会津駒ケ岳(2132.4m)

平成19年10月28日(日) 晴れ

紅葉の季節に本名御神楽岳〜御神楽岳を歩きたかった・・・。
以前は6月の山開きに登った
残念ながら眺望を得られず本名御神楽岳まで
今年こそは!と思っていた
しかし
前日の雨による沢の増水が心配になり
渡渉のない
9年前にガス&雨で眺望を得られなかった
会津駒ケ岳を目指す事にした!

国道252号線六十里越えで只見経由で桧枝岐へ
田子倉ダム付近はまだ夜が明けず暗い中を車は走る
只見町を過ぎ桧枝岐に入ると
山々の紅葉が素晴しかった・・・ハンドル握りながら横目でチラチラ
一路会津駒ケ岳登山口へ
あの懐かしい階段の登山口が待っていた!
7:10〜会津駒ケ岳の桧舞台に上がるに相応しい階段からスタート!
さて、眺望は得られるでしょうか・・・。
黄葉したブナやミズナラの樹林から
木漏れ日を浴びながら
ジグザグの登山道を登る
青空も広がり寒さを感じず気持ち良い登りが続く
まだまだ黄葉は続くだろう・・・。
と思っていた・・・これが間違いであった(笑)

黄葉

吹き寄せ


JOさん
が先週雪の駒ケ岳を登ったレポを見ているのに
まったく学習能力がない
そうなんだ、黄葉は既に里にまで下りていた・・・。
登山道は落ち葉で埋め尽くされ
見上げれば木々に葉は全く残っていなかった

落ち葉で覆われた登山道

天気予報によれば桧枝岐は快晴マーク
でも、怪しい雲が流れてる
本当に晴れるのだろうか・・・。
葉が落ち寒そうなブナの間を冷たい風が吹き抜ける

水場

8:25〜水場着・・・左に少し下るらしい
帰りに寄る事にする
15分ほど休憩

9年前に登った時の印象は
登山口の階段、水場、木道、池、小屋、山頂・・・って感じだった
雨とガスであまり良い印象がないのだ(笑)

水場を過ぎれば木道が出てくるよ!なんて言いながら登る
水場を過ぎると緩やかな登りとなり、オオシラビソ林へと変わる
そして、所々に木道が出てきた・・・。
登山道脇はマイヅルソウの群生!
葉は枯れてるけれど、それはそれは見事
今は真っ赤な実をつけて!



マイヅルソウの実(撮影::松本)



会津駒ケ岳

オオシラビソ林を抜け視界が開けると
会津駒ケ岳の山頂が姿を現し
登山道は全て木道に変わる
そして、素晴しい青空と高層湿原広がる楽園へ!
振り向けば日光の山々が白く光ってる
もちろん尾瀬の燧ヶ岳や至仏山も直ぐ近くに
池塘が点在し草黄葉もまだまだ綺麗だ

さらなる楽園へ

駒の小屋へ

気分は上々!逸る気持を抑えて滑らないように木道を歩く
これってリベンジ成功だよね・・・だって眺望ありじゃないですか!

駒の小屋〜会津駒ケ岳 (撮影::松本)

会津駒ケ岳と駒ノ大池

10:00〜駒の小屋着
青空が映り駒ノ大池も青い
既に大勢の登山者が休憩
お天気の良さと素晴しい景色にうっとりしながら
辺りを15分ほど散策・・・。



山頂へ
どんどん登山者が登って来る!
縦列の木道歩きは続く
山頂直下から左に登りシラビソの樹林帯へ
まっすぐ進めば中門岳へ
右に曲がり階段を登り頂上へ進む
燧ヶ岳が綺麗な双耳峰で招いてる(笑)
まだ登ってないんだわ〜。

山頂手前より燧ヶ岳遠望

10:30〜山頂!

山頂撮影は順番待ち・・・。
混んでましたね
三角点を探すが見当たらない・・・何で?
あぁ・・・ありました!
コッヘルの下になってます・・・皆の三角点ですから私物は置かないでね!
9年前には無かった山頂パノラマガイドが設置されてました
素晴しい眺め!パノラマガイドで山座同定です
なんと富士山も薄〜く見えました・・・。


会津駒ケ岳の醍醐味は何と言っても中門岳への稜線漫歩!
湿原の尾根道が続く
草紅葉の湿原に延びる木道を辿る
眩しいほどの青空が広がるが、越後の山々はまだ雲の中
こちらも地塘が点在
中門岳から帰ってくる登山者とすれ違う
下って来た駒ケ岳を眺め
木道を緩やかに登りまだまだ湿原歩きは続く

三岩岳を眺めながら歩く
南会津の山々の中腹は真っ赤に紅葉してる
11:20〜少し下ると中門ノ池に着く
標識は中門岳と書いてある

中門ノ池
もう少し歩き中門岳へ向かう
ササハラを通り池塘が点在する辺りで木道は終了
11:28〜ここが中門岳なんだね

池塘点在する中門岳

来た道を戻り会津駒ケ岳へ
山頂に登る手前の少し広くなった木道でお昼にしよう!
越後の山々もガスが上がりくっきり見えるようになった
平ヶ岳、丹後山〜兎〜中の岳そして越後駒ケ岳、荒沢岳・・・。
JOさんは中の岳辺りかな・・・。

中の岳ズーム(撮影:松本)

中門ノ池では数名の登山者がランチタイム
小春日和で気持が良い
10月も終わりなのに標高2000mでも暖かい
昨年の未丈が岳もこんな一日だった
地球温暖化なのでしょうか
12:35〜山頂手前の木道脇のベンチで
越後の山々を眺めながら
久々にラーメンを作り、手作りのおにぎりを食べる
なんて贅沢な至福のひと時!


13:25〜再び会津駒ケ岳へ10分弱で山頂
今度は誰も居なく静かな山頂
富士山は眩しくて残念ながら確認できません

山頂に設置されたパノラマガイド

13:40〜下山・・・。
会津駒ケ岳は楽しめる山だ!
山頂周遊の高層湿原と素晴しい眺め
飽きることのない山
9年前の印象が一変した

山頂付近から駒の小屋 (撮影::松本)

13:55〜駒の小屋
駒ノ池付近でなんと30分近くも撮影タイム!
久々にセルフで撮ってみたりもした(笑)
そして、気が付けば誰も居なくなっていた・・・。

駒ノ大池とのびやかな会津駒ヶ岳 (撮影::松本)

14:20〜午前10時に駒ノ大池に着いてから4時間半近くになる
秋の日暮れは釣瓶落とし・・・と言われるがこんな時間になってしまった!
明るいうちに登山口に着けるのだろうか・・・。
名残惜しいが今度こそ下山です!


オオシラビソの樹林帯へ

15:13〜水場
5分ほど下って水を汲む
冷たくて美味しい
山の土産は水が最高さ!

冬を待つ木々
あまりにものんびりし過ぎた・・・。
午後の陽射しで紅葉を撮りたかった
もう少し早く下るべきだった


紅葉

暗くならない内に下山!
と思いながら相変わらず写真を撮る・・・。
シラビソからブナへ
そしてカラマツが目に入る頃には
登山口は直ぐ!
下山は何時も川の音がラストを飾る
16:30〜階段を下って駐車場へ

お天気に恵まれ最高の登山日和!
次回は、ハクサンコザクラ咲く頃か山スキーで訪れたい