風吹大池(1780m)〜風吹岳(1888m)

平成17年7月18日(月)海の日 晴れ

登り(休憩含む) 土沢登山口7:30〜風吹大池10:00〜風吹岳10:35〜11:00〜風吹天狗原12:10〜風吹大池12:35
下り        風吹大池14:25〜土沢登山口15:35

 『アッ!水場に着いたよ!』 と。『じゃ〜大池までは、もうすぐね』
水場脇の標識に『風吹大池まで40分。ここで一息入れて』と書いてある。ホースからは少量の水が流れ落ちている。2リットル満タンにするには結構時間が掛かる。辺りには成長した水芭蕉と一輪のキヌガサソウが咲いていた!久しぶりに見るキヌガサソウは気品に溢れていた。
 意外に早く着きそうだ・・・今日はハイキング?御神楽、高妻山、丹後山と続いた後だからそう思えた・・・。
 


 土沢の登山口からは緩やかに樹林帯の中を進む。やがて両脇が切れたやせ尾根になり、沢音が大きくなり始めるとイオウの匂いがキツクなってくる。右手を見るとイオウで白くなった沢の全容が見える。冷鉱泉と地図に書いてある。どうやら下ってそこまで行けるらしく踏み後とロープも着いていた。
 やせ尾根から水場までも樹林帯のぬかるんだ登山道歩きで、成長した水芭蕉以外に花らしい花はない。イワカガミやマイズルソウは既に咲き終わっていた。時折ゴゼンタチバナがひっそりと咲いていた。
 水場を過ぎてからはサンカヨウやエンレソウの花。残念ながら花は終わり実をつけていた。そんな時登山道真ん中に珍しい花?なんて花かしら?薄暗い樹林帯歩きが多いため写真も撮らずに進んできた。ようやく被写体が現れた!

   
これは?                         キヌガサソウ
  
 キヌガサソウの写真を撮りながら歩き進むと、風吹山荘の三角屋根が見え風吹大池に着いた。白馬大池と違い池は樹林に囲まれて予想以上に大きい!北アルプス最大の山上湖だ。時間も早いので風吹岳に登る。山頂からは北アルプスの山々が見えるのだろうと心は弾んでいた! 池の周りは草刈が終わって歩きやすい。周遊コースを進み右に折れ風吹岳を目指す。この山は森林限界が無いの?・・・山頂まで景色を楽しむ事は出来ず、雪倉岳、朝日岳と思われる山々を木の間越しにみる。眺望のない風吹岳山頂はいささかがっかりした。下界はかなり暑いのか小谷村がぼんやりと見えた。南方には白馬乗鞍岳が見えるはず!しかし大きな木で遮られ見ない。登頂を記してワインで乾杯し休憩。風吹岳に登る事はもう無いだろう・・・。


ヒオウギアヤメと風吹大池

 風吹岳を下りながら、『ここまで来たからには風吹大池を周遊し全て見ようじゃないの!』と即座に決定。下山して直ぐは小敷池から風吹岳を眺める。キヌガサソウは盛りに咲いている。サンカヨウ、シラネアオイはしょんぼりとまだ咲いていた。少し進んで血ノ池に行くと、これから咲くであろうイワイチョウの光り輝いている葉っぱの群生。神ノ田圃ではコバイケイソウの大群生が待っていた。もうカメラは手にしたまま!足元にはゴゼンタチバナガ風吹天狗原までず〜と咲き乱れている。最後は科鉢池を見下ろして点在している小さな池周りは終わる。風吹大池から離れ風吹天狗原へと道は続く。


コバイケイソウ

梅雨明けを感じだ一瞬

トキソウ?

    

 風吹天狗原には木道が敷かれている。ここではワタスゲが満開!チングルマの花はもうワタゲになっていた。散策途中から青空が広がり、白い雲がニョキニョキと出てきた。『梅雨明けしたんじゃないの?』 北アルプスの夏を感じさせる一瞬。なんて気持がいいんだろう。今日はここで正解だった。
 気がつけば食事もせず5時間近くも歩いてる。天狗原散策はこれくらいにして風吹山荘へ・・・。



チングルマ