平成20年7月13日 晴れ


ご来光@丹後山

4時前に目が覚めて、小屋二階の窓を開ける
周囲の山々が見える!
昨日のガスと雨が嘘のようだ!

男性4人のパーティーは利根川水源&大水上山を目指して既に出発

カメラを手にしてサンダル履きで丹後山山頂へ
ここから眺める荒沢岳はまるで槍ヶ岳のように尖って見える
三度目にして初めてのご来光!
う〜ん、幸せ(^^)

丹後山避難小屋@笹パラダイス

救助隊は既に兎岳までの草刈作業へと出向いてる
そして小屋のペンキ塗りも始まってる

本日、トライアングル縦走は私達とオリラジ似の若者二人
彼らは小屋でミツコさん手作りのチマキを食べている・・・。
きな粉をつけて食べる米チマキは初体験らしい

そんな彼らを残し一足お先に
6:00〜小屋を発つ
みのりちゃん親子に見送られ
救助隊員からは
『今日の中の岳は最高だぞぉ〜!』と・・・。

ペンキ塗り作業中

避難小屋後方には
越後沢山〜本谷山〜下津川山・・・巻機山に繋がる山々が見える
残雪期限定の縦走路を目で追い
先週登った巻機山を望む

大水上山へ・・・。

青空と素晴らしい景色が広がる草原?散策
刈り払いされた登山道は歩きやすい
立ち止まっては、写真を撮って・・・。
これじゃぁ〜先が思いやられるほど牛歩なのだ
何時になっても中の岳に着かないのでは?
丹後山を下って空を見上げる
オリラジ似の若者達も出発したようだ
中の岳にガスが掛かり始めた・・・。
今日の中の岳は最高だぞぉ〜!の言葉を貰ってるから
きっと大丈夫!


大水上山とニッコウキスゲ

イブキトラノオ、ハクサンフウロ、ニッコウキスゲ
ニッコウキスゲの黄色が山肌の緑に映える

丹後山を振り返る

利根川水源@雪渓の一滴

利根川に注ぐ一滴はここから始まる・・・大河の一滴!
なんとなくロマン?を感じる
関東の人々には人気のスッポト?

大水上山から中の岳を望む

6:50〜大水上山
ここまでは緩やかな稜線闊歩
中の岳もすっきりと綺麗に姿を現した!

利根川水源を振り返る
一滴となるハート雪渓(三角雪渓)が見える

オリラジ似の若者達は、まだ利根川水源でまったりしてる
かなり、気に入っている様子

利根川水源のハート雪渓

左:中の岳  ニッコウキスゲ  右:兎岳

兎岳


大水上山の急な下りは滑って転ばないように注意!
この下りは転びやすい・・・以前転びました

鞍部まで下って・・・兎岳への登り!
登りの登山道を眺めて気合を入れる

平ヶ岳へ続く尾根筋

兎岳の登り途中から
大水上山〜平ヶ岳へと繋がる山々を目で追って・・・。
遠い!遠い!
さらに尾瀬なんて・・・考えられない縦走路だわん!

兎岳に登ってると、救助隊長が下りてきた
隊員達は、兎岳までの草刈を終えて、これから下山するという

コバイケイソウ

手前:小兎岳   中央:中の岳  右奥::越後駒ケ岳

7:38〜兎岳
救助隊が草刈を終えて休憩中
昨日、十字峡でスライドした女性二人も山頂に・・・。
中の岳を5時にスタートして、早くも兎岳!
金沢から来た加賀美人のお姉様達
とても、健脚で昨日も雨の中を順調に登った様子
救助隊に、このエリアの事を色々と質問している
『残雪が多くて驚いた!』と話ながら
平ヶ岳は?巻機山は?と訪ねる

昨夜、中の岳避難小屋は7名の登山者が宿泊
うち、2名はピストンで十字峡へ下り
3人はこれから、こっちに向かって来る
加賀美人は健脚なり

ハクサンコザクラ

7:45〜兎岳から荒沢岳へと繋がる縦走路を眺めて下山開始
下って直ぐにカラマツソウとオオサクラソウが一つ二つと咲き始め
一番心配だった兎岳の雪渓も少なく下りに支障は無かった
雪渓を下りながらハクサンコザクラを見つけた!
どうやらここは、雪が融ければ、ハクサンコザクラの群生地になるらしい・・・。

兎岳の雪渓と荒沢岳

兎岳

さらに、雪渓から潅木の奥へ目を向けると・・・。
キヌガサソウも咲いている
ツバメオモト、シラネアオイ、ショウジョウバカマなど

小兎岳に向かう雪渓を登ると登山者3名が下って来た
昨日、十字峡の駐車場で会った登山者達だった

8:17〜小兎岳のピークはシラビソ林で整地されてない
山頂標識は下の登山道に横たわってる

小兎岳を下りながら眺める中の岳は『どアップ!』で迫力満点!
そして、下りの登山道は、笹が伸び放題
ザワワザワワ・・・・♪

小兎岳@ザワワザワワ♪

小兎岳  右奥:兎岳


小兎岳を下りアップダウンを繰り返して
中の岳へと向かう・・・。
登山道脇ににミヤマキンポウゲ

9:00〜下りながら足元にはオオサクラソウ!
何気に斜面を眺めれば
なんとシラネアオイ&オオサクラソウの群生!

ミヤマキンポウゲ

シラネアオイ

オオサクラソウ

オオサlクラソウと中の岳

お花畑に15分も停滞・・・。
これから花芽が出るオオサクラソウの葉っぱが山肌を覆いつくしてる!
オオサクラソウの群生を見たい!
思い出せば・・・昨年9月はトリカブトの群生地だった!

お花畑から少し下って
9:20〜腰をおろして大休止!
スタートから初めての休憩
お腹も空いて・・・
パンを食べたり、ブランデーケーキとコーヒー
デザートはみかん(^^)
9:40〜休憩を終えて
北ノ又川へと続く滝沢の雪渓と荒沢岳を眺め
雪渓からの風は涼風

縦走路を振り返る

10:00〜池の段目指しての最後の登り・・・。
もう一息だ!

『また休みたいなぁ〜!』
『え〜〜〜!さっき休んだばかりじゃん!』
『だって、あの急な登りを見たらそんな気持ちになったもん・・・。』

『・・・・』


ムラサキヤシオ、タムシバ、ハクサンシャクナゲを眺めながら
どんどん登る・・・。
登山道が岩場へと変わり始めると
ハクサンコザクラ、ミヤマキンポウゲがチラホラ

後方から、オリラジ似@あっちゃん風が追いつき・・・越された!
さすが若者!


ムラサキヤシオと荒沢岳

ニッコウキスゲ、ハクサンチドリ、ミヤマキンバイ?に目を奪われ
岩と岩の間から、ツガザクラがふわふわの塊となって咲いている

ハクサンチドリ

ミヤマキンバイ?キジムシロ?

ツガザクラ

池の段の雪渓

前方に見える池の段では、中の岳から下山して来る登山者も一人二人・・・。


10:35〜中の岳9合目の池ノ段
ここから山頂までお花畑が続く
コシジオウレン、イワカガミ、タテヤマリンドウ、ニッコウキスゲ、ハクサンチドリ
そして、右側の斜面を見下ろすと、ハクサンコザクラの群生
花を眺めながら山頂へ・・・。
写真撮影が忙しく
近そうだが、なかなか山頂には着きません(笑)

コシジオウレン

タテヤマリンドウ

山頂より八海山

11:00〜中の岳山頂

目の前には八海山!鋸のような八峰もくっきりと見える
越後駒ケ岳、荒沢岳、巻機山も見え
梅雨時期にこれだけの眺望が得られれば最高だ!

今朝の言葉を思い出す・・・

『今日の中の岳は最高だぞぉ〜』


狭い山頂に腰を下ろし軽くお昼を食べて
オリラジ似の若者に尋ねた
『越後の山には、よく登るんですか?』
『いえ、今回が初めてです!』
『え〜、初めてなのに、地味なコースを選びましたね』
『目的は利根川水源です!』
『あぁ・・・なるほど、だから水源地でゆっくりしてたのか・・・』


左:中の岳避難小屋  右:越後駒ケ岳


一足早く休憩していたご夫婦が下山を開始
11:30〜さぁ〜て、私たちも、そろそろ下りますか・・・。
とても暑そうです!

荒沢岳

9合目までは登りに眺めた花を再度確認しながら
遠くのニッコウキスゲやハクサンコザクラの群生に目を奪われ
足元のタテヤマリンドウにカメラを向ける
9合目からはどんどん急な登山道を下る
ハクサンシャクナゲ、イブキトラノオ
そして、山肌には夏バテ感ありのニッコウキスゲ・・・。

ハクサンシャクナゲ

ニッコウキスゲ@夏バテ

20分程下って8合目
名残のヒメシャガ一輪・・・。

ヒメシャガ

7合目より中の岳

八海山へ縦走路

12:15〜7合目
暑さに負けそう・・・。
陽射しが眩しい!

振り返って眺める中の岳はビック!
八海山へと繋がる尾根は険しい
そして、暑さは増すばかり・・・。

マイヅルソウ

12:30〜6合目を通過すれば
池が点在し生姜畑へと繋がる
川音が聞こえる・・・???
なんと残雪が融け、登山道が川になって流れてる!
冷たい水で手や顔を冷やしながら
夏道に繋がる雪渓を間違わないように歩く
ガスの時は要注意!

豊富な残雪

生姜畑

夏山JOY@中の岳

12:55〜 残雪歩きも終わり日向山の雨量計を目にして5合目
歩いてきた縦走路を眺めるのも最後・・・。
結構、歩いたねぇ〜
丹後山〜大水上山〜兎岳〜小兎岳・・・。

ちょっと一休みしたいけれど
日陰もないので下って4合目のブナ林で休みましょう!

小兎岳〜兎岳〜大水上山

4合目までの長い長い下り・・・。
暑さとの戦い?で下る
5合目〜4合目間は一番長い
下っても下ってもなかなか着かない
下りきって少し水平に歩いて、チョッと登って平らな4合目
一足先に下ったご夫婦も休憩中・・・。
ここで大休止!

ご夫婦は初めての中の岳
毎日のように登る山は・・・鋸山!
長岡在住の方でした

休憩後はご夫婦と前後しながら下る
鎖場を順番に下って
さらに暑さ増す長い下り・・・。

十字峡のお店でアイスを食べようね!
アイス、アイスと思い浮かべながら
14:50〜十字峡着!
充実したトライアングル縦走
二日目はお天気に恵まれて最高でした!