中の岳(2085.2m)
平成18年6月25日(日) 曇り
登り 十字峡(7:00)〜3合目(8:30)〜5合目(9:40)〜9合目(11:35)〜山頂(11:55)
下り 避難小屋(13:20)〜5合目(15:05)〜2合目(15:55)〜十字峡(16:45)
辛くてもまた登りたいと思う気になっている。なぜなら思い出の山になっている・・・なんてブログに書いた。それにしても、まさかこんなに早く再び中の岳に登るとは思わなかった・・・。
前日の火打山登山の心地好い疲労のお陰で短時間ながらも熟睡!先回の中の岳登山を教訓に『十分な睡眠と早めのエネルギー補給』を心がけ再びチャレンジ!
『昨日火打に登ったんすか?』と十字峡に着くなり本日のリーダT君に言われる。『普通、中の岳に登る前日に火打山とか登らないよ!俺だったら登らないねぇ〜』と某山岳会M会長。『う〜ん、火打山って日帰りの山なんけぇ〜』とH隊長より。三人三様のお言葉が飛び交う・・・。『筋肉痛には、なってないかのう〜』 『筋肉痛は年だから明日なんじゃないのかな・・・。』とワタシ。こんな会話をしながら、こだわり派の登山者達が最後のメンバーを待ちながら準備。集合時間少し前にHさんが到着。
7:00〜安全登山を願いM会長とTリーダーは登山口の祠にお参り。以下皆習って手を合わせる。 |
スタートはこんな感じ |
最初から急登。1合目まではだいたい30分ですよ〜!『やっぱ、単純に考えても5時間は掛かるんだ〜〜。いやぁ〜最初からすんげぇ〜登りだねぇ〜』と中の岳初めてのH隊長。何をおっしゃてますか、飯豊の石転雪渓〜梶川尾根を楽勝で日帰りするお方が!。 程よく汗が出始め、おしゃべりしながら大きな一本ブナのある一合目に到着。山ツツジの赤色が見事! |
一本ブナの巨木 |
二合目へ向う鎖場 |
梅雨時期らしくぼわ〜とした空気に包まれながらモクモクと登山道を歩く。振り向きながらH隊長は周辺の山々を尋ねる。この辺りの山々に精通しているHさんとリーダーが詳しく説明してくれる。新潟の下越方面に詳しい隊長は魚沼の山々に興味深々の様子。二合目の千本松原からは阿寺山や八海山の五竜岳などの眺望あり。桑の木山、ネコブ山、下津川山方面の稜線に見とれているようだ。 しかし、残念ながら曇り空のため景色ははっきりせず。写真は上手く撮れない。それじゃぁ〜花の写真を撮りながら歩こう!それに休めるし・・・。 |
3合目過ぎまでは目線の花々の競演。尾根かブナナの林に入り4合目へ。ここからも雪はなく夏道のまま進む。登山道脇の花達の競演がはじまった! 前方を眺めながら『山の上に小屋みたいんがぁ〜見えるけど・・・何あれ?』と隊長。『五合目の日向山の雨量計ですよ』 |
4合目に向うブナ林 |
ミヤマカタバミ ツバメオモト |
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花々を愛でながら5合目到着。目の前のデッカイ中の岳にガスが掛かり始めた・・・。雪はまだ沢山残っている。大きなザックを担いだ団体が日向山から下って来た。道中長いので日向山には寄らず残雪たっぷりの生姜畑を進む。そろそろ目的の山菜がありそうだ。 生姜畑付近で『日向山ってどれ?』と隊長・・・。『えっ!さっきの雨量計のあった山が日向山だよ〜』と。皆で日向山を振り返り眺める。隊長らしい・・・。 |
日向山雨量計 |
生姜畑から中の岳 |
残雪期の生姜畑はガスが出ると迷いやすい。木々も出始め夏道と雪道を注意しながら進む。途中の藪にてコシアブラを収穫。生姜畑を過ぎれば7合目の小天上を目指しアップダウンを繰り返して、また本格的な登りが始まる!中の岳はまだまだ遠い。 |
たっぷりの残雪 |
6合目辺りはまだ雪が融けたばかりで、登山道脇はカタクリが一面に咲いていた。この辺りから足元はフラワーロードとなっていた。花を撮りながら休み休み進む。7合目過ぎからはヒメシャガやオウレンそして斜面いっぱいにシラネアオイの群生。途中キスゲの蕾もチラホラ。トリアシショウマも沢山出始めていた。笹藪にはツバメオモトが沢山咲いている。今日一番の花はツバメオモト!沢山の花たちに興奮気味! そしてリーダーは藪の筍刈りへ・・・。 |
カタクリ ミツバオウレン |
ヒメシャガ |
低木の登山道にダケカンバの木が見え始めると9合目の池の段まで直ぐ!辺りは真っ白くガスに覆われ丹後山方面の稜線も全く見えなくなった・・・。池の段に出ても眺望はなさそうだ。 |
最後の苦渋 |
池の段手前はゴゼンタチバナ、イワカガミ、オウレン、タテヤマリンドウが沢山咲いている。 |
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ガスに覆われた池の段 |
11:35〜9合目池の段に着く。思っていた通り何も見えなかった。どうする?止める?ウダウダ言いながらも会長に促されやはり山頂へと向う。池の段の雪庇は危うい感じ。夏道にへばりついて歩く。ここからの花がまた素晴らしい!タテヤマリンドウ、ハクサンコザクラ、ハクサンチドリそしてなんといっても岩肌に一面咲き乱れたツガザクラの塊!ひょえ〜と大声で叫び一斉に写真タイム。しかし、足場が悪く危なくて手が伸ばせない。 |
山頂へ |
ツガザクラ |
ハクサンコザクラ |
11:55〜中の岳着!ぼんやりとした梅雨空らしい眺望が広がっていた。荒沢岳も薄く姿を見せている。そして登山者が三名休んでいた。その一人からHNで呼ばれてびっくり!二年前に高妻山に一緒に登ったハナさんだった。ハナさんは以前から丹後〜兎岳〜中の岳を歩きたいと言っていった。あまりの偶然にこれもやはり縁でしょうか?と年寄りくさい言葉が浮かんだ。 ハナさんと別れ、非難小屋に移動しランチタイム!リーダー収穫のササンコを茹でラーメンに入れて食べる。まいう〜!食後は美味しいマンゴーシュクリームとコーヒー。 眺めもこの時期であれば良しとしなければいけない。小屋前の祠付近にはハクサンコザクラが咲いてる。下山も長道中なので一時間ほどの休憩で小屋を後にする。 |
健脚者達 |
再び山頂に戻り記念撮影。池の段までは慎重に雪庇と夏道をトラバース。そこから先はリズム良く駆け足しで下る。丹後山の稜線も僅かな陽射しを受けはっきりと見えた。アップダウンを繰り返し生姜畑へと向う。下りと言えど体力はかなり消耗する。早め早めに水分を補給。干し梅をHさんから貰い良い味だなぁ〜と味わいながら下る。ダブルストックを使っての下りは良い感じ。 |
遠くに日向山 |
生姜畑付近でまたコシアブラを採り、雪融け水を口にしたりで火照った身体の熱を冷ましながら歩く。標高が下がると暑さが増してくる。日向山で中の岳の姿を最後に眺めて下る。下るスピードに拍車がかかり、速いペースで4合目〜3合目と下る。千本松原から八海山と阿寺山を眺め鎖場を過ぎ、水場の看板近くで二人が水を汲みに行っている間に休憩。最後は大きなブナを目指して一合目に着いた。『中の岳にこんなに時間が掛かるとは思わなかった・・・。』とリーダーは言う。十年ほど前はもっと速く登れたと言う。 水の音が大きく聞えると長旅の終点も近い。最後の階段を一歩一歩確実に歩いて十字峡に到着。お疲れ様でした!そして楽しい中の岳フェステバルの企画ありがとう! |
参加者の皆様から沢山の画像を提供していただきありがとうございました。 |
白いイワカガミ |