守門大岳(1432.4m)

平成18年4月16日(日) 雨のち曇り

登り(休憩含む) 二分(8:10)〜保久礼(10:00)〜キビタキ小屋(10:45)〜山頂(11:55〜12:10)
下り(休憩含む) 山頂(12:10)〜キビタキ小屋(12:30)〜保久礼(12:45〜13:50)〜二分(14:35)

 山スキーをするきっかけになった守門大岳に今年もまた滑りに来た。3〜4月の積雪期に登るのは今日で5回目。そしてスキーは3回目となる。さて、今年の大岳はどんな滑りになるのか・・・。


 8:10〜二分の最終除雪地点スタート!
 スタートして直ぐに西川に架かる橋を渡る。まだまだ雪が多く橋の欄干は、かなり下のほうにある。
 大平集落跡地を経由しないで車道沿いをショートカットして30分ほど進む。このショートカットが急登でスキーの操作が大変。登り始めは何時も身体が慣れず調子が悪い。雨も上がり雨具を脱ぎ帽子から手拭に変えた。
 どんよりとした空模様で景観は望めそうにない。それでも振り返れば権現山から唐松山に続く稜線が鉛色の空の下に、墨絵のように描き出されていた。
 
 保久礼まで目標は2時間。ほぼ時間通りに到着!ここでほんの少し休憩。すると保久礼小屋から賑やかな声が聞えてきた!早くも盛り上がっている様子。朝早くに登りもう宴会?それとも悪天候のために宴会突入なのか?
 さて、ここからが本格的な登りでブナ林の中を延々と山頂手前の不動平まで一本調子に登る。ブナの木々にはヤドリギが幾つも見える。

ブナの木にヤドリギが並ぶ


 痩せ尾根に出たところで小休止。中津又にの伸びる尾根筋を眺めながら、大岳〜中津又コースを滑ってみたいと思う。ブナの下は大きな穴が開き始めていた。雪上には、ブナの実の殻が沢山落ちていた。なんでも、ブナの実は炒って食べるととても美味しいらしい。
 痩せ尾根を過ぎキビタキ小屋までの急斜面はジグザグに登る。夏は緑濃いブナ林の一本道の登りだが、この時期は何処を歩いてもいい。すっきりと伸びた木々の間を縫うように進む。

キビタキ小屋
 キビタキ小屋の屋根は雪の中からちょこんと顔を出していた。うっかりすれば見落としてしまう。これより上部は丈の高い雑木に変わる。

最後の眺望


ホワイトアウト

 傾斜が緩くなり不動平と思われる辺りで一面ガスに覆われ始めた。これでは雪庇を眺めることは出来ないだろう。視界の悪い中、もう少しと思いながら進むと大岳山頂に着いた。祠も鐘の吊るもまだ雪の下。前後して登っていた3名も到着。彼らは風の強い山頂でツエルトを張り休憩。
 さて、大岳の滑降は?山頂直下で待っている仲間の所に一足早く滑り降りた。締まったザラメはゲレンデ状態で滑りやすい!しかし、視界が悪く緊張しながらの滑り。直ぐ下で待っている?・・・姿が見えない!大きな声で呼ぶと『ここです!』と低い声が聞えた。皆で連なって見失わないように慎重に滑る。キビタキ小屋辺りまで滑り降りるがまだガスは濃いまま・・・。それでも、雪質に恵まれ順調に滑る事が出来た!ガスが無ければ大岳の山スキーはキビタキ小屋までの滑りが一番楽しい!
 ブナ林を滑りぬけ、痩せ尾根の辺りからガスも薄くなり保久礼小屋に滑り込む。小屋の二階で休憩し小一時間ほど宴会・・・。休憩の後は一路二分を目指して快適な滑り・・・。登りに比べスキーの下りは早い! 
 4月中旬にしてはたっぷりの雪でブッシュも少なく滑りやすかった。ガスに見舞われたが三回目で一番滑りやすい状態だった。本来ならば東洋一の雪庇を拝むはずだったが・・・。
 大勢で滑る山スキーは楽しい!