだんガスに覆われ中の岳の向こうは・・・。

アザミ

タデ

紅葉@ハイシーズン楽しみ

岩場の切り立った痩せ尾根歩き
山頂手前の9合目池の段へ!

中の岳

9:30〜9合目池の段

さて、ここから十字峡に下るか・・・山頂へ進むか
山頂からはたぶん眺望は無理
ピークは三度踏んでるから・・・。

『ここまで来て山頂に行かなかったら後悔するわよ!』
女神さまのお言葉を思い出し山頂へGO!

アカモノ

マツムシソウ

マツムシソウ@ご褒美

池の段からは近そうで遠い中の岳
マツムシソウは花の終わったものばかり・・・。
嬉しいことに、なんと一輪咲いてました!

9:50〜中の岳山頂!

岩場を登りまだまだ・・・って感じで白の世界へ
やはり山頂から眺望なし
三回以上登った山はお気に入りの山だとか・・・。
これで四回目の中の岳

中の岳避難小屋は見えるけれど
駒ケ岳や八海山は見えない

コーヒーを飲んで
念願の丹後山からのトライアングル縦走に充実感たっぷり!


10:10〜下山
標高差1600mの長い下りが始まる・・・。
池の段手前で十字峡からの単独登山者と会う
スタートは5時と聞く

5合目の日向山を遠に見つめ
雨量計の建物が白く目立つ
下山ルートを目で追う

7合目小天上へ
十字峡から登って来ると、丁度この7合目の登りはキツイ
下山時は少しは楽!

ネコブ山が一際大きく見え
残雪時しか登れない山と聞いている

11:00〜7合目より八海山!

振り返り縦走して来た稜線へ目を向ける
ガスがまだ掛かってる
でも、小兎岳は解る!
山頂にシラビソのツンツンが目印(笑)
やっとどの山が小兎岳なのか解った

小兎岳



幾つかの地塘が点在してる
一帯は生姜畑と呼ばれる鉱山の跡

昨年6月は二度ここを歩いたが
生姜畑はたっぷりの雪に覆われていた

コウメバチソウ?

11:45〜5合目の日向山着
ナナカマドの赤い実が綺麗

ここでお昼を食べる予定だった
ザックを下ろすと蜂がまとわりついてきた
陽射しも強いので4合目まで下る
中の岳は4合目と5合目の間が一番長い

12:15〜4合目

ブナ林でランチ森林浴
ひんやりと静かな一時


ブナ林から北五葉松の尾根道になると
三国川ダムが見え十字峡は近い

2合目の千本松原を過ぎて
短い鎖場を幾つか通過

ようやく濡れた靴と靴下も少しは乾いてきた
しかし、足はふやけて膨張した感じ・・・。

登山道の真ん中に折り紙で作ったようなリンドウが咲いていた!

ツルリンドウ?

タムシバの実?

13:30〜1合目の大きなブナの木を過ぎ
ジグザクに下る
黒又沢に流れる水音が大きくなり
コンクリートで塗り固められた階段を下り
13:45〜十字峡登山口

丹後山そして中の岳は何時も静かな山歩き
深まる秋の紅葉が楽しみトライアングルルート!