鍋倉山(1288m)

平成17年4月9日(土) 晴れ

登り 温井集落(8:20)〜ブナ林尾根取り付き(10:15〜35)〜黒倉山鞍部稜線(11:35)〜黒倉山(11:45)〜鍋倉山山頂(12:20)
下り 鍋倉山(14:50)〜温井集落15:50

 関田峠を目指しゆるいカーブをスピードを落とさずに進むと車が止めてあり見覚えのある風景が飛び込んで来た。まだまだ先と思っていたらここが温井集落の最終除雪地点。何度もネット上で見た鍋倉山スタート地点の風景だ。時間は8時近いが想像していたより車の台数は少ない。早速スキーの準備に取り掛かる。青空が広がり稜線まではっきり見え鍋倉山はどれ?などと思いながらスキーにシールを貼る。すると後続車のご夫妻が『スキーにこうゆの貼って登るんですか?』と尋ねてきた。昨年の自分と同じだと思った。彼らは登山靴で登るようだ。それにしてもほとんどの登山者がスキーを準備している。さすが山スキーのクラッシクコースの鍋倉山だ!


8:20〜温井集落スタート!
  
 森太郎、森姫などのブナ林で有名な鍋倉山は無雪期も登った事が無く今回が初トライ!地図とインターネットで調べたルートと写真が頼り・・・。少し不安もあるが天候は良好で視界も良く稜線まで見える。最終除雪地点からブナ林の山を右手に見て田畑と思われる雪原を歩き始める。山に向って暫く進むと沢に出るため右側の斜面に取り付き進む。登っていると既に除雪が始まってる林道に突き当たり、そのまま林道沿いに進みながら鍋倉山の裾野に近づいていく。鍋倉山と関田山脈がくっきり綺麗に見える。今日は暖かく陽射しも強いのでスタートからアンダーシャツ一枚で歩いても汗が出る。小学校一年生位の男の子を連れたテレマーカーの家族と前後しながら進む。なんとも素敵なファミリーだ!
9:10〜田茂木池付近〜
 
 田茂木池を過ぎて鍋倉山の最初のブナの尾根にスキーを担いで登り始める登山者が数名。かなり急登のようだ・・・。とてもスキーを担いで登る事は無理なので標高800m付近を関田山脈方向に進む。その後森太郎、森姫があると思われるブナの尾根に大勢の登山者達が登っている。尾根に登らずにさらに進む事にした。左手鍋倉山の斜面にはスキーのシュプールが所々に出始めた!早く滑りたいな〜。
 
10:15〜35 ブナ林で休憩。
 
 日に焼けるからとブナの林の中で休憩するがやはり寒い。同じルートで歩いて来た家族連れはここからスキーを担ぎ尾根を登り始めた。しかし、このまま延々と標高900〜1000m辺りのブナ林を黒倉山方向に歩く。
 
 稜線が見え始めた!地図で黒倉山方向を確認し黒倉山と鍋倉山の鞍部に出るカール状のところを登る。既にシュプールが刻まれていた。ここは気持ちよく滑れそうだ。
11:35〜黒倉山との稜線に出る!
 
   鞍部手前から鍋倉山                            鞍部手前から黒倉山
 稜線に出ると右に黒倉山、左に鍋倉山そして正面は妙高山、火打山、黒姫山などの信州の山々が・・・。振り返れば苗場山や越後の山々が綺麗に見えた!せっかくだから黒倉山を目指す。
11:45〜黒倉山山頂。360度のパノラマが広がる!
 
      鍋倉山をバックに                               妙高火打をバックに
 黒倉山の眼下には光ヶ原牧場がメルヘンチックに見えた。誰も居ないと思っていたら新潟側から一人のテレマーカーが登ってきた!板倉町柄山から4時間ほどで着いたと話してくれた。黒倉山は静かな山だった。
 ここからはシールにワックスを塗り鞍部まで滑り降りる。固形シールワックス初使用!
12:20〜鍋倉山山頂!
 
        山頂より関田山脈を眺める                      スキーヤーで大賑わいの鍋倉山
  
       黒倉山を振り返る                          山頂からブナ林と遠くに越後の山々
 青空が広がり素晴らしいお天気で山頂はスキーヤーの宴会で盛り上がってる。静かな黒倉山とは対照的だ。しれにしても登山者の殆どがスキーである。山頂には犬を連れてきたボーダーも居た。そして珍しい小動物が出現!暖かいから出て来たのかそれとも焼肉の匂いに誘われたのか・・・たぶんモグラ?人気者になりカメラの嵐だ(笑) (後日某掲示板にてモグラではなくヒミズと教えてもらう)
 山頂で簡単なランチ。ワインを飲みいい気分で山頂を満喫する。なんと2時間半も!
14:50〜皆が滑り降りて・・・誰も居なくなるのでそろそろスタート
 
 山頂直下の尾根を滑る事にした。雪は重いがパウダーを滑れない私にはこちらの方が滑りやすい(^^)ブナ林の中をそれなりに気持ちよく滑る〜♪
 
 滑りながら振り返ると関田山脈の稜線が見える!ブナ林の緩斜面からだんだんブナの林が狭くなり斜度もきつくなって来た。尾根から少し沢に下り広い斜面を見つけながら温井集落を目指す!
15:50〜温井集落に無事到着!
 正面に野沢温泉スキー場の毛無山を見ながら最後の気持ちよい斜面を滑り、なんとか無事に鍋倉山のスキーを終えることが出来た。ブナの山で有名な鍋倉山と黒倉山に登り満足!
 Nさんが言ってたように一粒で二度美味しい山スキーを堪能!満足じゃぁ〜。
  
 そして新緑の頃に森太郎、森姫のブナに会いにまた登りたい。

                  今シーズン山スキーはもう終わりかな・・・。