大日岳(2128m)

平成19年10月13日(土) 曇りのち晴れ

ガスのトンネルを登りつめ
右前方に赤い物がフワフワ・・・。
うん?あれは・・・。
ガスの切れ間から覗く赤い塊が瞬時に解らなかった
そして目の前には
言葉を失うような絶景と見事な錦秋が広がっていた!

あぁ〜この事か!・・・頭のなかにインプットされてるフレーズが思い出された!
『早川の突き上げで劇的に景観がきりかわる』

実川からオンベ松尾根を歩くというのは全くの想定外
まさか、そのチャンスがこんなに早く来るとは思ってなかった
オンベ松尾根のキーワードは頭にインプットされてる・・・。
その中でも一番のキーワードは
『早川の突き上げ』
幾つかのキーワードを確認しながら
この早川の突き上げに着いた!
今日はここで終わりにしても良い思った・・・。

早川の突き上げ

集合は実川林道終点
ナビをセットしながらも工事看板に迷わされ
福島まで行ってしまった
再度、日出谷集落をウロウロ・・・。
情けないほどできない女である(涙)
まったく・・・。
パニック状態になりながら
やっと実川への道を見つけ車を走らせる

日帰りチームは既に出発
泊まりメンバーが待っていてくれた!
ありがとうね!

初めての人&再会の人と(撮影:マリちゃん)

7:30〜まだ緑濃い森を歩きながら
楽しく会話が弾む
飯豊を歩くことが好きでたまらない様子
う〜んいい笑顔が炸裂・・・癒される〜♪

先頭がストップ・・・?
へつり道でダイモンジソウが咲いていた!

ダイモンジソウ

アシ沢に架かる橋

ダイモンジソウを撮り
ちょっと前方を見れば
『アシ沢の橋』が見えた!
早くもキーワード@のアシ沢の橋だ
アシ沢も撮りたかった
でも、カメラを落としそうになって止めた・・・。
飯豊での再会を楽しんで、笑いと会話が絶えない
若者達は軽やかな足取りで
急な登りを登りとも思わない様子
どんどん駆け上がる!ふ〜新幹線並の登山だな・・・。
やがて彼らの声が小さくなり
そして全く聞えなくなった・・・。

飯豊の登りは何処も最初から急登の連続だった
でも、このルートは歩きやすい!
程よく平坦な場所が出て来る
でも、汗は出る・・・。


登るにつれてブナが少しづつ色づいている

???
平坦な場所で花を撮影していると
上から笑い声が聞える!

8:30〜ストンと平らな場所に出た
新幹線チームが休憩
ここが
『月心清水!』・・・キーワードA
意外に早く着いて驚く
少し剥げた看板が置いてあった

水フェチのワタシとしては気になる
『水場まではどのくらいですか?』と聞く
『近いけれど足場が悪いですよ』
足場が悪いなら行かない事にしよう
kenrokuさんの自家製手作りアンパンを頂戴した!
みるからに見事な出来栄え!
ここでは勿体無くて食べれず・・・。
自宅に持ち帰り両親と食べる@親孝行娘?

新幹線チームは一足先に出発
綴さんを待つ

男性の登山者が早くも下山して来た!
ガスで眺望が得られないから一服平で引き返してきたと言う

そうか・・・ガスかぁ〜
午前は晴れて午後から曇り予報だったのにな・・・。

男性登山者が下って暫くすると綴さんが登って来た
9:10過ぎ〜歩き始める


見える限りでは山肌も色づき始めてる
曇り空ではっきりしない景色、そしてガスのカーテン・・・。
登りは程よい斜度で歩きやすい!

眺める山々の稜線はガスで見えない

やがて殆ど白の世界となり
急な登りに長いロープが・・・。

ロープの上より

一服平の黄葉

ロープを登ると平らな場所へ・・・。
たぶんここが
『一服平』(キーワードB)なんだろう
ガスに覆われて何も見えない
下山した登山者の言う通りだ・・・。

一服平からの登り


ひたすら白の世界を進む・・・。
少し風が吹いてきた
眺望もなく足元ばかりを見つめてどんどん登る

やがて前方から、ふわ〜と風を感じた!
顔を上げるとガスのカーテンが揺れ動いてる・・・。
見たことのない彩の世界が広がっていた!

錦秋

10:40〜多くの登山者が絶賛し驚嘆を上げる場所
『早川の突き上げ』(キーワードC)と解る
この景色を見せたいが為に
ガスのトンネルが演出されたように感じる

オンベ松尾根はまだ濃いガスの中だ・・・。
大日岳も上部はガスに包まれている
左手の櫛ヶ峰も素晴しい紅葉

風に吹かれ今日はここまで・・・と思ってみた
されど、欲張りな女でもある
絶景を眺め次なるキーワードへ
右へ進み牛首山へ

何回も同じような写真を撮りながら
写真も数のうち・・・当たらない

右奥:烏帽子山

新幹線チーム@牛首山標柱より

稜線に出てからもガスのカーテンはゆらゆらと風に揺れてる
牛首山で休憩を終えた新幹線チームが歩き始めた
11:12〜牛首山標柱に着く
大きな声で彼らを呼ぶ!
振り向き手を振ってくれた
綴さんも稜線に出てこっちに向かってる

風が冷たくフリースを着込み、おにぎりを食べる
ハイ松の緑と紅葉のコントラストが良い
ようやくオンベ松尾根が姿を現した!
小さなアップダウンを繰り返すオンベ松尾根

オンベ松尾根

11:35〜大日岳へ登れそうですね!
と言いながら牛首山を後にする
一登りして鞍部の
『牛ヶ首』(キーワードD)を見下ろす
大日岳に向かう巻道を目で追う
単独の登山者が下って来た

大日岳&牛ヶ首

11:57〜牛ヶ首

この先は右手にまわり込みながら
草付きとガレ地の急斜面を登る
12時半頃には大日岳に着けるでしょう・・・。
されど大日岳のラストは厳しい!
登りながら飯豊本山や草履塚が見えてきた
上部は赤く色づいてる!

ガスが上がるかもしれない
山頂から声が聞える!もう直ぐだ!

山頂直下でいっちゃんとまことさんご夫妻が待っていてくれた
寒い山頂で長く待たせてすみませんでした
12:33〜大日岳山頂!
まりちゃんが登頂の写真を撮ってくれる

草は雪で少し白くなり、山頂標識にはエビの尻尾が出来ている
寒い山頂で一時間近くも待たせてしまった・・・。

山頂標識の前で集合し何回も記念撮影!
吹く風は冷たいが気分は最高だ

厚いガスに覆われた山頂もどうやらガスが上がりそうだ

ラストキーワードを探しキョロキョロする
駄目だろうか・・・。
するとガスの切れ間から少し姿が見えた!
期待できそうだ!

キーワードE・・・『西大日岳』

ガスのベールがす〜と引いて
西大日岳が姿を現す!
おぉ〜このお姿も見たかった
今度来るときは西大日岳まで行ってみたい

そして
『バックはいつも西大日岳』のフレーズを思い出す
次回は西大日岳をバックに写真を撮ろう


山頂より牛首山


大日岳

12:48〜山頂を下りる
少し下った惣十郎清水で昼食タイム!
ここは風もなく陽があたり快適
美味しいご馳走をいただき楽しい一時

ガスも上がり飯豊本山の稜線が見えるよになった!
何時までも絶景を眺めてはいられない
暗くなる前に登山口に着かなければいけない・・・。


13:30〜下山開始!
青空も広がり気分は上々
絶景を眺めながら下る・・・。
歓声を上げながら

御西岳〜飯豊本山

大日岳を爆走!

登りはガスで眺望はなかった・・・。
御西岳〜飯豊本山〜草履塚に続く稜線を眺め
磐梯山も綺麗な姿を見せてくれた
西側には烏帽子山その奥に蒜場山
こだわり人が通いつめる棒掛山も見える・・・。

山肌に陽が当たると眩しい程の紅葉
まさに今が最盛期だろう
何度も驚嘆の声が上がる

燃える山肌

そろそろ稜線歩きも最終・・・。

12:50〜早川の突き上げ
大日岳と錦秋をバックに写真を撮る
『山が燃える』の言葉がぴったりだ

名残惜しいけれど
ここでこの景色ともお別れ・・・。


オンベ松尾根を下る
登りではあまり気にならなかった急登だが
下りは慎重に・・・。

一服平から飯豊本山〜草履塚

15:12〜一服平着
登りでは真っ白だった一服平・・・。
下山は飯豊本山方面の景色が眺められるとはありがたい!

15:30〜一服を終えて
どんどんと急降下の始まり・・・。
登りでは必要なかったロープも下りではありがたい

16:05〜月心清水
一足先に着いていた綴さんは水を汲み帰ってきた

いよいよラスト
ブナ林を心地好い疲労感で歩き
着実に下って来た
沢音が近くなれば
『橋はまだかな?』と口に出る
アシ沢の橋を渡り
少し歩いて・・・。
17:00〜登山口着!

最高の紅葉を愛でた飯豊連峰大日岳!
充実した山旅
素晴しい一日をありがとう!
皆さまに感謝です!