茂倉岳〜蓬峠
平成20年8月10日(日) 曇りのち晴れ
暫く山から離れインドア派になっていた山仲間の徹くん 先週、土樽〜万太郎山〜谷川岳〜茂倉岳〜土樽を歩き 山に復活した! 今週はさらに、体力アップのために厳しいルートを計画しているらしい・・・。 昨年、谷川岳に初登頂し、このエリアにも魅力を感じた! 先月は、三国山〜平標山の縦走 地図を広げれば・・・歩きたいルート満載! そこで、私レベルの山歩きに変更してもらい 谷川エリアを楽しむ事にした・・・。 |
小千谷道の駅『ちぢみの里』に4時集合! 車を走らせながら、候補のルートを再度検討 迷いながらも、大源太山〜七ツ小屋の縦走に決定 大源太山の登山口へ向う 5:30過ぎ登山口着・・・車は一台も止まってない 車の窓を開けると・・・。 ふわぁ〜と黒い虫が入ってきた! ぎゃぁ〜アブ! アブと格闘しながら・・・この場所は駄目! 直ぐに茂倉岳に変更して、来た道を戻り土樽へと向かう |
土樽駅を過ぎて道なりに走り6時過ぎに茂倉岳の駐車場着 広い駐車場に車は3台・・・谷川連峰新潟側は静かなり 身支度を済ませて 6:25〜茂倉岳駐車場をスタート 登山道はよく整備されて、急登だけれど歩きやすい! 登りながら、キノコ好きには 次から次とキノコが目に入るらしい・・・。 こちら・・・さっぱり、ワカランてぇ! |
30分ほど登ればブナ林に癒されて ご機嫌ちゃん(^^) やがて針葉樹林になるよ〜と言われるが・・・。 |
ブナの原生林と思われる大木も多い! 花はノリウツギやホツツジが咲いている ホツツジの群生は圧巻だった! |
ホツツジ |
一時間ほど歩いて ブナ林からヒノキが出てきた辺りで一息! 7:30〜何時ものコンビに『醤油おこわ』を食べて・・・10分休憩 |
針葉樹林帯 |
エアリアマップには木の根露出多く歩きにくいと明記 注意して登りますよ! 登りではあまり気にならないが、下りでかなり注意が必要! 今日は気温も上がらず登り易い 最初のピーク矢場の頭を目指して歩き進む |
木の根露出@茂倉新道 |
大障子ノ頭〜万太郎山 |
木の根に気を取られて登り 開けた登山道からは山々の姿が見え始めた 『右手に見える山は?』 『万太郎山ですよ』 あれが万太郎山か・・・それに繋がる後方は 先月歩いた平標山へと繋がる仙ノ倉山 でもまだガスの中だった・・・。 正面には矢場の頭が見え、左手は茂倉岳に繋がる稜線 |
左:茂倉岳 〜 右:矢場の頭 |
8:40〜矢場の頭 秋を感じさせる冷たい風にススキが揺れてる 南方正面には万太郎山が大きく見える! 登って来た茂倉新道を目で追い湯沢方面を見下ろす 空を見上げれば、今日登るはずの大源太山が遠くに尖がって見えた! |
万太郎山 |
石の上に腰を下ろし涼風に吹かれながら 万太郎山や茂倉岳を眺めコーヒータイム! ゆっくりまったりしていると、単独登山者が登って来た 彼は休まずに茂倉岳へと歩いていった・・・。 25分もの大休止を終えて 9:05〜矢場の頭スタート! |
茂倉岳はガスで隠れたり出たりを繰り返し 先ほどの単独者を見つけ・・・『早いね!』 谷川岳方向は全く見えず・・・。 だんだんとガスの稜線歩きになりそうだ・・・。 でも、嬉しいことに登山道脇はお花が沢山咲いている ツリガネニンジン、ミヤマココメグサ、ハクサンオミナエシ、タテヤマウツボグサ、オニシオガマ・・・。 コウメバチソウはまだ蕾が多く一輪だけ咲いていた! 単独女性が下って来た・・・昨夜は肩の小屋に泊まったという 茂倉新道を下るようだ |
ハクサンオミナエシ コウメバチソウ |
コウメバチソウ |
登るに連れて花も多くなってくる ミヤマキオン、ハクサンフウロ、オトギリソウ、タカネコウリンカ・・・。 吾亦紅も沢山咲いていた・・・秋ですなぁ〜 |
茂倉岳へ続く花街道 |
シナノオトギリ? |
タカネコウリンカ? |
だんだんガスが濃くなり風も冷たく感じる 花の写真を撮り立ち止まると寒い・・・山はもう秋なんだなぁ〜 ガスの切れ間から茂倉岳避難小屋が見えた! |
10:30〜茂倉岳避難小屋 こじんまりとした綺麗な避難小屋 水場も下って直ぐの場所・・・冷たくて美味しい(500ml持ち帰る) トイレは隣の別棟 15分ほど休んで、いよいよ茂倉岳へ! 山肌の笹が風に揺れてサワサワと音を奏でる クルマユリ、ミヤマホツツジ、オヤマソバ、トリカブト・・・。 花咲く登山道に歓喜の声を上げて さらにツリガネニンジン、キオンの群生に奇声を発す・・・。 |
茂倉岳 |
ミヤマホツツジ |
吾亦紅 |
山頂へと続くツリガネニンジンロード |
冷たい風を肌に感じカメラを花々に向ける・・・。 単独の男性が下って来た・・・土樽から茂倉岳日帰りピストン |
ミヤマキオン |
11:03〜茂倉岳山頂 ガスでまわりは真っ白・・・谷川岳を見たいが無理 山頂周辺はキオンの群生で黄色! 今朝4時過ぎから登った単独登山者がガスの切れるのを待っていた・・・。 茂倉岳からの景色をカメラに撮りたい様子 土樽から茂倉岳のピストンだという 蓬峠に下る私達に彼は言った 『そのルートは武能岳の登り返しが嫌だからね。まぁ〜登っても10分なんだけどね』 彼のこの言葉をさらりと聞き流していた・・・。 トレイルランナー風の登山が走ってきた! 茂倉岳山頂を確認して、地図を片手に谷川岳へと走っていった ここまで出会った登山者は5人 人気の谷川岳周辺も新潟県側は静かな山 少し待ってもガスは晴れそうにないので キオン咲く山頂から下った |
11:10〜茂倉岳下山 武能岳との鞍部を目指しどんどん下って・・・。 下って直ぐに鮮やかなトリカブトそしてイワショウブの花 季節は秋へ・・・山の夏は短い? |
トリカブト イワショウブ |
ガスが上がってきた! 下って来た茂倉岳そして一ノ倉岳を振り返る でも、まだスッキリとはしない ところどころ岩場を通り、笹の生い茂る山肌を眺め下る ガスが上がり目の前に現れた大きな山を見て・・・。 『まさか・・・あの山を登るの?』と聞いてみれば 『そういんです!山頂標識が見えるでしょう!』 大きく仰け反ってしまいたい気分・・・。 |
茂倉岳 |
一ノ倉岳 |
ハクサンオミナエシ&ヒメシャジン |
武能岳 |
もう終わりのタカネナデシコの群生を目にし 軽いアップダウンを繰り返して 12:15〜武能岳手前の鞍部にてランチ! 白毛門、朝日岳を眺めて、気持ちいい風に吹かれる |
武能岳を見上げて・・・ 『武能岳の登り返しが嫌だからね』の言葉を思い出した・・・。 12:35〜武能岳への最後の登り! |
歩いてきた道を振り返り茂倉岳を眺めれば 一ノ倉岳の左に小さく谷川岳が見えた! |
武能岳山頂 |
12:55〜鞍部より15分登って武能岳に到着! ガスが上がりまだ雲は厚いけれど山々が見える(^^) 白毛門〜笠毛岳〜朝日岳へと連なる稜線 遠くに見える大源太山は、まさに上越のマッターホルンだ! そして蓬峠へと繋がる緩やかな登山道・・・。 牧歌的な雰囲気をかもし出している! サワサワと笹が揺れる感じが素敵・・・。 |
白毛門 |
13:00〜武能岳下山 この時は、たおやかな稜線歩きが始まると思った・・・。 |
蓬峠へ・・・@牧歌的な景観 |
上越のマッターホルンを見つめながら下る・・・。 予想外の急な下り、さらに草と笹が伸びて登山道が隠れて見えない! たおやかな稜線歩きのはずが 一変して両手で笹をかき分ける・・・プチ藪こぎ状態となった! アザミの棘も手に刺さってチクチク・・・。 泣き面にアザミの棘! |
リンドウ@笹薮 |
笹に覆われた登山道 |
蓬峠より武能岳 |
12:40〜笹藪との格闘が終わる頃・・・蓬峠に到着! テントが一張 蓬ヒュッテのドアを開ければ 『買出しに出てます』と記載・・・。 どうやら今夜は宿泊客があるみたい |
古きよき時代を感じさせる登山標識 |
13:47〜一息入れて蓬峠を下る・・・。 ここからは刈り払いされて広い登山道を快適に下る! 紫陽花のブルーがとても新鮮で綺麗 山腹の巻き道を大きなザックを担いだ単独登山者が向って来ている もしかして、蓬ヒュッテの管理人さんかな? 少し下って水場・・・岩清水! 登山者2名が水を汲んでいる 『湯沢保健所お墨付きの美味しい水ですよ』と教えてくれた もちろん持ち帰ります・・・3L! 今夜、彼らは蓬ヒュッテに宿泊 さらに下って小さい沢の所で、先ほど見えた単独登山者が休んでいた 大きなザックさらに足元を見れば黒い長靴・・・。 『もしかして、蓬ヒュッテの管理人さんですか?』と訪ねる やはり蓬ヒュッテの管理人さんだった! 気さくな方で『また、来いねぇ〜』と声をかけて頂いた 水場が豊富で次の沢でも登山者が休憩していた はやり今夜は蓬ヒュッテ泊 登山道は雑木林へと入って行く 熊鈴を鳴らしながら下ってる登山者を追い越し どんどん下る・・・。 |
雑木林からブナ林へと変わり 長い長い下山路は続く・・・。 沢音が大きく聞こえると 15:00〜東俣沢出合にて、冷たい沢水で手を洗う 稜線では肌寒く感じたが、下界は暑い! 幾つかの小沢を渡って蓬沢沿いに進む ぬかるんだ道もあり 堰堤が見えてくると林道に出た! |
15:35〜車道終点の堰堤に到着 振り返れば正面に蓬峠の稜線が見える! 遠くから歩いて来たのもだ・・・。 でも、ここから土樽の駐車場まで・・・まだまだ歩くのだ 砂利道から舗装道へと変わり 杉林の車道をブヨを払いながら歩き 16:10〜やっと土樽の茂倉岳駐車場に着いた! 充実のプチ縦走旅をありがとう! また、一緒に登りましょう! |