丹後山(1808.6m)〜大水上山(1831m)
7月3日(日) 晴れ
登り(休憩含む) 十字峡ゲート(6:30)〜登山口(7:05)〜三合目(8:20)〜5合目(9:20)〜山頂(10:20〜11:10)〜
大水上山(11:40)
下り(休憩含む) 丹後山山頂(12:30)〜三合目(13:10)〜登山口(14:35)〜十字峡ゲート(15:10)
一度は歩きたい中の岳〜兎岳〜丹後山の周遊コース。昨年秋に中の岳に登り厳しさを体験した。では丹後山の登りはどうなんだろうか・・・。念願の丹後山にチャレンジ!そして周遊するにはどちら周りがいいのだろうか・・・。
6:30〜十字峡駐車場スタート! |
十字峡から栃の木橋までは三国川の渓流を楽しみながら左岸の林道を歩く。途中幾つかの滝を愛でながら歩く。対岸にはヤマボウシの花が白く綺麗に咲いていた♪丹後山登山口まではもう何回も歩いている。 歩き始めて直ぐに道が以前と違って驚く・・・。もしかして先月末の集中豪雨の影響だろうか?それとも中越地震?土が流れ下の大きな岩石が出ている。そして雪崩込んだ雪の塊が! |
7:05〜丹後山登山口。 |
栃の木橋を渡り右岸を暫く歩くと丹後山登山口に到着。中の岳と同じように石柱がある。途中林道の水溜りでは沢山のおたまじゃくしが泳いでいた。まだ雪解けの春を思わせる。 登山口からいきなりの急登!車道歩きがウォーミングアップと言えど、草むらをどんどん登り一度に汗が出始める。一人歩きはどうしても歩きが早くなる。そこで、『ゆっくり、小股、べた足歩き』と言い聞かせながら登る事に。ぐんぐん高度が増してきたように感じる。 |
7:20〜一合目の鉄砲平・・・。 |
ヤマボウシ |
突然目の前が開けた!一合目の鉄砲平だ。平らなのはここだけで・・・。ここからもブナ林と五葉松の尾根を登る。下ばかり見ていたら白い大きな花びらが落ちている。見上げればヤマボウシがたわわに咲いていた!カメラを向けるが背が低いために・・・。上手く撮る事が出来ない。 だんだんと視界が開け右後方に尖がった山!うん?あの山は・・・気になるなぁ〜。 |
尖がりの山は・・・? |
8:20〜三合目。五葉松の大木! |
左手に中の岳を見ながらの快適な尾根歩きが続き、大きな五葉松が姿を現し三合目となる。ここから見る中の岳は大きくどっしりと鎮座。この辺りからは単調な登りだが・・・ず〜と中の岳を眺めながらの登り!意外に快適な登山となる。登山道脇には花も見え始めた! |
ウラジロヨウラク |
9:20〜五合目!やっと半分・・・。 |
五合目付近から中の岳 |
五合目付近から花も沢山姿を現してきた。雪が解けたばかりなのかまだタムシバの蕾も!登山道の両脇はイワカガミやマイズルソウ。上を見ればウラジロヨウラク、ミツバオオツツジ、ヤマツツジ、ベニサラサドウダン・・・春から夏の花がびっしり(^^) 今回も花の山旅となった!花を眺めながらの尾根歩きは疲れを忘れさせる。そしてだんだんと登りは緩くなってくる。左手全方には丹後山から大水上山に続くと思われる稜線が見えてきた!ガスが掛からないうちに早く稜線歩きを満喫したい!と思いが強くなる・・・タンゴ♪タンゴ♪と足取りも軽くなる。 |
兎岳〜大水上山〜丹後山の稜線 |
七合目に出ると前方にシシ岩が見えた!そして巻機山に続く稜線がやっと見えた!丹後山の笹の群生は草原を思わせる感じで風に揺れ波打っていた!暑い暑いと歩いてきたが稜線で風に吹かれると冷たく寒いくらいだ。でも熱った身体には何ともいえず心地良い。この笹の群生が見たかったのだ♪ なんと早くもニッコウキスゲが咲き始めていた。足元を見れば清々しいブルーのタテヤマリンドウが道の両脇をブルーに染めていた!今までに見たことのないタテヤマリンドウロードが延々と続く・・・。 |
8:55〜八合目のシシ岩! | ||
八合目過ぎから丹後山 |
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シシ岩には鎖が付いていて登りやすい。ここからの眺めは素晴らしい!やっと目的地丹後山の全貌が見えた!山頂へとなだらかな登山道が続く。お花も沢山で気分は上々!八海山や巻機山も見える(^^) タテヤマリンドウのブルーに魅せられながら進むと分岐の標識に出会う。右は巻機山へ左は丹後山そして直進は水場。 山頂に向って歩き始めて直ぐに今年初めて見るイワイチョウの白い花が!そして今日初めて会う登山者。彼は丹後山までのピストン。なんともう下山・・・。 緩やかに登り進むと右側に丹後山避難小屋が見えた。山頂はその先直ぐ。 | ||
タテヤマリンドウ |
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巻機山に続く稜線 丹後山避難小屋 |
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10:20〜やっと丹後山山頂!〜11:10まで休憩(^^) | ||
山頂で一人お弁当を食べている方が・・・。 なんと美味しそうな愛妻弁当だ!奥様は八海山ロープウエーにて登山。 こちらコンビにで買った豆パンとコーヒーの侘しいお昼・・・。 景色を眺めていると中の岳から登り早くも丹後山に到着した若者が・・・。早い! 5時間ほどで丹後山まで。あらら、普通は中の岳までのコースタイムじゃないの! 休憩後は12時をタイムリミットに歩けるところまで散策・・・。いや〜眺めが良いのよ(^^) |
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大水上山へ続く稜線 利根川水源碑(1834m) |
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この稜線は見事なお花の群生!ホント素晴らし〜い!登山地図ではシラネアオイ、ニッコウキスゲと明記されているが、それはそれは沢山の花たちが競演しながら咲き誇ってる。残念ながらここでもシラネアオイは終わっていた・・・。写真を撮りながらフラフラ歩いていると大水上山のほうから来た三人の登山者とすれ違う。『何処まで行くんだぁ〜』と聞かれ『え〜花が綺麗なんで稜線を楽しんでます〜』と。『おぉ〜どおりでザックが小さいと思った』・・・六日町山岳会の方達だ。たっぷりと残った雪渓を一箇所横断する。この雪渓は小屋の脇まで続いているようだ。花に見とれて歩き、とうとう大水上山まで来てしまった!目の前は東斜面に残雪を纏った兎岳!ここから30分程で登れるみたい・・・行けませんよ!行くと先に行きたくなるから・・・行けば中の岳経由の長〜い下りが待っているから。またの機会にしようと兎岳から中の岳に続く稜線、そして平ヶ岳に続く尾根筋を眺め今来た道を戻る事に・・・。何時かは歩きたいこの稜線♪ |
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兎岳が直ぐそこに! |
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中の岳へ・・・。 |
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荒沢岳遠望 再び丹後山へ |
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12:30〜山頂を後にして下山・・・。 | ||
分岐からの下り ブラッシングしたい山肌! |
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シシ岩付近から景観 |
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丹後山に戻るとまたしても誰も居ない・・・。また熊鈴との二人旅かぁ〜と足早に下り始めると先行者が一人! 写真を撮りながら前後して下る。シシ岩で最後の眺望を楽しみ再び休憩しおにぎりを食べる。ず〜と眺めていたい・・・。ニッコウキスゲやナナカマド、ウラジロヨウラク、そしてタテヤマリンドウなどの足元の高山植物とも別れ足早に下る。潅木からブナ林の中へとどんどん下る。五合目でタムシバの花を眺めているとニョロニョロと長い茶のヘビが横切る・・・。何時見ても苦手だ!ブナ林のグリーンシャワーを浴びながらの下山路。五葉松の大木が現れ始めるとさらに急な下りとなり小股で慎重に下りる。三合目まで下りは40分・・・。下りは早い。 | ||
一合目の鉄砲平に着くと大水上山手前で会った山岳会の方々に再会。『シラネアオイの花は終わってましたね〜残念でした。』と話す。すると『雪渓渡って大水上山に向かったんだろう〜。帰りあの雪渓をず〜と歩いて小屋まで歩けば、ず〜とシラネアオイが咲いてたんだよ。』 あぁ〜失敗であった稜線で会った時に『シラネアオイは終わりましたね〜』と尋ねればよかった。 『来週もまだ咲いているから、また来ればいいさ!今度はハクサンコザクラもびっしり咲いているよ!』 山岳会では毎年7月に草刈などの登山道整備をしている。今年は来週末に行われる。 ここから登山口までは一番急な下りを山岳会の人達と一緒に下る。皆さんお元気で早い早い! |
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14:35〜登山口に無事到着! | ||
『笹に覆われた丹後山の景色が良いんだよ〜!兎岳に向う稜線も良い!』と聞いていた。それ以来ず〜と登りたかった丹後山に登ってきた!沢山の花に出迎えられた静かな山旅・・・熊に出会わずほっとした(^^) 熊鈴を大きく鳴らしながら歩いた登山道。 そして、周遊はどちら周りがいいのか・・・結果は出た。中の岳〜兎岳〜丹後山! |
スノーブリッジが掛かっていたが・・・。 |
6月末の豪雨で三国川の水が林道まで上がり土をさらってしまったのだ!大雪のため今年は8月まで残ると思われたスノーブリッジも押し流され三国川に大きな雪の塊が押し流されていた・・・。山岳会の方から聞く。 |
いよいよ夏山シーズンが始まる!飯豊連峰も北アルプスもそして越後の山々も気になる。今年はどんな出会いが待っているだろうか・・・。 |