大朝日岳(1870m)

10月8日(日) 前泊
10月9日(月) 雨のち曇り晴れ

登り 日暮沢林道最終地点(6:05)〜古寺鉱泉分岐(7:50)〜古寺山(8:35〜50)〜小朝日岳(9:20〜30)〜銀玉水(10:30)〜大朝日小屋(10:50〜55)〜大朝日岳山頂(11:05)
下り 大朝日小屋(11:30)〜銀玉水(11:55〜12:20)〜巻道分岐(13:10)〜古寺山(13:55)〜古寺鉱泉分岐(14:25)〜登山口(15:45)


『小屋には誰もいないんじゃないの〜。物好きは私たちだけじゃなの〜』 
『山を登る人達をあまく見てはいけないね。絶対に誰かいると思うよ!』・・・なんて話しをしながら日暮沢小屋に向かって車を走らせた。雨は激しく降り続いている。本来なら8日から一泊二日で日暮沢〜竜門山〜大朝日岳のプチ縦走で紅葉を楽しむはずだった・・・。林道の渡渉地点は雨のため増水し激しい流れになっていた。車を止め渡渉できるか確認し車をゆっくり走らせる。無事に通過し、ふ〜と安心すると見覚えのある日暮沢小屋に着いた・・・。
 駐車場はいっぱいで林道まで車は止めてあった。やはり悪天候でも恐るべし登山者達だ・・・。


 日暮沢小屋は三階建の綺麗な避難小屋。一階に水洗トイレがあり二階、三階と宿泊できる。
早速覗いてみると・・・二階は既に3名、三階は団体さんが使っている様子。二階の真ん中辺りで今夜の宿とする。
隣は新潟からのご夫婦。雨のため午前中からここに停滞・・・。
もう一人は神戸から来た男性。飯豊の縦走を終え明日から朝日を縦走する。
今夜は広いスペースでゆったり使えそう。
 小屋に着いてもすることが無い・・・。山の夜は早い?ので即夕食。
本来なら大朝日小屋か竜門小屋で食べるはずの豚汁を作り、スーパーで買ってきた寿司をつまむ。
隠し味を入れた豚汁は美味い!
 食事が終われば・・・そう寝るだけ(笑) 
飯豊と同じく7時前からシェラフに入るが、こんな早い時間から眠れるはずがない。
そして、雨も風もまだ止まず夜は更けていった・・・。

 早朝、雨は止まずに降っている。今日から天気は回復のはずだが遅れている。
どうするか迷った末に古寺山まで登って見る事にした。車で林道最終地点まで入る。
駐車スペースに車が2台止まっていた。
準備して歩き始める。
 根子川に沿って登山道を進む。今日入山したと思われる靴の跡がある。
川の流れの音が大きく聞える。湿った森の中を進むと竜門滝が現れた!
 
竜門滝

 竜門滝を過ぎて少し歩くとハナヌキ峰への急な尾根の登りが始まる!
日帰りの荷物は軽いのでわりとあっさり登れる。

急登

軽く登る

一時間ほどで平坦な場所に着いた・・・ハナヌキ峰ピーク?だろうか。
目線をあげればキノコが・・・でも毒キノコ!

毒キノコ?(ツキヨタケ?)

ブナの木々も黄葉しているが陽射しがないので良い色に見えない。
ハナヌキ峰から下って鞍部の古寺鉱泉との分岐に到着。
休まずに先に進むと一組の親子が休んでいた。
『何処から登られたんですか?』と尋ねる。
『古寺鉱泉から入りギンギョクスイまで行こうと思う・・・。』
うん?
ギンギョクスイ?一瞬分からなかった。
直ぐに
『銀玉水』と分かった・・・そうだったギョクと読むんだ(笑)
尽かさず『でっかい声で別読みしないでね!』と忠告を受ける。銀ならまだいいけど・・・。

古寺鉱泉との分岐を過ぎて


三沢清水を過ぎて今日の第一目的地の古寺山に到着!
小朝日岳がすっきりと姿を現していた。
残念ながら大朝日岳は見えず(涙)
辺りは大きなドウダンツツジが真っ赤に色づいていた!
小朝日岳が直ぐ近くに見えるので行ってみることに・・・。

古寺山から小朝日岳 (撮影:松本)

小朝日岳へ!


古寺山との鞍部で小朝日岳を巻いて大朝日岳に向かう分岐がある。
小朝日岳には30分ほどで到着。ガスで全く何も見えない。
『ここまで来たなら大朝日まで行くでしょう!』
雨が降ってきたので雨具のズボンを穿く。
昨夜大朝日小屋に泊まった登山者達がどんどん登って来た。
話す方言から新潟の人だろうと推察。

小朝日岳を下る

小朝日岳からはダケカンバと紅葉のトンネル下る。かなり急な下りだ!
下からはどんどん登ってくる。
悪天候でも沢山の登山者が大朝日岳を目指し登ったようだ。
遭難がなくて良かった。

ダケカンバと黄葉

巻道との分岐に出で少し下り熊越。
熊越えから少し登ったところで下山してくるカメラマンに会う。
『上は爆風と雹で葉が落ちたので紅葉は小朝日周辺だけでしょう』と彼は言う。
直ぐに小朝日岳を振り返る!
紅葉を楽しむには光りが足りない・・・。

もっと光りを!小朝日岳


緩やかな尾根歩きが続く。
天候の回復は遅く曇り空でガスが大きく流れ動く。
前方に大朝日岳らしきが見え隠れする。

大朝日岳へ

緩やかに進み銀玉水に到着!
帰りに寄る事にして大朝日岳に向かう。
ここからは植生保護のためか立派な石段が作られている。

銀玉水の標識


ストーンロードを登る


大朝日岳と大朝日小屋

正面に飛び込んできた大朝日岳は予想以上に大きかった!
小屋前にザックを置き山頂へ向かう。風がて強く寒い。

大朝日岳山頂

小屋から10分程で山頂着。
ガスが湧き出てあまり良い眺望ではない。
でも中岳はすっきりと見える。草紅葉の山肌が良い感じだ。
記念撮影をしてささっと下る。

中岳


プチ縦走するか迷うが帰りの時間もあるので同じルートを下る事にした。
何度も大朝日岳を振り返りながら歩く。
冷たくて美味しい水と評判の銀玉水を土産に持ち帰る。
山の腹から湧くこれも胴腹水だ。

銀玉水

銀玉水でゆっくり休憩しているうちに天気が回復し始めた!
明るさが少し増して紅葉が綺麗に映り始める。
興奮しながら写真を撮り歩みが進まない(笑)

銀玉水から小朝日岳へ

大朝日岳 (撮影:松本)

緩やかな尾根上を小朝日岳の紅葉した山肌を眺めながら熊越えに向かう。
やがて青空に変わり小朝日岳の紅葉は素晴しいグラデーションを見せてくれた!
画像で表現できないのが残念・・・。
陽射しが増して熊越辺りから眺める紅葉が眩い!
分岐からは山腹をトラバースする巻道へ。
歩きながら縦走するはずの稜線がはっきり眺められた・・・。
『次回は必ず縦走しよう!』

朝日連峰の主稜線 (撮影:松本)

古寺山

左手前方に古寺山が見え始めると小朝日分岐が近い。
途中ダケカンバの木に黒い塊が見えた。熊かと思い大いにビビル!
恐々近づくと木の幹が黒く枯れてた・・・良かったぁ〜。
古寺山の前方奥に遠く形よく見える山が気になる。
大朝日小屋から前後して下って来た女性に尋ねてみる。
『障子ガ岳では?』と彼女。
彼女は遠く大阪から紅葉を見に来た。
三度目だが今回も悪天候で日帰り登山になりとても残念そうだった。
古寺鉱泉からのピストンで今夜は野宿すると言う・・・。
片道272キロで遠いなんていえないなぁ〜


古寺山を下りながらも正面の形の良い山が気になる!
後で調べるとやはり障子ガ岳のようだ。
樹林帯に入りブナ林を下り古寺鉱泉との分岐に出る。
再びブナ林のハナヌキ峰を登る。
ピークを過ぎ緩やかな下りから木の根が張り出した急な下りへと変わる。
黄葉のブナ林が緑色に変わる頃に根子川の川音が大きく聞える。
澄んだ綺麗な根子川沿いを歩き林道に着いた。
今日は秋を見つけに出かけて良かった!
 

今回の主役は小朝日岳の紅葉 (撮影:松本)