妊娠初期の腰痛 今回のお話は現在妊娠中の方が対象です。もちろんご本人だけでなく、ご家族の方、
ご友人の方も参考にしてください。 妊娠が初めてという方のなかに、ひどい腰痛に悩む方がいらっしゃいます。今まで腰
痛になったことなどない方でも痛むことがあります。 まず、妊娠初期になぜ腰痛が起きるのか、考えて見ましょう。まず切迫流産の前ぶれ
が原因であったり、その他の異常妊娠のこともあるので、自己判断ではなく産科を受診 する必要があります。 もっとも現在は妊娠・出産を希望されている方は初期のころより産科に通院されてい
るので、上記の原因を見落とすことはごくまれです。 ここで問題にしているのは情緒的なストレスからくるものも除きます。その上で妊娠
初期にどこも悪くないのに、腰痛で悩んでいる方です。 まだはっきりわかってはいないのですが、赤ちゃんがおなかの中で順調に大きくなっ
てくると、どうやらお母さんの身体は順調な発育と出産の準備に入るために骨盤を緩め るようなんです。 そのとき骨盤が安定するまでが痛むようです。皆さんはそれを腰痛とおっしゃってい
ますが、痛むところを確認すると、ほとんどが仙骨とその周りなんです。ちょっと専門 的ですが、仙腸関節周囲から股関節にかけて痛む方がほとんどです。 ヘルニアとかギックリ腰のように炎症がひどいわけではないので、ほって置いてもい
いのですが、なにせ痛いのです。食事も作れなかったり日常生活に支障がくるぐらい。 で、ほっておけないので何とか方法はないかというと、あるのです。100%止まり
ますとはいえませんが、ほとんどの妊婦さんの痛みが止まったり、改善しています。 それは針を使うのですが、針といっても何センチもある長い針ではありません。約3
mm.ほどの小さな針を刺すというより、絆創膏で留めておくという感じです。痛みはあ りませんし身体の中に入っていくようなこともありません。すべてディスポーサブルな ので、安全で清潔です。 その場で痛みが止まるのを確認しながらおこないますので、安心していただけると思
います。
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