倉手山(952.5m)

5月3日(水) 晴れ

登り(休憩含む) 梅花皮荘(8:55)〜倉手山登山口(9:20)〜倉手山(11:45〜13:35)
下り(休憩含む) 倉手山(13:35)〜登山口(14:45)〜梅花皮荘(15:10)

 『朝8時、白い森おぐにで待ち合わせ』のメールを頂戴し、久しぶりの再会にドキドキしながら車を走らせた。7時半過ぎ白い森おぐに到着。GWのため既に沢山の車が止まっていた。洗面所で歯磨きをしていると、まるちゃんにばったり!おしゃべりしながら車に向う。なんと私の車の隣に初心者ま〜くのネコカミ号が止まっていた!大きく手を振ると私と分かったらしい・・・。まるちゃんとま〜くは軽くハグハグをして再会を喜ぶ。時間厳守の隊長の到着を待ちながら、『きっと登山口を偵察してるに違いない!』と隊長の動向を推察するまるちゃん・・・。
 隊長がやって来た!少々照れながら挨拶するハタノ隊長。やはり登山口は偵察済みだった(笑) お天気は上々そして気分も上々。身支度を整え私の車で梅花皮荘へ出発!車中はもちろん話の花が咲き乱れる。


 
 梅花皮荘に車を止め赤いつり橋を渡り車道を歩く。5年前に来た時は除雪してなく雪崩を意識しながら歩いた。この道が一番怖かったように記憶している.。今年は倉手山の登山口まで除雪済み。途中車道脇の杉林付近に水芭蕉が咲き始めていた!ず〜と山スキーの私にとって春の花達はとても新鮮に映る。
 快適な車道歩きで倉手山登山口に着くと標識は雪の重みで横に傾いていた。ハタノ隊長は尽かさずノートを取り出し時間を記録。流石自称ノートおじさん。ズボラな私はデジカメ撮影で記録・・・。

ノートおじさん
 
 標高952mとは言え、やはり飯豊の前衛峰だ最初から急登が続く!雪解けでぬかるんだ登山道と雪の斜面を交互に登る。登り始めて直ぐに色濃いカタクリのお出迎えに大いにはしゃぐ!今年初のカタクリ!私には山の花たち全てが初!名カメラマンのま〜くも小国のカタクリに感動!『花の写真は何時もピンボケになるからま〜くのHPで見るね』と私・・・。
 登山道脇はカタクリやイワウチワが咲誇り、目線を上げればマンサクの小さな黄色い花びらがいとおしく咲いている。まだ春浅い小国。
 

 冬ルートの雪上歩きと夏道歩きを繰り返し隊長の程よいペースに続く。そして、折々に小休止を入れてもらい喘ぐことなく高度を上げる。右手には飯豊連峰が雲の合い間から顔を出し始めた。
 早くも下山者が一人。なんでも地元の観光課の方だと言う。『二時間後の山頂では、素晴らしい光景が見られると思いますよ!』と嬉しい言葉を頂戴する。
 ま〜くはしきりにカメラを向ける・・・。
『写真はご法度ですよ!』と。今日はモデルが違うからね(笑) 『撮るなら紗を掛けて皺を隠して頂戴ね!』と注文をつける。なんて我がままなんでしょう。
 
 高度を上げるにつれ雲が切れ青空が広がってきた!少し汗も出始め気温も上がってる。右手にエブリサシ岳と鉾立峰が雲の中から顔を覗かせた!ここから少し登れば分岐の尾根にでる。
 分岐では地図を広げ隊長とまるちゃんの山座同定が始まった。

鉾立峰とエブリサシ岳



 尾根の分岐からは大きな松が並ぶ登山道を少し下りそしてまた登る!振り返れば尾根の筋が見えた。結構登ったんだ・・・。そして、目の前には白い稜線が見える。山頂かしら?『違いますね。GPSによるともう100mほど登りますから、その向こうにまだありますね。』と隊長。ハタノ隊長もま〜く隊員?もGPSなる物を肩に装着!『じゃぁ〜あれはニセ巻機山と同じ感じ?ニセ倉手山だね。』と私。『それにしてもニセ巻機山って可哀想な名前ですよね。』と優しいま〜く。そうだよね。前巻機山だよね!

松が並ぶ尾根
 

ピークはその先・・・。
 
 山頂の手前で雪道から夏道に入るとイワウチワやショウジョウバカマが咲いている。イワウチワに比べ何となく地味な存在に感じるショウジョウバカマの花。でも、良く見ると花火のような華やかさ!

イワウチワ
 
 

ショウジョウバカマ
 

最後の急登

 最後の急登を登りきれば大雪原の山頂へ。雪原手前からも飯豊の稜線が見え初めた。ガスが上がり雲も無く大きな飯豊連峰が眩しいばかりに待っていた!観光課の方が言った通り素晴らしい眺望である。三度目にしてまさに最高の飯豊連峰に出会えた。

倉手山より飯豊連峰

お約束のカップ麺
 
 ま〜くと言えばワインでしょう!と尽かさずま〜くに白ワインを献上する!『○○○ワインですか?』とま〜く。国産ワインですと心の声で言う。雪上大宴会は飯豊をバックにとめどなく続いた。締めはまるちゃんのお約束カップ麺で大いに盛り上がる!
 ハタノ隊長とまるちゃんは山頂でも山座同定に余念がない。遠くに見える朝日連峰にも思いを馳せている様子。この夏はどちらへ?

山座同定

隊長撮影会?
 

 下山する頃に飯豊連峰は、真っ白なサテンのドレスを纏ったように光り輝く姿を披露してくれた!いや〜締めくくりも最高!楽しい思い出と素晴らしい飯豊を背にして倉手山を後にする。

倉手山

雪庇を歩く
 山々の姿が美しく写真を撮りながら下る。それでも、雪上の下りは早い!これが最後の景色と思いながら、何回もカメラのシャッターを押す。この景色をしっかりと記憶にとどめ登山口を目指して一気に駆け下りる。
 最後はまたカタクリが迎えてくれた!

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カタクリ