妊娠中・後期の足の攣り 今回は腓返り(コムラガエリ)の話しをします。
下腿(脚の膝から下のことです)がつった経験がある方は、かなり多いのではないでしょ
うか? 腓返りとは「筋肉が急に収縮して痛くて動かせなくなることで、攣とか痙という字を
書きます」正確には「有痛性痙攣」といっています。英語ではLeg Cramps, Muscle Cramps, 等といっています。 一般的に腓返りは筋肉の疲労が原因と考えられており、使い過ぎれば下腿に限らずど
の筋肉にも起こる現象です。例えば長時間の立ち仕事で足の筋肉を使い過ぎても起こり ます。また妊娠中の方に多く見られます。もし足の血管が瘤(こぶ)のように目立って 浮き出ているようであれば、下肢静脈瘤(りゅう)が原因の可能性もあります。 足が攣(つ)るメカニズムには諸説ありますが、疲労物質である乳酸等が溜まって、悲
鳴を上げた筋肉が痙攣を起こすと考えるとわかりやすいでしょう。本来は筋肉に分布し ている血管を流れる血液から新鮮な酸素と栄養分を取り込み、不必要になった成分を血 液に渡して筋肉は再生するのですが、疲労により膨張した筋肉は生命線である血管を圧 迫して、血液から十分な酸素や養分を受けられなくなり乳酸などを貯め込んでしまうの です。 妊娠中に足が攣るのは、体重の増加による下肢の負担で筋肉疲労が起こる事、大きく
なったお腹によって下半身の血液循環が悪くなることなどが主な原因です。 そのために妊娠中期から後期にかけては下肢のむくみがひどくなり、そのむくみによ
って血管が圧迫されるためによりいっそう筋肉が攣りやすくなります。 ご自分でケアするにはに寝る前にお風呂で血液循環を良くしたり、ストレッチで疲れ
を取ってから休まれるといいでしょう。 しかしそれでも止まらないことが多いものです。
はんどケアでは20年以上前より実績のある方法として、皮内鍼治療を勧めています。
その効果は今のところ98%の実績があります。それは針を使うのですが、針といっても 何センチもある長い針ではありません。約3mm.ほどの小さな針を刺すというより、皮 膚表面に絆創膏で留めておくという感じです。施術時も、留めてある間も痛みはありま せんし、身体の中に入っていくようなこともありません。すべてディスポーサブル(使 い捨て)なので、安全で清潔です。 その場で一カ所ずつ痛みが止まってくるのを確認しながら施術しますので、安心して
いただけると思います。 もちろん妊娠している方だけでなく、仕事で机に向かい続けていて運動不足になって
いる方。又たまに身体を動かしたときや、激しい運動をした後で夜間に足が攣ってしま うというような方にも有効です。もちろん肉離れになってしまった場合にも効果は絶大 です。 原因不明と言われている老人の腓返りにも、痛みを止める上で効果は十分にありま
す。
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