爺ヶ岳(2669.8m)

8月14日(火) 晴れ

自宅を出たのは13日の午後10時過ぎ
高速に乗り糸魚川インターを目指す
『明日お山に泊まるなら会えないね・・・』
甥っ子のこの言葉が耳から離れない

夏山北アルプス!
何時もならルンルン気分で快適に車のハンドルを握り
眠気なんて襲って来ない
しかし、今回は睡魔に襲われる・・・。

蓮台寺PAで仮眠・・・長距離トラックのドライバー達も仮眠の様子
暑苦しくて目が覚める・・・時計を見れば1時25分
再びハンドルを握る
目指すは大町の扇沢!
途中コンビニで食料を買い扇沢に着いたのは3時30分過ぎ
扇沢駐車場を一周し無料駐車場に止める
車から降り空を見上げれば満天の星空&天の川だ・・・。
またまた仮眠・・・。
辺りが明るくなり4時55分起床!

扇沢無料駐車場

車中泊の登山者は多い!
トローリーバス扇沢駅に洗面に行く人
朝食をとってる人、荷物整理をする人・・・これが北アルプス扇沢の夏風景だ!
標高1433mの扇沢の朝は爽やか!
6時過ぎに準備を済ませ爺ヶ岳登山口まで舗装道を下る
6:15〜爺ヶ岳登山口出発!
予定は爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳まで!
泊まりは冷池山荘か種池山荘のどちらか

柏原新道はよく整備され凄い急登もなく登りやすい
でも、15分ほど歩いたら暑くて・・・Tシャツを一枚脱いだ
寝不足のせいか足が進まない
どんどん汗が出てくる
樹林帯のモミジ坂と呼ばれる
登山道をゆっくりゆっくり登る・・・。
写真を撮る元気も無い

登りきるとベンチで登山者が休んでいる
手前の空いているところに腰を下ろす
あぁ〜疲れた・・・今日はここで引き返そうか・・・。

登って来る登山者も皆疲れた感じだ
ブドウ糖を口に入れ再び歩き始める
振り返ると扇沢が見える
そしてスカイブルーの夏空が広がってる!

扇沢と針ノ木岳

柏原新道

7:30〜登山道脇にケルンが積まれている
モミジ坂を過ぎてからは、さらに緩やかで歩きやすい
岩小屋沢岳の稜線が綺麗に見える
行く先にある種池山荘も小さく見えた!

一枚岩の看板を過ぎ
ダケカンバやシラビソの木が見え始め
やがて石を敷き詰めた登山道に変わった
石畳の看板あり・・・なるほでね

稜線上に小さく種池山荘

岩小屋沢岳の稜線

石畳の登山道

8:30〜石畳を過ぎれば水平道の看板
ここから眺める針ノ木岳方面が好い感じだ!

蓮華岳〜針ノ木岳

左に岩小屋沢岳の稜線を眺めながら歩く柏原新道は快適!
次は石ベンチの看板・・・。
よく整備されてます!

石ベンチで休登山者

ウサギギク

岩小屋沢岳

登るに連れて岩小屋沢岳の眺めが変わる
標高2000m以上なのに暑い北アルプス!
直射日光が当たるとまじで暑い!
団扇で扇ぎながら登る人も・・・。

ミヤマカラマツ

オトギリソウ

ミヤマホツツジ
8:55〜遅くまで雪渓が残っていたと思われる沢を通過
ザレて危ない感じなので慎重に歩く
お花も咲いてる

ミヤマキンンポウゲ

ヨツバシオガマ

ハクサンフウロ
沢を通過し、お花の写真を撮りながら歩き進むと
童話に出てきそうな三角屋根が見えた!
種池山荘に続く石段の道脇はお花の絨毯!
ウサギキク、ハクサンフウロ・・・綿毛に変わったチングルマのお出迎え

チングルマ@綿毛

9:25〜種池山荘着!
う〜ん素晴しい眺めだ・・・。
蓮華岳〜針ノ木にガスが掛かり始めた
登りながら眺めた稜線の奥に
山肌の色の変わった山が見える・・・。
チョッと考えて・・・うん?立山!

種池山荘から立山

小屋前のベンチに腰を下ろし軽く食事
隣に座ってる登山者は神戸から来たと言う
聞けば父と同い年!
単独で昨日は鹿島槍ヶ岳に登り冷池山荘泊
今日は扇沢に下り帰る予定
『山に魅せられて60年ですよ』と彼。
神戸のオジサマは扇沢に向けて出発
10:00〜私も爺ヶ岳へ向かう
夏山らしくガスがドンドン上がってくる・・・。
雄大な景色が広がる稜線歩きは快適!
ハイマツの間を抜けて砂礫の登山道は北アルプスを感じる

種池山荘の赤い屋根の向こうにでっかく剱岳の姿
爺ヶ岳へ続くなだらかな稜線の右手遠くに富士山がみ見えた!
左手はもちろん『鹿島槍ヶ岳』
でも、山頂は真っ白なガスに覆われてる・・・。

爺ヶ岳への稜線

種池山荘と剱岳

鹿島槍ヶ岳

爺ヶ岳南峰

10:40〜爺ヶ岳南峰!居合わせた登山者から写真を撮ってもらう
バックは鹿島槍ヶ岳
直ぐに爺ヶ岳中峰に向かう
下って直ぐにコマクサ・・・夏ばて気味なコマクサ
ロープ越しに写真を撮る

コマクサ@夏ばて

爺ヶ岳中峰へ
北アルプスらしい景色が広がる
鹿島槍ヶ岳方面からやって来る登山者も多くなってきた

10:55〜爺ヶ岳中峰
ここが爺ヶ岳の最高峰で三角点あり
中峰を下り北峰に向かう
どうや北峰はピークを通らずかすめてる

チシマギキョウ

トウヤクリンドウ

爺ヶ岳稜線上のお花は暑さのためか元気がない・・・。
そして、お花が少ない
一番元気で沢山会えたお花はウサギキク

ウサギギク@キャンディーズ

冷乗越

冷池山荘がガスで見え隠れを繰り返し
やがて鹿島槍ヶ岳は見えなくなった・・・。
下り着いた場所は赤岩尾根の分岐となる冷乗越!
時間は11:35〜冷池山荘まで10分のCT・・・。
何故か冷池山荘に向かう気持が萎えてきた
鹿島槍ヶ岳もすっぽりガスに隠れ全く見えない

ここで休んでお昼を食べる事にした
腰を下ろしガスで見え隠れする立山、剱岳方面を眺めながら
可愛い甥っ子の言葉がまた浮かんできた
『明日お山に泊まるなら会えないね・・・』
あぁ〜考え始めたら、だんだん里が恋しくなってきた
こりゃぁ〜駄目だな(笑)

12:10〜今歩いて来た道を戻ろう・・・。
鹿島槍ヶ岳はまたのお楽しみにしよう!

帰り際、登りながら振り向くと
冷池山荘の赤い屋根が見えた・・・。

エゾシオガマ

シモツケソウ

イワツメクサ

青空も消え曇り空が広がる
稜線上のお花を撮影・・・。
写真を撮ってる場合じゃないよ!
扇沢まで下るなら急がないと・・・。

爺ヶ岳へ〜帰り道

今来た道を帰る・・・。
中峰〜南峰はもちろん巻道を歩く

南峰を下ったところで岡山県から来た登山者とおしゃべり
赤岩尾根を登り今日は種池でテント泊
明日は針ノ木岳へ
大きなザックを担いで赤岩尾根の登りは大変だったと言う
13:50〜種池山荘
宿泊の登山者がビールを飲んでいる・・・。
ベンチに腰を下ろしゼリーを食べて・・・
14:10下山開始
小屋前のお花畑で最後の花撮影

タテヤマリンドウ
 
曇り空で景色もはっきりしない帰り道
下山はストックを使いどんどん下る
登って来る登山者もまだ多い
3:30〜大きなザックを担いだ単独の若い女性が登って来た!
こんな時間に登って来るのか・・・。

ハクサンオミナエシ

16:10〜爺ヶ岳登山口着!
扇沢に架かる鉄橋を渡り車道を緩やかに登りつめて・・・。
16:25〜扇沢バスターミナルに到着!
2007年夏山は日帰りロングコースとなってしまった・・・。