巻機山(1967m)

平成17年9月18日(日) 晴れのち曇り

登り 駐車場(7:15)〜五合目(7:55〜8:00)〜七合目(9:10〜9:25)〜前巻機(10:05)〜巻機山(10:30)
下り 巻機山(12:35)〜巻機小屋トイレタイム(12:55発)〜駐車場(14:55)

 そもそも昨夜から失敗は始まっていた。つかの間のお一人様気分に浮かれ、夕食にトマトサラダを食べながら缶ビール350mlで酔ってしまった。誰も居ない夜がこんなにも開放的でいい気分になれるなんて!誰にも気兼ねせず自分だけの自由な時間がある。
 巻機山に登る予定なのに準備もせず。だって好きな時間に起きて山の準備だけで出発できるから。でもデジカメだけはちゃんと充電していたのに・・・。こんな安易な気持からこうなってしまた。
 五合目でお決まりの写真を撮ろうとデジカのスイッチを入れた・・・。『カードが入ってません』の文字が現れた。見上げれば青空が広がっていた。気持は一気に下り坂・・・。


 清水集落に入り巻機山の駐車場を目指し車を走らせる。まだ駐車場には程遠い路上に車が数台止まってる。うん?キノコ採りの車かしら・・・。路上駐車の車でつながっている。うかつだった巻機山は百名山だったのだ。まして三連休だ。9月の山はオフシーズンなんて勝手に考えていたが百名山にオフはないのだ!巻機山は6回目の登山だがこれほどまでに車が多いのは初めて!それでも何とか駐車場のトイレ近くに車を止める事が出来た。県外ナンバーの多い事さすが百名山だ。
 
 今日初めて使う頂いたデジカメケースのグリーンがとても綺麗に見えた。お天気恵まれ前巻機から眺める巻機山や割引岳が楽しみだ!いい写真が撮れるといいなぁ〜。なんて考えながら今年舗装された駐車場を歩き始めた。
 あれ〜巻機山の登りってこんなに楽だった?もう少し急だったような・・・。そう5合目までの樹林帯のジグザク登りが結構大変だった。でも今年登った丹後山や本谷山は最初から急登が続いた。それに比べたらとても楽に登れる。
 滝の水音が大きく聞えてくると五合目に着く。目の前に米小沢の滝が綺麗に流れ落ちている。右手後方には大源太山が迫って見えた。恒例の写真タイムだ。デジカメケースからカメラを出しスイッチを入れる・・・。
 
 どうしてこうなんだろう。家でデジカメをケースに入れる前にどうして確かめなかったのか。悔やんでみても遅い。こんなにも青空が広がっているのに・・・。諦めながら天狗岩のビューポイントを目指す。道は広めになり緩い尾根歩き。スラリと伸びたブナ林を眺めながら、昨年5月に歩いた光景を思い出す。
 左に割引岳と天狗岩が見えると六合目。この時期になるとヌクビ沢に雪渓はなく水が流れている。大勢の登山者が展望を楽しんでいる。車の台数に比べ井戸尾根の入山者が少ない。沢を登っている人が多いからだろう。割引岳の尖がりピークが綺麗に見えた。またもや写真が撮れないのが悔やまれる。
 潅木が低くなり七合目で視界が開け巻機山は一気に変貌する。ここで小休止。草原を歩きチシマザサとシャクナゲ、ハイマツの茂る登山道を登る。視界が開けている登りはそう苦にならない。登りきると八合目に着く。谷川方面の山なみが綺麗に見える。
 八合目からはガレ場に階段があり、以前はなかった補助の木が添えてあり階段が登り易くなった。この階段が終わり木道を少し歩くと前巻機山に着く。稜線の草紅葉は既に始まっていた!ここから見る巻機山や割引岳が好き。携帯電話のカメラで写してみる・・・。

     
割引岳                          巻機山

 前巻機山から木道で下ると左手に新築された巻機小屋がある。帰りに寄る事にして山頂を目指す。小屋から少し登ると平坦な場所に池塘があり巻機山の姿が映っている。ここから先は階段状の道を登りつめて山頂。既に沢山の登山者が木で作られたベンチに腰をかけ休んでいる。正面に見える越後三山は少し霞んで見えた。30分程休み稜線を散策する。目的は今月4日に小穂口の頭から見た下津川山方面の稜線が見たくて牛ヶ岳まで歩く。この辺りのほうが草紅葉が進んでいるように思われた。
 巻機山はピークだけでなく稜線を散策しながら色々な山を眺める事が出来る。これも楽しみの一つ。

    
牛ヶ岳から           牛ヶ岳へ

 牛ヶ岳に向う途中に池塘が幾つかあるのに気が付いた。下津川山方面につながる稜線下にも幾つかの池塘が見えた。

     
牛ヶ岳付近の池塘          下津川山方面へ 

 山頂の稜線散策で草紅葉を愛でながら一足早い秋の風情を楽しんだ。何回訪れても飽きない山だ。何時までも居たいがそろそれ下山しなくては。初秋の巻機山はいい眺めだった。

     
巻機小屋前から

 巻機山を後にし新築の巻機小屋に寄る。一階は今日泊まる若い女性達で賑わっていた。バイオトイレも気になりチェック!トイレは小屋一階に二つある。壁に貼ってあるバイオトイレの使い方の説明を読むが・・・『自転車のペダル???』 登山靴を脱ぎ早速使ってみる。トイレの中には綺麗な様式便器と自転車。スポーツジムに来たみたいだ(笑) 使用後、壁に貼ってある説明書を見ながら実行する。自転車に乗りペダルを前に20回、後ろに10回まわす。すると便器の中の糠がゆっくりまわる。これが最新式のバイオトイレ!使用感は快適!
 小屋前の水場からは米子沢を登りつめた登山者が沢山登って来た。気温も高いから沢登りは最高だったのではないだろうか。沢登の登山者達の満足そうな笑顔を眺めこちらも微笑んでしまう。巻機山のたおやかで綺麗な山容を眺めながら、ここからは一気に下ろう。


山登りデジカメカード忘れずに!