越後駒ケ岳(2003m)

平成19年7月8日(日) 曇り

三年振りの越後駒ケ岳は駒の湯からのロングコース!
単独なら心細くて歩けないルートだと思う・・・。

駒の湯登山口は、何度も下見に訪れている・・・。
訪れる度に数台の車が駐車していた
しかし、今日は一台のみ・・・まだ時間が早いから?
それとも、梅雨時期だからかな・・・。
5:15〜登山者カードに記載してスタート
道行沢のつり橋を渡り生茂る緑の森へ・・・。
足元は草露で酷い
直ぐにシンプルな紫陽花がお出迎え
なんて好い色なのかしら
駒の湯からは初めてのルート・・・。
そして23年振りに歩く人も・・・これまた初めてと同じ?(笑)
2001年昭文社エアリアマップによれば、小倉山まで3時間30分のCT
ちなみに1984年のCTは小倉山まで3時間
小倉山を目指して小倉尾根を登る

蛍を発見!

駒の湯からは標高差約1630m程
最初に急登あり・・そして平行移動もかなり長い
今日もガスが出てブナ林は神秘的な感じを醸し出す
視界のある尾根に出ても・・・ガスで真っ白(笑)
ここは何処?って感じでさっぱり解らない・・・。
あぁ〜またガスの登山かぁ・・・。
先週の朝日の山旅を思い浮かべる
7:10〜開けたピークにて少し休憩
ガスの切れ間から登って来たルートを振り返る
歩き始めて2時間近い
CTならこの辺りがエアリアマップの『栗の木の頭?』・・・。
それならば、ここから1時間30分で小倉山だね
頑張って歩きましょう!

背の高さまであると思われるネマガリタケ?や草に覆われ
登山道が解りにくい
さらに露で腿までズボンは濡れた・・・。
スッパツだけでは駄目だ
雨具着用が良かったかも
草に覆われた登山道を踏み外さないように注意が必要!

意外に早く鎖場に着いた!
ここまで来れば小倉山は近い

小倉山

7:50〜休憩から40分程で小倉山着!
休憩地点は栗の木の頭じゃなくて、1026mピーク
ここを下って分岐へ出る
小倉山分岐から駒ケ岳までは3年前に歩いてる
まだ記憶に新しい!
次は百草の池を目指します


昨日小屋泊まりの4人が下って来た!
聞けば昨日もガスでj眺望なし、さらに雨に降られたと言う
彼らも駒の湯コース

百草の池

8:25〜緩やかに登り『百草の池』標柱が見えた
池はまだ雪に覆われてる
自然保護のため進入禁止の看板あり
この池は水面に中の岳の姿を映し出す美しい池だったらし・・・。

百草の池を過ぎた辺りから登山道には花々がチラホラ
コミヤマカタバミ、ミツバオウレン、ムラサキヤシオ、ニガナ、ベニサラサドウダン・・・。
今年初めてのヒメシャガのウスムラサキが素敵!

ツアー登山者10名ほどが休憩していた
奥只見郷ネイチャーガイドさんが案内人

ヒメシャガ

ヒメシャガ蕾

ニガナ (撮影:松本)

そろそろ休憩・・・。
見晴らしの好い岩場があるから、そこで休みたい!
その場所の名前が思い出せなかった→それは前駒(1763m)だった(笑)

花を撮りながら岩や草つきの急登を登る
9:05〜眺望の良い前駒もガスで・・・残念
温かいお茶とおにぎりを食べ
食後はコーヒータイム
タテヤマリンドウの姿あり

前駒からの登り

9:20〜団体さんと前後しながら登る
ここから駒の小屋へは近い!

駒の小屋へ・・・スタートはなだらかな道

駒の小屋直下の鎖場から見下ろす
ペンキの印に導かれて登る
岩場に花のお出迎え

キスミレ
9:40〜駒の小屋着!
小屋前にはオツルミズ沢からの引水!
冷たくて美味しい!
そのまま山頂に向かう
ガスが晴れそうか・・・。

オツルミズ沢源頭の雪田
右:駒ケ岳山頂
 

ハクサンコザクラ

中の岳と駒ケ岳分岐の稜線手前は雪田を登る
残雪は予想外に多かった!
ガスが流れ青空も広がる・・・。
しかし、そう上手くは行かない・・・。

雪田を登れば・・・八海山が見えるかしら?

もしもし、身体が傾いてますよ(笑)

雪田を登り稜線分岐にでる
駒ヶ岳は右へ進む
 
10:00〜越後駒ケ岳山頂!
三年前は素晴しい眺望に恵まれた
今回はガスで何も見えない
ここから眺める八海山は最高なんだけれど
う〜ん残念・・・。
では、中の岳への稜線上のお花畑へGO!

今日は初めから稜線上のお花畑が目的だった!
時間の許す限りお花畑を散策

稜線上のお花畑へ・・・。

中の岳への稜線はハクサンチドリ街道!
それは見事な花街道だった
『ひゃぁ〜!』と大きな声を上げてしゃがみ込んだ!
何?何?何があったの!

ハクサンチドリの白花

濃い赤紫色のハクサンチドリの中に白花が一輪!
初めて見るハクサンチドリの白花は気品に溢れてた

タテヤマリンドウも沢山!

タテヤマリンドウ

グシガハナの分岐を過ぎ諏訪平まで歩き・・・。
もう少しもう少しと進み・・・ピーク1933mを少し下った所まで歩いた
『足が軽くて何処までも歩けそうだ!』
と言ってもね・・・。
ガスではっきりしない稜線歩きも、お花が沢山で足どりは軽い
 
ハクサンコザクラ、シラネアオイも切れ落ちた斜面に沢山咲いてる
日当たりの良い登山道にはキスミレの群生!
マイヅルソウやイワカガミ、石楠花、ナナカマド、キジムロ・・・。

キスミレ

ミツバオウレン

駒ケ岳と中の岳分岐まで戻り、再び雪田を下る
ミツバオウレンが陽射しを受けて輝いている
明るくなって来た!


駒の小屋前の冷たい水で喉を潤し
11:30〜12:30軽い昼食と休憩・・・。
小屋前は時間がゆっくり流れてる

小屋前の水

12:30〜山の美味しい水2Lをお土産にして
小屋を後にする
融雪で濡れた岩場を慎重に下る

前駒で駒ケ岳の景色を振り返り
ガスの切れ間を待つ・・・。
一瞬の晴れ間にシャッターチャンス!

前駒より駒ケ岳 (撮影:松本)

自宅から遠くない山・・・越後駒ケ岳!
また、登って来よう!

小倉山分岐からは、また静かな下山路
草露もあがり、草の丈がいっそう伸びたように感じる
腰まである草道を下る・・・。
登山道から踏み外さないように注意
長い長いブナ林の下り
ガスも上がり薄く権現山が見えた
平坦な登山道もあり、なかなか標高が下がらない(笑)
下山は長いと嫌になるね

川音が大きくなり駒の湯の屋根が見えた!
駒の小屋から丁度3時間で駒の湯登山口・・・。
たっぷり歩いた一日!

単独ではたぶん歩かない駒の湯コース
ありがとうね〜♪