門内岳(1887m)

平成19年9月2日(日)


『山に登る?
』と・・・。
この時期は何処へ
『飯豊!』
ひゃ〜飯豊日帰り・・・とんでもない!

飯豊と一言聞けば、それはイコール『キツイ』のイメージが大!
まして日帰りで丸森尾根〜門内岳〜梶川尾根

『門内岳辺りはマツムシソウが咲いているよ!』
マツムシソウに弱いワタシ・・・。

五年前の石転沢〜梶川尾根日帰りの記憶が甦る
正直あの時の下山は今まで一番辛かったと思う・・・。
あれから5年、さらなる加齢で日帰りはできるのか?
6:25〜丸森峰コースから登る
登山口の天狗平には既に車が数台
でも、日曜日にしては少ない
飯豊は何処から登ってもキツイ・・・。
もちろん丸森尾根は初めて
お天気は曇り空、雨が降らなければ良しとしよう・・・。

足どり重い人・・・。
 
歩き始めて直ぐにお猿さんのお出迎え!
彼は登山道を譲らず・・・しばらく様子を伺う
カメラを出して写真を撮ろうか?
でも、飛び掛って来たら怖いね
やがて木々の中へするすると・・・。
15分ほど登ると登山者をカウントするセンサーの出迎え!

『丸森尾根は梶川尾根より楽ですよ!』
そんな言葉を誰からか聞いていた・・・。
なるほど、そう言われれば、そんな感じもする・・・。
それでも、急登の連続!ザックは軽いのに足上がりが悪い
汗がどんどんでます!
そして、どんどんペースは落ちて先行者は何処へ?
かなり遅れてマイペースで登る(笑)
果して、何処まで歩けるのか心配になってきた・・・。


ホツツジ

登山道脇はホツツジが群生し咲き誇ってる
さすが、飯豊の花は素晴しい!
ホツツジに見とれながら・・・休憩することに
歩き始めて丁度一時間経過
何時ものパターンだ・・・登り始めが辛い
パンを少し食べ15分ほど休む

木々の葉や草に水滴が付いてキラキラと綺麗
ノウゴウイチゴの葉に水玉が光る

登山道は木の根の階段が続く
やがて、ガスに覆われる
登りながら左手に見えていた梶川尾根にも白い幕が下りた・・・。

 
8:05〜夫婦清水着
山の水フェチはもちろん水場へ!
左に少し下り流れ落ちる水を手に救い飲む
冷たさは無いが甘い水

周りの景色は得られず
ガスの中を歩く
足元にはアキノキリンソウが沢山
見上げればナナカマドの実が赤く色づいてる
山の木々は秋色が始まってる

雨がポツリとあたる・・・。
どうせガスで何も見えないなら、下山して観光モードに切り替える?
どんどん降ってくればね・・・。
もう少し先まで行って見ましょう

ミヤマママコナ

紅葉

ツリガネニンジン?

ナナカマド
登りながら少し早い秋を見つける
オオカメノキの実も色づいてる
石膏で作ったようなキノコ!
もちろん食べられないよね

登り疲れてきた・・・。
『休みたい!休ませて!』
と叫ぶ・・・。
すると
『ひゃ〜凄いよ!』
うん?どうしたの?

9:05〜潅木から抜け出したら・・・。
素晴しい景観が広がっていた!
『何?lこれ?凄いね!雲海だね・・・向こうは滝雲?なの?
上は雲が無くて稜線がくっきり見える!
遠くダイクラ尾根の宝珠山?なのかしら・・・。
あの時、下らないで良かったね!

のんびりと25分も休憩・・・。


雲海

足どり軽い人!

9:30〜雲海に見とれて長い休憩後に出発!
少しは元気になったかな・・・。
登り初めて直ぐにトリカブト!
季節は前後するが紫陽花も咲いている
紫色の花が好き!
今日はマツムシソウに会えるかな?
潅木帯の底状の登山道
ツバメオモトの瑠璃色の実が光ってる

ツバメオモト@瑠璃色秋バージョン


近そうで遠いんだよ・・・。

10:00〜視界が開けて丸森峰に着いた!
『青菜に塩』状態で、なんとか丸森尾根を歩いてきた・・・。

右手にエブリサシも見える
さあ〜地神北峰を目指して歩くよ!
意気込みだけは大だ
緩やかそうに見えるけれど・・・。
登りになると足が進まない
やっぱり、大きく離されて歩く(笑)

エゾリンドウ?

頼母木山&エブリサシ岳
10:47〜地神北峰着!
やっと飯豊の稜線に上がった!

この場所は二度目
3年前の盛夏に足尾松尾根〜大石山〜頼母木山〜地神北峰
そしてエブリサシ岳と歩いた
可愛らしい頼母木小屋も小さく見える
懐かしい景色が広がる

飯豊の稜線はこれで4回目
何時も稜線が見え視界は良好だ
相性の良い山なのかも・・・。

イイデリンドウ
地神北峰で少し休み地神山へと向かう
ここから扇ノ地神までは始めて歩く道

稜線歩きは快適だ〜!風も心地好い
イイデリンドウを発見!
凄いね良くぞ見つけました!
ウメバチソウも沢山咲いてる
振り返れば地神山・・・ナイスナ山だぁ〜

地神北峰

トリカブト

地神山に続く登山道脇はトリカブトの群生!
飯豊の花って凄い・・・こんなに沢山のトリカブトは初めて♪
ミヤマトリカブト?

11:18〜地神山着
稜線上の軽いアップダウンを繰り返し
梶川尾根分岐となる扇ノ地神へと向かう

あの尖がりが扇ノ地神
まだまだ遠い・・・。

ハイマツの登山道を歩く
平坦な登山道歩きは足も軽い
しかし、一度登りになると・・・ピタッと足が止まる(笑)

頭の周りをビュウ〜ビュウ〜と何かが通る?
うん?鳥?・・・あの形はツバメ?
それにしても風を切る音って・・・こんなに凄いとは

ゆっくりでも歩けばやがて目的地に着く
11:45〜扇ノ地神着!
次の目的地はいよいよ門内小屋&門内岳


扇ノ地神を下り胎内山との鞍部にて
北股岳〜梅花皮小屋〜烏帽子岳
そして飯豊本山を目で追う
それらは雲海に浮かぶ島々だ

目的地の門内小屋&門内岳

ゆるゆると胎内山を登り
下れば
またまたトリカブトのお花畑が広がる
門内の西側は少し草紅葉が始まりつつある
数週間後には笹の緑とのコントラストがはっきりして綺麗になるだろう

門内の水場標識を見ながら
12:10〜門内小屋に到着!
小屋の周りはマツムシソウとトリカブトの群生
今年も会えたね・・・マツムシソウ!

5時間半も歩いた・・・。

外のベンチでお昼?でも、風が冷たいから小屋へ
扉が開きません!
『もっと強くひっぱて下さい!』
と小屋の中から声がかかる・・・開きました
登山者4名が休憩
お一人は丸森峰から前後して登った方
今日のルートは私たちと同じ

温かいお茶とおにぎりを食べる
朝はコンビのいなり寿司一つ食べただけ・・・。
しっかり、食べないと駄目だな〜反省しきり

昼食後は門内岳へ!

門内岳山頂より

北股岳〜烏帽子岳〜飯豊本山に続く稜線を目で追う
飯豊縦走も歯抜け状態だ・・・。
梅花皮小屋から御西小屋まで未踏
そして大日岳も・・・思いは馳せる

マツムシソウ
名残惜しいが日帰りなのでそろそろ下山
13:05〜門内小屋発
門内清水に寄れず残念・・・。
春に登った二王子岳や蒜場山を確認しながら胎内山に向かう


ウメバチソウ

13:30〜扇ノ地神
いよいよい梶川尾根下りが始まる
その前に暫し写真タイム
梶川峰までは緩やかな下りでお花畑が続く
イワショウブ、キンコウカ、タカネマツムシソウ
チングルマの綿毛が風になびく
見下ろす斜面にはまだニッコウキスゲが咲いている
そして、この付近も草紅葉が始まってる

稜線の眺めともお別れ・・・。
それにしても、雲海に浮かぶ飯豊は幻想的!
素晴しい風景にめぐり会えた
感動&感謝

チングルマ@綿毛

雲海に浮かぶ飯豊本山 (撮影:松本)

地神山〜地神北峰 奥にエブリサシ岳

14:10〜梶川峰
石転沢の雪渓を眺める
ここからはどんどん下る・・・。
でも、まだ急な下りではない

14:40〜五郎清水!
もちろんお土産に汲んで持ち帰る(笑)
14:55〜五郎清水発
この辺りからガスの中へ・・・。
稜線から眺めた雲の中に入るのだ・・・。

15:15〜滝見場・・・もちろんガスで視界なし
ブナを眺めながら下る
鞍部から少し登り
15:45〜湯沢峰
本格的な急な下りが始まる!
滑りやすい赤土&木の根
容赦ない下りだ・・・滑らないように慎重に下る
飯豊山荘の赤い屋根が見えても
まだまだ下りは続く・・・。
へっぴり腰で下る
下りでも汗が出る

登山者をカウントするセンサーを通過
下りながらセンサーを見下ろすと
登山道にロボットが居るみたい・・・。

大きな一枚岩をロープで下ると
梶川尾根登山口は直ぐ
16:50〜梶川尾根登山口着!
無事に飯豊日帰り出来ました・・・。

飯豊日帰りは、飯豊を身近に感じさせてくれた